灼熱の闘牛場から日常へ戻ってきた。
熱い風が吹く真夏のスペインっぽい世界から、小雨がチラつく晩秋の日本の満員電車へ。

ついったーではサラ松さんの「牛ロス。」のつぶやきに、関係者が続々と返信しちゃうような、それぞれの感傷っぷり(苦笑)
サラ松さんとかくちゃんの、牛ロス。
三原くんの、パイラドールロス。
つーちゃんの、アンジェロス。
きっとほっしーも、ボスロスに陥ってるはず。
キラ松さんはなぜかペコロスってつぶやいてたけど。
(ペコロス=小型たまねぎ)

そしてアタシも、ひっそりと、リコロスの真っ最中。。
公演中、楽屋で準備してるときの女子の合言葉は、「1ミリでも可愛く!!」だった。
男子が全力で牛と向き合っている間、女子もみんな全力で恋してたんだぜ。

目を閉じて眠るたび、あの灼熱の世界が遠ざかる。
霞みゆく世界に、最後のお別れを。

*****

劇団鋼鉄村松 公演
「仮面マタドール(レプリカ)」

遅れ馳せながら、8日に無事に公演終了しました。
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、応援してくれた皆様、本当に有難うございました!

2年ぶりの鋼鉄への出演の可能性が生まれたのは、8月末。
コメフェスの稽古場にお邪魔したときでした。
唐突に、鋼鉄の稽古場に行きたくなって、久しぶりに連絡して。
行ってみたら相変わらずで、ああやっぱりすごく楽しいなーって思ったんだ。
あのとき稽古場に行ってなかったら、まず間違いなく今回の出演はなかっただろうなあ。

結局、2年ぶりの出演をほぼ前のめりで受けたのは、8年前の初演を客席で観た衝撃を未だに覚えていたから。
実は正式に出演を打診してもらう前に、今回の稽古場にもお邪魔させてもらっていて。
稽古を見てたら、まぁ、初演の記憶が出るわ出るわ。
サラ松さん、ボス、キラ松さんの声と動きに唐突にストーリーが呼び起こされて、沖田さん演じるアンジェロの台詞は頭の中でムラマツベスさんの声に変換されるし、草野くん演じるラファエルは見た瞬間にまるさんを思い出して、つーちゃん演じるマヌエラには鬼山さんの姿が重なった。

そうだ、この物語は、めちゃくちゃカッコイイやつだ。

初演を観たときの、客席での悔しさも思い出して、「出たい」と思ってしまったのが運の尽き。
サラ松さんをつついて様子を探りながら、焦れるように連絡を待ってた。
・・・ほんとよかった、連絡もらえて。
ここを逃したら間違いなく一生後悔してた。
今回役者として関わらせてもらえたことには、ただただ感謝しかないです。
稽古に参加してからずっと幸せでした。
2年ぶりに出演する鋼鉄が、この作品で本当によかった。


アタシの演じたエンカルナと愛人の二役は、初演では入場さんが演じてた役。
…もちろん、覚えてる。
初演の台本もらって読み直したら、そりゃあもう鮮明に思い出しましたとも。
でも、何よりもまず、いい役だなって思った。
エンカルナも、愛人も。
なんて幸せな役なんだろう、と。

…えっと、いつもなら役について書くんだけど、なんだか今回は書きたいことがありすぎて、全然まとまりそうにないので、それはまた改めてひっそり書こうと思います(笑)


鋼鉄村松は、間違いなく、アタシの大好きな劇団です。
出演させてもらうたびに自分の力不足と無力さを感じて悔しくなるほど。
もっと力になりたいのに、っていつも思う。
今回も、足りない部分はたくさんありました。
でも、それでも、役者として鋼鉄の舞台の上にいられることが幸せでした。
バブルさん、いつまでたっても未熟なアタシを、「仮面マタドール(レプリカ)」の世界に入れてくれて、本当にありがとうございました…!!

いつもの自分なら押し殺す欲求を、今回は認めました。
「かわいくなりたい。」
リコのために、どうしてもお客様にかわいいと思われたかった。
エンカルナとして、リコの後悔になりたかった。
愛人として、リコの未練になりたかった。

リコのことが大好きでした。

もちろん、仮面マタドールのことも。
あのひとは憧れでした。


役作り、と言い続けて、実際、気持ち的にもなんとなくほかの人に作業を譲れず、1人でせっせと加工した2人のマタドールのジャケットとベストは、お客様に好評だったようで嬉しい限りです。
粗さが目立たずに済んだのは、カッコイイひとが着てくれたから。
本番中ずっと袖で見ていた2人のラストシーンは、毎回胸を貫くほどのカッコよさで。
カーテンコールでリコの隣りに立てることが本当に嬉しくて幸せでした。
ね、アタシの好きなひとたちは、カッコよかったでしょう?(自慢/笑)

イケメン2人と恋愛させてもらえる贅沢な役でした。
こんないい役、絶対もう回ってこないよ…!
ときめきの名残で、このままなんとか年内を生き延びようと思います。←

作・演出のバブルさん。
素敵すぎる共演者のみんな。
休団中にも関わらず手伝ってくれた鋼鉄劇団員の中華丼。
裏側で一生懸命頑張ってくれていた、グレートくんと、ニューくん。
いつでもお客様を惹きつけるボス。
「仮面マタドール(レプリカ)」の世界を舞台上に作り上げてくださったスタッフの皆様。
劇場で一緒に体感して頂いたお客様。
そして、
舞台の上でも下でもストイックに男の中の男であり続けたサラ松さんと、
役と向き合って何度もときめきをくれたキラ松さん。
全員にありったけの感謝を。


今回関わったすべての方々へ。
またいつか、劇場でお会い出来ますように。

誠 に 有 難 う ご ざ い ま し た !

*****

朝まで打ち上げて、1日寝倒して、からの社会復帰の昨日は、生憎の雨だったけど。
お天気よくなっちゃったからなあ。
空が明るくなると、引き摺っていられない気持ちになるね。

本当に有難いことに、アタシは既に次回の予定が決まっていたりして。
今度は2年半ぶりに劇団肋骨蜜柑同好会にお邪魔するのだ。
しかも、去年の12月に「いきたしと思えども」を観て、いつか絶対やらせてもらいたいと思ってたホトンドケイ素くんの脚本で、演出がまさかのバブルさん。
まさに何が起きるかわからない組み合わせ。
俺得過ぎて、超興奮する…!
自分がどんな風になるのか検討も付かないけど、きっとこれはジャンプアップするチャンス。

今から楽しみで楽しみで仕方ない。

ほら、もう前向きにならざるを得ない。
今年は冬眠出来ないな(笑)

来年の春に、お目見えします。
詳細が出たら、前のめりでお知らせするので、皆様どうか予定を確保してくださいませ!
よろしくお願いします!


よーし、いまのうちに、みんなに会う約束をしよう。
会いたいひとがたくさんいるんだ。
甘いものも食べたいし、お肉も食べたい。
あとカレーも。
さて、何から始めようかな。
11月に入って、いつのまにやら、本番間近。

今回はいつになく稽古場の熱がすごい。
稽古場の隅っこで、たまに涙が出そうになってるのは、内緒。
これたぶんアタシが客席で観てたら泣くやつだ。
最近ほんと涙腺緩んでると思うんだよなあ。
観劇中とか途中で物語の展開に気付いても、世界に入り込んでるときはどうしても涙が出ちゃうし。
今回は特に、お客様をこの世界に引き込みたい。
思わず息を呑むほどの闘牛シーンを、一緒に体感してもらいたい。

個人的に涙と同じくらい、出やすいのが笑いで。
もうさー、代役で遊ぶのほんとやめてほしいよねー(笑)
代役だからこそ、好き勝手遊べるのは、よくわかる。
わかるけど、そもそも雑念だらけのアタシは、笑っちゃいけないところでも耳に入ると笑っちゃうんだよー!(駄目)
慣れれば多少は大丈夫なんだけどね。。
突発的な笑いにはぜんぜん耐えられない。
本番はなんとか堪えたいところだけど、どうかなあ・・・。←


やっと、やっとお近付きになれてきた、と思うのです。
自分の役とも、関わる相手とも。
公演が始まる前に、こんなこと言っちゃいけないとは思うんだけど、本当にいま、すごくしあわせなんだよなあ。
「仮面マタドール(レプリカ)」の世界に生きていられて、しあわせ。
物語に出てくる全員が愛しい。
あと1週間しかこのひとたちと一緒にいられないかと思うと、既に淋しくて悲しくて仕方ない。
その分、残りの時間をめいっぱい愛して精一杯生きていきたいと思ってる。

とはいえ、役者としてのアタシは幸せを享受してるだけではダメなんだよね。
作・演出のバブルさんの脳内世界を、きちんと立体にしなくちゃいけない。
そのために考えること。
ヒントはもらってる。
この先にいくためには、自分で考えなくちゃ進めない。
今回の作品とキャラクターが大好きだからこそ、先に進みたい。
しっかり考えます。
幕が上がるギリギリまで。


劇団鋼鉄村松 公演
「仮面マタドール(レプリカ)」
どうかたくさんの方に観てもらいたい。
劇場まで来てもらわないと、伝えられないんです。
2時間だけ、預けてください。
きっと後悔させません。
カッコよくて切なくて、胸を焦がす、ひと夏の闘牛の物語。

これが、アタシの大好きな、劇団鋼鉄村松です。
劇場で心よりお待ちしております!
鋼鉄に出演が決まったので、稽古場に通う日々が戻ってきた。
残業してる場合じゃない。
てゆーか、気付いたらもう本番まで1ヶ月切ってるー!!

えぇと、とりあえずせっせと筋トレしてるよ(笑)
正直、減らしたいところが全然減らなくて困ってるけど。。
まごころが終わった途端に膨らんだ身体を、本番までにはなんとかしたい…!!
間に合うかな…(不安)
だってさ、もうすっかり秋だって言うのに、この物語のの季節設定、夏なんだよー。
露出したくないのに!
衣装どうしよう。。
ああもう、夏物が片付けられない…!

とはいえ、今回はもう、ちゃんと武器と認識して使うって決めたので、使うとこは思い切りよくいきたい。
台本もリライトされてるわけだし。
下品にならないように気を付けつつ。
ちょうどいい加減がわからなくて、大抵やり過ぎちゃうんだよなー。

そういえば、「仮面マタドール(レプリカ)」の初演の台本を読ませてもらった。
色々思い出した。
おかげで稽古をしてると客席で観た記憶が鮮明に蘇る。
胸がちょっと熱くなる。
これだけ時間が経っても覚えてるんだから、すごいというか、本当に当時受けた衝撃たるや。
…アタシ、今回よく出してもらえたよなぁ。
タイミングの良さだけは自分でも感心しちゃうし、ここで動いた自分が本当に偉いと思う(笑)
よくやった、アタシ!

作品のおもしろさは8年前の自分が保証してくれるから、現在のアタシは全身で物語の一部になればいい。
まだ色々迷っている。
ちゃんと望んでいる方向へこころを決めたい。

今回はちょっとだけ、いつもと違う欲がある。
というか、舞台上で自分の役割を果たすためには、ちゃんと狙っていかないとダメなんだよね。
たとえば稽古の帰り道とか別に大した話なんかしてないけど、こうしてゆるゆる話してる時間も、うまく関係性を作っていく要素にしていきたいなぁ。
舞台の上から、お客様の頭の中へ。

闘牛って、つくづく腹立つくらい男子がカッコよくなるんだなって思う。
これ、劇場で観ないと本当にもったいないよ。
舞台だから伝えられる熱を、たくさんの方に観てもらいたい。
きっと後悔させないから、8年前のアタシを信じてください。
もちろんアタシだって、もう客席で観てたときの小娘じゃないから、あのひとたちのカッコイイところを、舞台上という特等席で堪能するよ!


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いい歳したおっさんたちが、馬鹿馬鹿しいことを真剣にやって汗だくになってるのが、鋼鉄のいいとこだと思ってます。
そういうとこ、大好き。
これぞ鋼鉄村松。
もし共感してくれる方がいたら、お友達になってください。
終演後にゆっくりお話ししましょう。
気付けば9月も終盤。
すっかり涼しくなっちゃったなあ。
まごころの公演終了後のご挨拶から、ぱったり更新出来ずにいたけれど、何もしてなかったわけじゃないのです。
仕事はもちろんちゃんとしてた(…とは言い難いくらいミスって反省してますごめんなさいちゃんとします)し、
職場の運動会(予想以上に本気だった)にほぼ強制で参加して無駄に筋肉痛になったし、
久しぶりにこっちに遊びに来た知り合いとごはんして映画(「インサイドヘッド」面白かった!)を観たり。
ついったのTLに容赦なく流れてくるカレーに耐えきれず、友達とカレーを食べに行ったらそのままカレー部に入ることになったり(役職はマネージャー/笑)

あとね、鋼鉄の稽古場にもまたお邪魔してきた。
今は11月公演の「仮面マタドール(レプリカ)」の稽古中。

8年前の初演は、客席で観てた。
鋼鉄の観劇は2回目で、バブルさんの作品を観たのは、あのときが初めて。

あのときの衝撃を、まだ覚えてる。

鋼鉄の方々とはまだ顔見知り程度だったけど、客演さんには知り合いもいて、出演者がすごく羨ましかった。
アタシもいつか出たいって思った。
それから随分と仲良くして頂くようになって、公演にも何度か出演させてもらって。
今回は、8年ぶりの「仮面マタドール(レプリカ)」の再演。
なんだかじっとしていられなくて、ムリを言って稽古場にお邪魔して、みんなが稽古してるのを観て、初演を観たときの気持ちを思い出したよ。
頭の中で、驚くほど鮮明に、あのときのキャストの声が聞こえた。
きっとここからみんな超えていくんだ。
…いいなあ。
アタシも関わりたいなあ。

本音を言うと、もちろんどっかで出演させてもらいたいと思いながら、稽古場にお邪魔した。
とはいえ、当たり前だけど、「出たい!」って言ったからって出してもらえるわけじゃない。
今回の作演のバブルさんをはじめ、劇団側の判断次第。

だから今回選んで頂けたことをものすごく光栄に思うし、純粋にすごく嬉しい。
アタシも自分の中に残っている8年前のあのひとを乗り越えるよ!
改めまして。

劇団鋼鉄村松「仮面マタドール(レプリカ)」、出演します!

あのとき客席で受けた衝撃を、今度は舞台上から届けます。
偽物が本物になる物語。
ぜひ、ご覧あれ。


*****

劇団鋼鉄村松 公演
「仮面マタドール(レプリカ)」

■日程
2015年11月5日(木)~8日(日)
5日(木)19:30
6日(金)14:00/19:30
7日(土)14:00/19:00
8日(日)13:00/17:00

■チケット
前売 2,800円
当日 3,000円
学生 2,500円 ※要予約。受付にて学生証をご提示ください。

■場所
池袋 シアターグリーン BASE THEATER
(豊島区南池袋2-20-4)

■アクセス
各線「池袋駅」東口より地上路で、徒歩約6分。

■web
公式サイト
http://koutetsumuramatsu.wix.com/matador-mascara

劇団鋼鉄村松
http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/index.html

*****


どうか貴方の11月の予定に「仮面マタドール(レプリカ)」を加えてください。
きっと後悔させません。

個人的に、鋼鉄は男子がわーわーやってるのが好きで。
今回の作品はまさにそれ。
闘牛は女子が足を踏み入れることを許されない、男子の聖域。
1回1回が命を懸けた真剣勝負。

バブルさんの作品は、男子をカッコ悪くカッコよく魅せるのが本当にうまくて、アタシは毎度男子役がやりたくなって地団駄踏むんだけど(笑)
そもそも鋼鉄は、ボスもバブルさんも、生の舞台でしか感じられない芝居を作るから、どうしても劇場で観てもらわないと伝えられないんです。
だからどうか、客席までいらしてください。
この熱を見逃したらもったいないよ…!

出演が決まったばかりでアタシの個人予約フォームがまだないので、予定を決めてくださった方は、個人アドレス(snowcolor.rocketあっとまーくgmail.com)にメールして頂くか、ついったーやFBのDMでも何でもいいので、直接ご連絡をくださいませ。
喜んで対応させて頂きます。
どうぞよろしくお願いします。


おかげさまで10月夜の予定が、一気に稽古で埋まったよー。
うひゃあ、気合入れて頑張ります。
実は今回は、今まで出演させてもらったときにはなかった要素を持った役をやらせてもらうから、めちゃくちゃ楽しみで緊張するー!
新しい自分を見つけられたらいいな。
ぜひ、劇場で一緒に目撃してやってください!


どうかたくさんの方に観てもらえますように。
劇場でお待ちしております。
夏が終わるね。
ようやく、気持ちが落ち着いてきた。
時間的にはすごく短かったのに、ほんとに深いところで一緒にいてくれたんだなあ。
思いがあり過ぎて、まだ全然離れられてない。
随分経っちゃったけど、でもちゃんと終わるためにも、いつもどおり書こうと思います。
公演は、劇場でお客様の観たものがすべて。
もちろんそのことに異存はないんだけど、自分の中の区切りとして、文字にする。
だから読みたくないひとは、回れ右でお願いします。

*****

まごころ18番勝負
第19回体感型朗読公演
「“…In The Attic”」

遅れ馳せながら、9日に無事に公演終了しました。
ご来場くださった皆様、関係者の皆様、応援してくれた皆様、本当に有難うございました!

本当にたくさん贅沢をさせて頂きました。
思い出すと幸せで、気を抜くと涙が出そうなくらい。
間違いなく、この夏いちばんの幸せです。

そもそも公演として朗読をすることが初めてで。
果たして、「朗読」としてちゃんと成立させられるのだろうか、と随分考えました。
「手術」は、難しいお話です。
正直、方向に迷っていた最初の稽古で、演出の待山さんと「芝居に寄せる」ことを決めてからは、朗読というよりは、一人芝居の意識で作っていました。
そうするとやっぱり動きたくなるから、やり過ぎてる部分は待山さんに削ってもらって。
リアルタイムでそこに存在しているようにしていたら、目線が外せなくなって、結果、内容はすべて丸暗記しました。←
内容をすべて覚えて、持っている台本をほぼ見ずに読んでいたので、お客様に「これを芝居ではなく朗読としてやる必要があるの?」と思わせてしまったことは否めません。
でも、今回は、これがアタシのつくった朗読の形。

今回、「手術」を読むにあたって、個人的に話を聞いた相手がいます。
演劇ユニット「クロ・クロ」の『絵空ノート』で共演した高瀬くん。
彼は、産婦人科の経験がある、現役のお医者様なのです。
本人は嫌がってたけど、まさにT先生(笑)
目の前で「手術」を読んでもらって、読み終えて顔を上げたときの、彼の表情が、アタシにとってはすべてでした。
「やな話だね」
都内某所のサンマルクで、高瀬くんがぽつりと言った言葉が忘れられません。
あのとき、ようやくT先生がアタシの中で実態になったのだと思います。

だから、亡くなった患者さんより赤ちゃんより、誰よりもT先生が哀しかった。

怖かったわけじゃないんです。
T先生を思うとつらくて、やりきれなくて、だから話したくなかった。
アタシにとって、「手術」はそういう物語でした。

「朗読」としては、技術的には未熟もいいところだし、読むことを意識しているとはいえ、結構動いてしまっていたので、観ている方にとっては、曖昧な形になってしまったと思います。
それでも腹を括れたのは、先輩がくれた言葉のおかげです。
もしまた朗読の機会をもらえるのなら、そのときは今回以上に作品と向き合いたい。
そしてアタシなりの解釈で、アタシなりの形で、お客様に物語をお伝えしたいと思います。


それから、「可哀相な姉」
今年1月にも共演した、ゆっきーこと菊池幸利くんと、がっつりやらせてもらいました。
こっちは朗読しなくていいから、気楽に芝居のことだけ考えられました(笑)
とはいえ、録音はなかなかうまく出来なくて、各所にたくさんご迷惑をおかけしましたが(ごめんなさい…!!)

最初に、ひとつだけ我が儘を言いました。
「最後に気を失う前に、目が合いたい。弟をちゃんと認識して気絶したい」
あくまで朗読であることを完全に無視して、ただの役者としてのお願いでした。
ゆっきーがそれを聞き入れてくれたので、アタシたち姉弟のラストは、向かい合って終わる形になりました。
そして最終的に、弟の動きが予想外にアグレッシブなことに(笑)

初めてゆっきーの読む「姉」を聞いたときも、舞台に立っているときの自分たちの中身を話したときも、一緒に動きを考えてるときも、ゆっきーの弟はすごく素直でした。
素直で純粋で、姉に寄り添ってくれる、優しい弟です。
たとえば、寝ている姉を起こしたときも、彼はそのままその場を動きません。
「違いますよ!」と答えるとき、姉に合わせて首を縦に振って頷いてくれることが嬉しかった。
だから絶対に「弟をこのままにしておきたい」と思いました
成長なんかしなくていい。
外のことなんか知らなくていい。
彼をこのまま生かすために、アタシはいるんだと、素直に思えました。
とにかくそのままでいてほしくて、可愛がって、甘やかして、なのに反抗されて哀しくて悔しくて。
最後のあのとき、目が合った瞬間は、思いがいろいろあり過ぎて言葉に出来ません(笑)
純粋ゆえの狂気。
出来ることならお客様全員にゆっきーのあの目を見せてあげたかった!

劇場入り直前の、最後の通しの日。
驚くほど自然に自分たちが「姉弟」であることを信じられました。
もうブレない。
舞台の上でたとえ何が起こっても、ゆっきーと繋がっていると信じられたから、本番の緊張はあったけど怖くなかった。
本当に、心から幸せでした。
ゆっきーが弟でよかった。
ありがとう。
きっとまた、一緒にやろうね。


呼吸が止まる程のプレッシャーなんて、本当に初めてでした。
…白状します。
いざ、一緒にやることになって思い知ったんだけど、アタシ、自覚してた以上に憧れてて、先輩のことが大好きだったみたい。←
金曜日の夜1回きりの、ふーみん先輩こと小田久史さんとの共演は、夢のような一時でした。
10年以上前に初めましてしたときのことも、ようやく思い出してもらったしね(笑)

アタシ個人にとってはもう、正直、ボーナスステージ以外のなにものでもなかったし、めちゃくちゃ緊張したしめちゃくちゃ浮かれていたけれど、それはそれ。
お客様には一切関係のないこと。
だからもともと特別な「何か」をするつもりはありませんでした。
芝居が変わったのはただの「必然」です。
だって、向き合う相手が違う。
稽古で初めて先輩とやったとき、弟の成長に気付きました。
弟から姉に向けられている気持ちが、ゆっきーと先輩では全然違う印象でした。
帰り道、先輩に「俺、てんこには対等にいくね」って言われて、すごく腑に落ちたんだ。
きっとこれが、先輩とアタシの「姉弟」の形。

先輩の弟は既に大人で、そう思ったら近寄ることが出来なくなって。
演出の待山さんに我が儘を言って、姉の台詞は録音し直してもらいました。
だってそうしないと絶対成立しないもの。
もともと先輩には「てんこのやりたいようにやっていいよ」って言われていて、でもアタシのやりたい「姉」はあくまでも「先輩が作りたい作品の姉」で、だから先輩の思う姉を教えてほしいなぁああとか、本人にはなかなか言えなくてもやもやしつつ(笑)
直前でやっと引き出して、一晩考えて、当日朝にギリギリで録音してもらって。
やっと「姉」として立てるようになりました。

弟が大人であることを認めたくなくて、弟の何かに自分が触れることで弟が更に成長してしまう可能性が怖くて、家に閉じ込めて自分も離れて極力外の世界から遠ざけたかった。
これ以上大人にならないで欲しかった。
たとえ疎ましく思われていたとしても、弟が大切でした。
近付けないアタシが、彼を抱き締めたのは、精一杯の愛情表現で。
それでもやっぱり正面には回れなかったし、静かに拒絶されてしまって、その仕草にも「大人」を感じてひどく哀しかったけれど。

フラワーハウスへの道程は、心持ちに変化はあれど、アタシの動きはゆっきーのときと同じ。
代わりに先輩が空間を拡げてくれました。
最後の動きも、わざわざアタシに添ってくれて、ちゃんと目が合うようにしてくれて。
…フォローする立場のアタシが、むしろいろいろとフォローされてて悔しかったので、ほんと精進します今に見てろ。←
でも、先輩のあの動きは、今までで初めてだったんじゃないのかな?
あの瞬間、向き合えたのはアタシの特権。
理性の内側からの衝動。
あんな表情されたら、守らざるを得ないよ。

手は「(もう気絶してるから何も出来ないし)好きにしてください」って言ったら、がっつり握らされました。
ゆっきーも先輩も、ここだけはすごく優しく手を取ってくれるんだけど、仕草が優しい分、鬼だよね、弟…!!

多大なプレッシャーにフラつくアタシを、最初から最後まで引っ張ってくれて、フォローして支えてくれて、本当に感謝してます。
安心してまるごと預けられました。
先輩が「1回しかやれないのが勿体ない」って言ってくれたことは嬉しくて仕方ないし、相手役をやらせてもらった甲斐があったと思うし、本音を言えば、「アタシももっと先輩とやりたかった!」です。
本当に思い入れの強い1回になりました。
こんな幸せを1回きりで終わらせたくないので、きっとまたご一緒出来るように頑張ります。
今に見てろ!!←


歴代のお姉ちゃんたちが全員言うことがあるんだと、打ち上げでゆきをさんに伺ったんですが、例に漏れず、当然アタシも言います。

「うちの弟(たち)がいちばん可愛い!!」

ゆっきーは言わずもがな。
アタシにとって無条件で愛情を注ぐ対象でした。
あのコを可愛いと言わずして、誰を可愛いと言うのか。
先輩は「可愛い」という言葉だとちょっとズレちゃう気もするけど(アタシとやってるときは、精神的な立ち位置として、弟の立場を取ってないから)、でも、向き合ってるときはなによりも大切な存在でした。
可愛い、弟です。


何度も言うけれど、2人とやらせてもらえたことは、本当に贅沢で幸せでした。
同じ物語が全然違うものに出来上がっていく経験は初めてで、きちんと向き合ったら、こんなにこころがちがうんだと、衝撃を受けました。
いい経験をさせてもらいました。

自分とお客様と向き合う数分と、相手と向き合い続けた十数分。
贅沢な時間でした。
今回のこの公演は、アタシの出演回に限って言えば、撮影等は一切されていません。
つまり、もう、客席で観てくださったお客様の記憶の中にしか存在しないのです。
特に先輩との1回きりの「姉」は、稽古でもほとんどやっていないので、金夜のお客様と先輩とアタシの、たった30名の記憶の中にしかありません。
少しでも長く、留めて頂けたら幸いです。

今回声をかけてくださった、待山さんとゆきをさん。
仲良くしてくれた共演者のみんなと、裏側でたくさんフォローしてくださったまごころ劇団員の皆様。
アドベンチャーな客席を含め、舞台を作り上げてくださったスタッフの皆様。
劇場で一緒に体感して頂いたお客様。
そして、
ゆっきーと、
ふーみん先輩。
全員にありったけの感謝を。


今回関わったすべての方々へ。
またいつか、劇場でお会い出来ますように。

誠 に 有 難 う ご ざ い ま し た !


*****


日常に戻って3週間。
それなりにばたばた過ごしております。
甲子園見ながら、溜まってた仕事を終わらせたり。
随分と久しぶりに浴衣着て(思いの外うまく着られた!)、打ち上げ花火見たり、手持ち花火やって浮かれたり。
あのひとと飲んだり、そのひとと焼き肉行ったり、このひととごはんしたり。

はたと思い立って、本番直前の鋼鉄の稽古場にお邪魔させてもらったり。
鋼鉄の稽古場は相変わらず楽しかったー。
ちょっと遊びに行かせてもらっただけなのに、客演の皆様にも仲良くしてもらって、本当に有難うございました。
本番もちゃんと劇場で観たよ。
個人的に今回の作品がすごく好きなので、正直出られなかったのが悔しいけど、アタシは踊れないから仕方ないよね…!←
バブルさんの作品は、基本的に男子がやるのがいいと思ってます。
いい年したおっさんが、真剣にばかなことをやってるのが、すごくいい。
今回は特にそんな作品で、超好み。
…どうしてアタシは男子じゃないんだろうね?(悔)
劇場で久しぶりにベスさんにも会えて嬉しかったなー。
そのまま調子に乗って、終演後の飲みにもお邪魔しちゃった。
ありがたや。
また同じ舞台に立たせてもらえるように、虎視眈々とチャンスを狙っていこうかな(笑)

あと、知り合いに呼ばれて、初めての団体のWSにもお邪魔してきた。
何の気なしにのこのこ行ってきたけど、身体を動かすって大事だよね。
台本読むのも楽しかったなあ。

劇団肋骨蜜柑同好会の大新年会にも呼んで頂いたので、ありがたく顔を出しました。
残念なことに人見知りを発動したため、初めましての方々には欠片もご挨拶出来ず(すみませんでした…)、知り合いとばかり飲んでたけども。
肋骨もまたご一緒させてもらいたい団体のひとつなので、虎視眈々と(以下略)
ほとけくんの脚本、1回やらせてもらいたいなー。
相性良さそうだなーと去年の「生きたし」を観てからずっと思ってるんだぜ?

そして、昨日は昨日で飲み会でした。
一番搾りのフローズン<生>が飲んでみたかったので、ビール党の友達を1人、先に呼び出して、フローズンが飲めるお店へ。
何故か、まごころの公演中から、生の中ジョッキが1人で飲み切れるようになったんだよね。
やった!!(笑)
というわけでビール飲んだんだけど、うむ、美味しい。
フローズンはグレープフルーツのにした。
泡消えないってゆーか、固まってて微動だにしないのね!
こちらも美味しゅうございました。
次はハイボールが飲めるようになりたいなぁ。←


そんな感じで遊んでばっかりの3週間。
更に、9月の予定に鋼鉄の合宿が追加されることに。
合宿とは名ばかりで、海で遊ぶだけだって知ってるけどね?←
てゆーか、夏が終わりの気配を見せているにも関わらず、このタイミングでもっかい本気ダイエットを始めなきゃいけないのか…!!
そもそも水着持ってないんだけどな。
「ギャラクティカ」終わったあとに捨てちゃったよ…。

それはそれとして、いい加減遊び過ぎなので、そろそろちゃんと身体を動かし始めなくちゃ。
まだ、予定は何も決まっていないけれど。
出来たら年内にもう1本やれたらいいなぁ、やりたいなぁ、とは思っているので、頑張ります。
なるべく早く次のお知らせが出来るといいな。
そのときはどうかよろしくお願いします。
また楽しいことをみんなでやれますように。


…ひとまず痩せるぞー。