今日は、健康を維持するために歯がどんな役割を持っているのかをお話したいと思います。
歯の役割はなんと言っても、
『食べ物をすり潰す、細かく砕くことで、腸での栄養の吸収を良くするのを助ける』
そして、『食べ物を細かくしながら食べ物の持つ深い味を楽しむ』ことも大切な歯の役割です。
①歯が弱いためによく噛めないと、食べ物が細かくならず、腸での栄養の吸収量が減って栄養不足になってしまいます。
②良く噛まないことで食べ物が大きいまま胃に届くと、胃散が多く出て胃に負担が掛かります。
③良く噛むことで唾液が多く出て消化吸収を助けてくれます。
④もともと柔らかく調理したものは水分や油分が多くなるため栄養素が少なくよくありません。
⑤美味しくない食べ物は噛まずに飲み込んだりしますよね?!それだけ噛むことによって、食べ物が持つ深い味をよく味わうことができるようになります。
私の祖父のは今年で95歳になりましたが、車の運転もできるほど毎日元気に暮らしています。祖父を見ていると健康の秘訣はなんと言っても食事かなと思います。
たとえば一緒に外食に行っても、歯が健康なので、硬いお肉でもゴロゴロした大きい野菜でも何でも食べることができていて、栄養のバランスが良く、しっかり噛んでいるので栄養の吸収も良いのだと思います。
そしてメニューを見て、歯が健康なら『これは食べられる、これは食べられない』というのがなく、好きなものなら何でも食べられるので、食べる楽しみがあるようです。良く噛んでいるので胃も丈夫なので、こってりしたものでも私たちと同じ量を食べているのでいつも驚きます。
高齢になり、趣味や行動範囲が狭まっていく分、食事への楽しみが大きくなります。美味しいものを美味しく、食べたいものを食べる。若い頃は当たり前にできたことが、思うようにできないと、やはり元気は出なくなり生活の質は下がってしまいます。
今日の『栄養素の摂取と食事を楽しむこと』は、きのうお伝えした『寝たきりになる原因ベスト5』の第5位『関節疾患』第4位『転倒・骨折』第3位『高齢による衰弱・老衰』を予防することにもつながる大切なポイントです!
身近にいる元気なお年寄りを見てみてください。きっと歯が健康なハズです^^
皆さんも、栄養の吸収を意識してしっかり砕いて食べてみてください。良く噛んだ時と噛まない時の味の違いを感じてみてください。これらは良く生きる上でとっても大切なことだと思います


