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ディッキアの冬期の管理方法について、知りたいことがたくさんだけど、具体的な情報がかなり少ない。さらに情報がまとまっていない。

 

 

もちろん、冬には一切買わない、増やさないってのができれば一番いいんだけど、なかなかそうもいかないし(笑)

 



基本的には、偉大なる先輩方のやり方を参考にしつつ、そこに自分の環境に合わせた改良を加えてくしかないと思う。とりあえず、自分が悩んだ結果、色々調べて考えて、現在行っている方法をまとめておこうと思う。

(※これらの内容は、私が名古屋市内の自宅で試しながら行った内容なので、実行する場合は各自自己責任にて、よろしくお願いします。大前提として、冬でも暖かくて日光が当たる、ハウスや室内のスペースがあれば、それが最高だと思います。ここでは、そういった環境を用意できない場合に関して、冬の乗り切り方について書いてみたいと思います。2019年10月8日更新)


【株の種類について】
まずは8種類に分けてみた。

①根が十分に張って健康な親株や大型株

②安定している小型、中型株

③安定している子株

④植え替え直後の株

⑤抜き苗購入等で、一旦根が乾いてしまった株

⑥根が無い(弱い)カキ仔

⑦ベアルート株

⑧まだ子株サイズまで育っていない実生株


<①根が十分に張って健康な親株や大型株>
自分の感覚では0度前後までであれば、雪や寒風が当たらない軒下で、屋外越冬可能だと思う。自分は2週間に一度ほど、暖かい日の日中に、暖かい時間帯に、その時間中に乾くくらいの量の水をあげていた。

 

ただし、霜には弱い、というか葉にダメージが残るので、屋根がない場所は危険かもしれない。その場合、袋状やカバー状になった園芸用の霜よけなどを使って対策することができる。

ML系など、種類によっては寒さに弱いと言われる種もあるようなので、それらは②の屋内管理がいいと思う。自分もMLは②の方法にした。逆にブラジルの高地原産の原種株などは、耐寒性がかなり強いらしい。ただ、原種なので、かなり限定されると思う。


<②安定している小型、中型株>
このレベルは、10度を切るくらいから室内越冬が良いと思う。パネルヒーター、LED等があればより良い。5度以上くらいを維持できれば、無加温、水切りで乗り越えられると思う。自分は5~12度を維持できる室内の窓際に並べて置いていた。水遣りの量や頻度は①と同様。


<③安定している子株>
基本は②と同様でいいと思うけど、やはり②よりも体力がないので、可能であれば弱い子は水切りで休眠させずに、後述の設備Aやパネルヒーター&LEDで維持してあげた方がいいと思う。自分は②で維持しつつ、調子を崩した子を設備AやBに移して回復させたりした。


<④植え替え直後の株>
もとの用土に近い構成で、素早く植え替えして根が乾燥し切ってない状態であれば、②でいけると思う。ただ、植え替えに時間がかかったり、根をいじったり、用土を大幅に変えたりした場合は、根が落ち着いていないので、調子を崩す可能性が高い。この場合は、いったん設備AやBで根が動く状態にして安定させてから、②の室内無加温越冬が可能だと思う。


<⑤抜き苗購入等で、一旦根が乾いてしまった株>
④の根が乾燥してしまった場合と同様でいいと思う。ただ、根が完全に乾燥してしまった場合は⑦のベアルートと同様なので、設備Aで春まで過ごすのが望ましいと思う。


<⑥根が無い(弱い)カキ仔>
このレベルは、体力もなく、水を吸えない状態なので、設備Aで発根させて、そのまま春まで過ごすのが望ましい。発根までは、光合成すると体内の水分を使って消耗してしまうので、LEDは近づけない方がいい。室内の明かりだけで十分かも。発根後はもちろん光合成環境があった方がいい。


<⑦ベアルート株>
ベアルート(主に海外から輸入された、根を処理された株。または根はあるけど完全に乾燥してしまった株)は、この時期買わない方がいい(笑)根なしで長期間経っているケースがほとんどなので、そもそも体力を消耗しているし。やはりカキコしたばかりの子株とは、フレッシュさが全然違っていて、当然フレッシュな方が早く発根する可能性が高い。

 

でも、それでも買っちゃった場合は、⑥の設備Aで発根という流れだと思う。ただ、通常売られているカキコした子株よりも大きい、中株、大株サイズであることが多いと思うので、大きめの衣装ケース(特に高さ)じゃないと、入りきらない可能性がある。サイズ的に難しい場合は、根の部分(鉢の大半)が温まればいいので、設備Aのフタ部分に鉢の直径サイズの穴をあけて、鉢だけがスポッと中に入って加温された状態に調整できれば、葉の部分が外に出るかたちでも大丈夫。

 

あと、ベアルートは成長点付近の蒸れで腐るリスクがかなり高いので、水がかかったら息やカメラ用のブロワ―で吹き飛ばすなどして、注意した方がいい。


<⑧まだ子株サイズまで育っていない実生株>
サイズにもよるけど、発芽直後からディッキア的な形状になったばかりの頃までは、ある程度湿度がないと乾燥して枯れてしまう可能性がある。あと、当然ながら株自体にまだ体力が無い。暖かい時期に発芽して育って、外気にさらしておいた株はまだ乾燥に強いけど、寒くなってから発芽した株は冷たい外気に晒すと一気に枯れる可能性がある。

設備Aに入れて、小まめに用土を湿らせるか、設備Aに腰水トレーごと入れるか、設備Bに入れるかが無難だと思う。

少なくとも、パネルヒーターがあれば、下から温めることができるので、十分冬を越せると思う。徒長はするかもしれないけど、その後の成長で十分取り戻せるはず。


【設備について】
温室などを設置できる場合は別として、簡易設備で冬を乗り切りたい場合についてはいろいろ調べて、下記の二つを参考にさせていただき、自分なりに工夫を加えてみた。

・那須の「GARDEN SHOP LEAF HOUSE」様がブログで書かれていた、パネルヒーターを使う方法

・「サンレインソイル」様がHPで書かれていた熱帯魚用ヒーターを使う方法

(※上記の記事は、ネットで検索すれば見つけることができます。ただし、私が勝手に参考にさせていただいただけなので、当ブログに関連した内容で、先方様に直接お問い合わせをするのはご迷惑になりますので、ご遠慮下さい。)

 

<設備A>
・まずは衣装ケースや水槽などを準備

・底や側面に保温アルミシートを敷く

・その上にパネルヒーターを置く

・その上に汚れ防止にプチプチなどを敷く

・ディッキアの鉢(又は腰水トレーごと)を配置する

・衣装ケースのフタは多少通気用の隙間が空くくらいにして、閉める

 

・衣装ケースの外から、底と両サイドにアルミ保温シートを巻いておくと、さらに保温効果が高まる

この方法で、外の気温が5度くらいの状態で、内部は約22~24度をキープしていた。子株、ベアルートなどの発根も順調だった。中の鉢が乾燥したら水やりをするが、鉢から流れ出た水がケース内に溜まるので、定期的にタオルなどに吸わせていた。

成長点付近に水がかかってしまった場合は、できるだけ早く息を吹きかけたりティッシュ吸わせるなどして、取るようにした。

パネルヒーターは、一時的に水がかかるくらいなら大丈夫だが、長時間水についたり、スキマから水が染みたりすると通電しなくなったり、一部発熱しなくなったりして危険なので、できる限り水がかからないように、かかったらすぐに拭き取る必要があると思う。

 

↓実際に設置した内部の様子

 

 

 

<設備B>
・まずは衣装ケースや水槽などを準備
(底上げするので、背が高いタイプの方がいい)

・底上げする(メッシュパネルをレンガで底上げしたり、いろいろ方法があるが、自分は、プレステラの鉢をひっくり返したものや、鳥よけシートをひっくり返したものを土台にして、その上に鉢底用の網状のシートを乗せることで代用)

・底上げした位置まで水を入れる

・熱帯魚用のヒーターを設置(サーモスタット一体型で、温度固定のタイプが便利。サーモスタットが必要なヒーターを、サーモスタット無しで直接使用すると事故の原因になるので注意。また水が蒸発して水位が下がると、ヒーターが空焚き状態になって火事の原因になるので、水位には常に注意が必要)

・ディッキアを並べる(ちょうど鉢の下のあたりが水に浸かるイメージ)

・衣装ケースのフタは多少通気用の隙間が空くくらいにして、閉める

 

・衣装ケースの外から、底と両サイドにアルミ保温シートを巻いておくと、さらに保温効果が高まる

 

自分は小型水槽用のヒーターにしたので、若干出力が弱かったが、外の気温が5度くらいの状態で、内部は約20~22度をキープしていた。設備Aに比べると、蒸発した水で内部のディッキアがびしょびしょになるので、定期的にフタを開けて換気し、成長点の蒸れには気を付ける。

 


発根したり葉が回復するのはこちらの方が早いが、とにかく加湿力が高いので、根が弱い株を入れると腐る可能性が高くなる。湿度が必要な実生苗や、根はしっかりあるけど動いていない株に向いていると思う。

 

↓実際に設置した内部の様子

 

 

 

根が動いている状態であれば、植物育成用LEDライトを設置すると、冬でも成長させることができる(もちろん光量が足りないと徒長する)。自分はピンクLEDを葉焼けギリギリまで株に近づけて設置した。タイマーを使用して、朝6時から、夕方18時まで点灯するようにセットした(LEDに関しては、本当に効果があるかどうかを色々とテスト中)。

 

 

LEDライト24時間タイマーはこんなカンジ

 

 

 

パネルヒーター


 

 

↓実際にセットした際の参考(秋ごろの様子なので、まだ側面にアルミ保温シートは張っていないし、フタもしていない。冬にはLEDをさらに株に近づけた)

 

 

かなりヤバい色になる(笑)。

 

 

自分はさらに衣装ケースを二つ並べた状態で、アルミ保温シートで全体を覆っているので、結構保温効果はあったと思う。LEDは多少発熱するので、その熱も利用して保温できた。

 

一応今回購入したものとほぼ同等の商品のリンクを貼っておきます

・衣装ケース >> アイリスオーヤマ キャリーストッカー

・パネルヒーター >> ビバリア マルチパネルヒーター 32W

・植物用LEDライト(ピンク系) >> 45W 植物育成LEDライト フルスペクトル

・植物用LEDライト(白/赤系) >> LED PlantLight 18W

・熱帯魚用ヒーター >> テトラ (Tetra) 26℃ミニヒーター 50W 安全カバー付

・タイマー >> 24時間プログラムタイマーII PT25

・アルミ保温シート >> ふとん用熱を逃がしにくいシート

・プチプチ >> ミナパック 緩衝材 ロール

 

2018年には屋外の簡易温室も稼働開始しました。

>>ディッキアの冬期用設備2018 (屋外簡易温室)

 

日々改善しているので、都度内容を更新していきます。

 

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