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Oral Beautyのための情報Blog

〜My life with My teeth〜

皆さん、こんばんは。


前回はPMTCについてお伝えしました。
定期的なPMTCを受けることで、むし歯や歯周病の予防ができるだけでなく、
心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを下げてくれるのでしたね!


それでは、どのくらいリスクを軽減してくれるのでしょうか。


2011年米国心臓協会(AHA)で発表された台湾の医学博士Chen氏らの研究によると、

心臓障害および脳卒中の罹患歴のない10万人以上に対する平均7年間の追跡調査の結果、

『2年間にわたり年2回以上歯科医または歯科衛生士によるスケーリング(歯石除去)やクリーニング(PMTC)を受けている人は、歯科を全く受診しないか、年に1回しか受診しない人に比べて、心臓発作のリスクが24%、脳卒中のリスクが13%低かった。』



定期的な歯のクリーニングにより、心臓発作や脳卒中の発症と関連のある細菌の増殖が抑えられることによって、リスクが軽減されるというのは間違いなさそうですね。


詳しく読まれたい方はこちらをどうぞ↓
定期的な歯のクリーニングは心臓発作のリスクを低減させる









皆さん、こんばんは。

PMTC(ピーエムティーシー)という言葉を聞いたことがありますか?

Professional
Mechanical
Tooth
Cleaning

これらの単語の頭文字を取って『PMTC』です。
直訳すると『専門家による機械的な歯の掃除』という意味です。


私たち歯科衛生士が、
むし歯や歯周病の予防を目的として行う本格的な歯のクリーニング
です。

一言で『歯の掃除』と言っても、ここでは特にむし歯や歯周病の原因となる
『バイオフィルム』をお口の中から除去してキレイにしていきます。


バイオフィルムは歯磨きでは落とせない汚れでしたね。
この汚れがあるとむし歯や歯周病を防ぐことはできないのでしたね。

そして、このバイオフィルムがあると、フッ素などの歯に良い成分や、歯周病に効果的な薬剤などが効きません。そのため、このPMTCを定期的に歯科医院で受けることが大切です。


“半年に1回か年に1回のペースで『歯石除去』のため歯科医院に通っています。”
とおっしゃる方もいると思います。

もちろんこれもとても大切なことですが、バイオフィルム除去のためには半年や1年に1回のペースではやや足りない場合もあります。


通常PMTCは、3ヶ月に1回くらいのペースで受けるとよいですが、あまり歯磨きが上手でない方や、むし歯や歯周病のリスクが高い方は、毎月受ける必要がある場合もあります。


現在のお口の状態や、唾液の検査、細菌の検査など、詳しく調べることで、
どのくらいのペースでPMTCを行うのが最適なのかも分かります。


『定期的なPMTC』と『毎日の歯磨き』や『適切な知識』を持つことで、
むし歯や歯周病は予防していくことができる上、


歯周病菌が原因となって起こる全身の病気も予防できるのですハート









皆さん、こんばんは。


ここまで『むし歯』についてずっとお伝えしてきましたので、
ここで『歯周病』について少し振り返りたいと思います。


歯周病がどんな病気だったか覚えていますか?
忘れてしまった方はこちら↓を読んでくださいね。
《歯周病がどんな病気か気にしたことありますか?》


むし歯は、むし歯菌によって歯が溶かされていく病気でしたね。
歯周病は、歯周病菌によって歯を支える骨が溶けていく病気ですね。


歯周病は、口の中だけの病気だと考えられていましたが、最近の研究では
前回お伝えした心臓疾患や脳疾患を引き起こす要因となり、
他にも糖尿病、肺炎、骨粗鬆症、早産・低体重児出産とも関係があるというように、

歯周病を放っておくと、全身の健康を脅かす可能性があることが分かってきました。


何もせずそのまま放置していると、歯周病は必ず悪化していきます。
歯周病をそのままにしておくと、お口の中もこんなふうになってしまいます。
《治療せずに放置しておくとこうなる》
《次から次へと歯が抜けていくわけ》


日本の成人の約8割以上が歯周病を持っているといわれていますので、
《ギネス記録 全世界で最も患者数の多い病気》


決して人事だと思わず、セルフチェックと歯科医院でのチェックを受けてくださいね。
《いくつ当てはまる?歯周病のセルフチェック》
《歯周病かなと思ったら》








皆さん、こんばんは。


虫歯のお話から脱線してしまいますが、
バイオフィルムのお話を前回したので、今日はこんなお話です。


先日、フジテレビ系列の番組で「お口が臭いままの人は早く死ぬ」というコーナーを見ました。見られた方いらっしゃいますか?


お口が臭う原因は様々ありますが、
ここでは『お口が臭い=歯周病の可能性がある』という意味合いで、
歯周病が進行している方は、心筋梗塞に罹る可能性が高くなるということです。


心筋梗塞は、ストレスや食生活の問題が一番のリスクですが、
最近では『歯周病菌』も心筋梗塞を引き起こす要因となっていることが
分かってきています。


歯ぐきには毛細血管が張り巡らされているので、全身と血管でつながっているのですね。歯周病が進行して、この細菌がお口の中で増殖していくと、血管の中に入っていき、全身をめぐってしまうのです。


他の番組でも、心臓外科の名医が
心筋梗塞の方は口の中が汚い方が多いですね。”
とおっしゃっていたり、最近は、TVだけでなく新聞や情報誌などでも、
こういったお話を耳にしたことがある方も多いかと思います。


以前「お口の細菌が脳梗塞を引き起こす可能性がある」というお話をしました。
《お口の細菌が脳梗塞を引き起こす》

こちらの記事でも、歯周病菌がどのように脳や心臓に問題を起こすかを書きましたが、

とっても恐ろしい細菌ですので、
まずは歯科医院で『口臭検査』と『歯周病検査』をしてみてくださいねハート







皆さん、こんばんは。


歯磨きでは取ることのできない汚れ=『バイオフィルム』
と前回お話しました。


歯には『歯石』や『歯垢』や『着色』といった汚れが付きますが、
それぞれどんなものだったか覚えていますか?


①『歯石』は歯垢が石灰化したもので、これも歯磨きでは取れない汚れでしたね。
歯石についてはこちらを読んで思い出してくださいね。

《どこに歯石がついているでしょうか?》
《歯垢と歯石どう違うの?》
《巨大化した歯石》


②『歯垢』は歯磨きで落とせる汚れですが、歯垢は“細菌のかたまり”ということは覚えていますか?
忘れてしまった方はこちらを読んでくださいね。
《歯垢は細菌のかたまりです。》


③『着色』は、たばこのヤニや、コーヒーやお茶などの茶渋などが原因の茶色い汚れでしたね。


④『バイオフィルム』は、直訳すると『細菌の膜』という意味になります。


歯垢の中に集まった細菌が、時間が経つとバリアのような膜を形成するようになってきます。これはとてもヌルヌルしていて頑固にこびり付く性質があるため、歯ブラシでは取れなくなります。


お口の中の細菌たちも、歯ブラシや歯磨き粉に含まれる薬剤、唾液に含まれる抗菌物質などの外敵から、自分たちの身を守るために頑丈な膜を貼り、どんどん増殖していくのですね。


バイオフィルムはお口の中だけでなく、お風呂場や洗面台、台所などの排水溝にも発生します。お掃除をさぼると排水溝がヌルヌルとしてきますよね。


お口の中に発生するバイオフィルムは、病原性バイオフィルムと言って、
これが虫歯や歯周病などの病気を引き起こす原因となるので、定期的に除去する必要があるのです。