小説家志望 -4ページ目

『この世の全部を敵に回して』 白石一文

白石一文が問う、00年代「人間失格」の書
人間は、どこから来て、どこに向かうのか--。生きがたい思いを漫然と抱く
すべての人に、作者から突き付けられた八万文字分の言葉の爆弾。


人間というのは「死」を知ることによって他の生物とは決定的に異なる。

『超電導ナイトクラブ』 村上龍

花の銀座の路地裏でボディビルダーのママが経営する小粋な「超電導ナイトクラブ」に集まるのはニュー・セラミックスや光ファイバー通信や生物工学の技術者たち、ハイテッキなスノッブばかり。常識もモラルも軽くのりこえた彼らが夜毎くりひろげる支離滅裂な餐宴―。そしてデカダンスの終焉を予見する魅力の長編。

『ボクらの時代 日本人なら「気品」を身につけなさい』 瀬戸内寂聴 美輪明宏 平野啓一郎

瀬戸内寂聴・美輪明宏・平野啓一郎が語る、いま/これからの日本。
異色の組み合わせの三人が恋からスピリチュアルまでを本音で語った、「いま日本人に伝えたいこと」とは?フジテレビ「ボクらの時代」で大反響を読んだ鼎談、待望の書籍化!!


自意識を持って、自分を磨きなさい

『紫の領分』 藤沢周

二つの家庭の間で二重生活をおくる数学講師。日常の底を抜く狂気と虚無の烈しい誘惑―芥川賞作家の傑作長篇小説。


「世界の限界という奴から脱出したかっただけだ、ほんの1ミリでいいんだ、1ミリで……」

『溺れる魚』 戸梶圭太

万引きで捕まった秋吉、横領が発覚した白洲。二人の不良警部補が罪のもみ消しと引き換えに命じられた、あるエリート公安警部の内偵。そして、大手DPEチェーンが受けた奇妙な脅迫。その二つが結び付いた時…。


抜かないとセックスはおろかキスだってできないかもしれない。そうだ、階段駆け上がり競走で女に負ける男なんて誰も相手にするわけがない。

一気に九階の踊り場まで駆け上がった。どうしてこんなにもムキになったのか、自分でもわからない。でもそんな単純なことに熱くなるという感覚を、この頃の自分はすっかり忘れていたことに気づいた。

『心に龍をちりばめて』 白石一文

自らの美貌をもてあます美帆と、彼女をめぐる二人の男。慈しみ、傷つけ合い、裸の互いを見つめた末に浮かび上がったのは、封印したはずの過去の記憶だった……。出生の秘密、政界への野望、嫉妬と打算に塗れる愛憎、痺れるほどの痴情、そして新しい生命の誕生――。


自分の夢や希望の実現のためなら、どんな境遇にいたって、そんなの撥ね退けて何でもやれるのよ。それを周りの誰かのせいや環境のせいにするのは、なまけている証拠。

『女たちは二度遊ぶ』 吉田修一

甘く、時に苦く哀しい、美しい女たち、11人のショートストーリー
ルーズな女、がらっぱちな女、気前のいい女、よく泣く女、美人なのに、外見とはかけ離れた木造ボロアパートに住む女……。甘く、時に苦く哀しい、美しい女たち、11人のショートストーリー。気鋭による傑作短篇集。

「私ね、列運がないの」

『今夜、すべてのバーで』 中島らも

完全無欠のアル中患者として緊急入院するハメになった主人公の小島容。全身ボロボロの禁断症状の彼方にほの見える“健全な生活”。親友の妹さやかの往復パンチ的叱咤激励の闘病生活に次々に起こる珍妙な人間たちの珍事件……。面白くて、止まらない、そしてちょっとほろ苦い、話題沸騰、文壇騒然の長編小説。


「なぜそんなに飲むのだ」
「忘れるためさ」

「なにを忘れたいのだ」

「……。忘れたよ、そんなことは」

『五分後の世界』 村上龍

気づくと、硝煙漂う泥濘を行進していた小田桐……。現在より五分時空のずれた地球では、もう一つの日本が戦後の歴史を刻んでいた。屈指の戦闘国家日本の聖戦を描く、鮮烈なる大長編。


「時計が五分遅れているぞ」

『高瀬川』 平野啓一郎

小説家と女性ファッション誌編集者が京都のラヴホテルで過ごす一夜を描き、現代の性という主題に対峙する「高瀬川」。
物心つく前に亡くした実母の面影を恋う少年と、不如意な暮らしの中で不倫を続ける30代女性の物語が、上段と下段で並列的に進行し、やがて1つに交差・交錯する「氷塊」。
短篇意欲作「清水」、「追憶」を併せ、多様にして実験的手法で文学の豊饒な可能性を開示する、気鋭作家の新たな冒険!


「わたしね、……本当は大野君が、わたしの泊まっているホテルに行こうとしていたの、知ってたの。」