…むずむずする。
水曜日からこっち、今日観に行く予定の公演の感想が流れてきてて、もうね、すっごくむずむずする。
ネタバレがどうとかそういうことじゃなくて、単純に、天使と悪魔がにやにや突いてくる感じ。
「早く観たいなー」っていう天使と、「なにさ、アタシだって!!」と思う悪魔。
知り合いが評価されるのはすごくすごく嬉しくて、悔しいのです。
一気に芝居がしたくなる。
観劇後にはきっと、今よりもっと芝居やりたくなってるんだろうなあ。
…来週から始まるんだけどね、稽古。
緊張する予感は既にあって、でも今はまだ期待のが勝ってる。
正直、今回ばっかりは何が出るかわかんないからな。。
わーもー、とりあえず早く台本読みたい!!
台本読んだらひとまず落ち着くから、台本ください…。←
絶対大きい声では言えないけれど、今回ばかりは本気で真ん中を狙いたいと思っているのだ…!
まぁ、台本次第だけどね。

あ、そーいえば、公演のタイトルが正式に決定したみたいです。

劇団肋骨蜜柑同好会 第7回公演
「はじめてのるすばん 荒野編/百貨店編」

…えっと?
アタシもまだ台本1文字も読んでないからさっぱりわからないんだけどね??
「荒野編/百貨店編」て、なに?
初稽古は15日。
それまで謎のまま。
ぐぅ…、気になるー!!


この週末も観劇ばっかりしていて。
昨日は専門学校の後輩が出ていた公演を観てきた。
いやー、昨日があいつの誕生日だったの、すっかり忘れてたよねー。
ごめーん!
アタシの誕生日まで、2週間ほど同い年。
改めて考えると、お互いいい年齢になったな…。笑
あいつとは、学校を卒業して2、3年後くらいに、連絡付かなくなって(ケータイ失くしたとかなんとか)、それからどうしてんのかなんて全く知らなかったんだけど、去年知り合いの芝居を観に行ったら、出演してて。
しかも主役。←
それからゆるゆると付き合いは続いてる。
…うん、生きてて、芝居しててくれてよかった。
あいつの同期で今も連絡するコなんて、数えるほどしかいなくて、まさかあいつと再び繋がるなんて思ってもみなかった。
だけど繋がったから、きっと何かあるんだろうとも思ってる。
空白の10年分を埋めてみたくて、飲みに行きたいんだけど、なかなか予定が合わないんだよなー。
あいつも自主的には連絡くれないタイプだから、そろそろちゃんと連絡しようかな。笑
個人的に、なんとなく納得いかないんだよね。
舞台上のあいつが。
芝居の良し悪しとかじゃなくて、一度あいつの中身を舞台上に全部引き摺り出してやりたい、と思ってしまう。
本当はそんなのじゃないでしょ、って。
うまく取り繕って笑ってんじゃねぇよ、って。
まぁ、実際に同じ舞台に立ったことはないから、ほんとのことなんてわからないんだけど。
…アタシもだいぶ感化されたなぁ。笑
とにかくいつか一緒にやってたみたい相手には違いないので、なんとかしよう。
今度は絶対途切れさせないよ。

さて。
本日も観劇ハシゴからの、夜は鋼鉄女子会。
楽しみ!!
縦横無尽、とか、自由自在、とか。
不器用なアタシには、そんな言葉は縁がないと思ってた。
でも12月に入ってから風邪引いたり腹痛だったり、もうこれでもかってくらい身体の機嫌に悩まされてる。
自分の身体なのに全然言うこと聞かないよね!
なんだこれ。
ほんと自由だな!!
その自由さを、脳みそにもちょっと分けて!←

引き続き、週末は観劇三昧。
平日の夜に時間が作りにくいから土日しか行けないんだけど、この週末は7本もお誘いを頂いていて、どう頑張っても時間とお財布が足りなくて。。
お知らせもらえるのは嬉しいけど、こういうときはほんと申し訳ないや。
伺えなかったみんな、ごめんなさい。

土日に2本ずつ観たんだけど、どの劇場でも知り合いに会って驚いた。
約束とかしてたわけじゃないのに、すごい。

土曜日のお昼は、客席に専門学校の先輩を発見。
「てんこさん」って声を掛けられて振り返れば、今年の1月にソラニエで共演したキノくん。
終演後には先輩の奥さん(同じく専門学校の先輩)が、こどもと一緒にお散歩がてら劇場付近に来てて、まさかの1年以上ぶりの再会。
「てんこ変わらないねー」って言われたけど、変わらないのは先輩です…!
もともと美人さんなんだけど、初対面の頃からずっと変わらず綺麗で羨ましい。
あんな奥さんほしい。←
ちなみに先輩たちのお子さんに会ったのは、生後数ヶ月のときに抱っこさせてもらって以来。
もう幼稚園に通ってるとか、時間の流れが早過ぎる…!

夜は鋼鉄で共演したつーちゃんの出演している公演だったので、客席に関係者が。
サラ松さんと、三原くん夫妻と一緒の回だったー。
暗号モノだったんだけど、肝心の暗号は自力ではさっぱり解けず。←
最近流行りのナゾトキ系じゃなくて、言語系のものだったから、そっちの知識がないアタシには本当に全然わかんなかった。
ああいうのが考えられるひとってすごいよなぁ。

日曜日のお昼は、まごころでご一緒したはーでぃさん出演の公演。
地下にある劇場だったんだけど、深い。←
階段めっちゃ降りた。
殺陣やアクションが多くて迫力あって、殺陣のシーンで使用してたプロジェクションマッピングがマジ胸アツだった。
あれ、役者さんは絶対立ち位置間違えられないんだろうな…。
あんなに激しい殺陣をやってるのに立ち位置完璧とか、それだけですごい。
終演後に、はーでぃさんのお腹を確認したら、

「…? あれ、なんか減った?!」
「減った。今回はビジュアルを求められてたから減らした」

 な ん で す と ?!

…えっと、アタシはひとのお腹を触るのが好きで、よくいろんなひとのお腹を撫でたりするんだけど。
まごころのときは、はーでぃさんのお腹がお気に入りで。←
初めて触ったときには「…貴様、気安いぞ」って良い声で言われたなー。笑
はーでぃさんは優しいので、怒られなかったのをいいことに、まごころの公演中はもちろん、今もお会いしたときには、しれっとお腹を触らせてもらってしまうのだ。

今回は、感触がまるで違いました。←

スリム!!
イケメンのお腹だ!!←
や、はーでぃさんはいつだってイケメンだしイケボイスなんだけど、え、もっとカッコよくなっちゃうの?
…とにかく、この週末いちばんの衝撃だったことは間違いない。

夜は1月のソラニエで共演した林さんの芝居へ。
客席に同じくソラニエで一緒だったななせちゃんがいる気がしてたんだけど、終演後に声かけたら、やっぱりななせちゃんだったー。
久しぶりに会って、お互い時間もあったから、林さんに挨拶した後2人で飲みに行く。
いやー、2人きりで飲みに行くのが久しぶり過ぎて、話し始めたらいろんな話題が出るわ出るわ。笑
もうほんと時間が足りないよね。
それでもいま彼女と話せたことは、アタシにとってはすごくよかった。
きっとお互いが前に進むために大事な時間になったはず。
どんだけ辛くてヘコんで身動きが取れなくなっても、たぶんアタシたちは諦めずに進む。
目の前の道が塞がれたなら、別の道を探す。
たとえ直接話す時間が取れなくても、それぞれの活動が励みになる。
いつだって自分の意見をきちんと話してくれるななせちゃんとは、そういう関係でありたい。
…なんて、思っていた以上に、自分が信頼してもらえていたことにようやく気付いて、嬉しかったのでした。笑


本当に予定以上にたくさんの方に会えた週末だった。
誰かに会えるのはやっぱり嬉しいね。
ちゃんと動かないとダメだなあ。
体調不良でへたってる場合じゃないや。
話したいひとがまだたくさんいる。
いま、動かないと。


そうそう、「いまだ」と思ったので、はじめてきちんと告白してきた。
ずっとタイミングを計ってた。
自分の気持ちで動かないと絶対失敗すると思ったから、最初にお話を聞いたときは、嬉しかったけど「いまじゃない」って答えて、いまもそのときの答えは間違ってなかったと思う。
もともとおせっかいな性質だけど、「やらなきゃ」じゃなくて、「やりたい」とようやく思えたから。
だからちゃんと伝えたの。
お返事はまだもらってない。
でももし受けてもらえたら、今度は新しい形で関わっていけるかもしれないね。
アタシの中に自分から発信したいものが生まれるまで、受身であることは変えられないけれど、それでもきっと始められることがある。

…そんな期待を含みつつ。
今週も飲んだくれるぞぉ。
怒濤の秋が終わって、冬が足音も立てずに隣に立ってた。
12月。
今年もあと1ヶ月。


最近週末に予定を詰め込んでる。
あれもこれも。
公演終わってから、やりたいことも会いたいひともたくさん。

…なんだけど、ちょっと、体力不足かも。
先週末あたりから怪しいなーとは思ってたんだけど、昨日は朝起きたら、お腹と喉が痛くてダウン。
何やってんだ、アタシは。
仕事休ませてもらって、お昼過ぎまでひたすら寝て、ビタミン摂ってごろごろ。
夜は家にあったものを食べて、薬飲んで、ごろごろ、うとうと。
おかげで今日はそこはかとなく復活。
とりあえず水分だけは欠かさないように。

*****

週末に観た芝居のひとつが心中もので、役者の芝居も作品としての仕上がりもすべて、本当に素敵だった。
すごく良かったから、がっつり引き摺られた。
腰に巻いた赤い紐がいつまでもずるずると川の水底に繋がっているような。
アタシの中のいちばん激しい感情はきっと“嫉妬”なんだろうなあ。
なるべくならこころおだやかでいたいと思っているんだけれど、大抵は内側から、わりとあっさり壊されてしまう。
制御方法は未だ模索中。。

*****


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観劇とWSの合間に、キラ松さんとほっしーとかくちゃんとお茶。
キラ松さんオススメのケーキ屋さんのイートイン。
キャラメルうま!
しかも、全員分をキラ松さんが奢ってくれる男前っぷり。
「いやいや、これ、(「仮面マタドール(レプリカ)」の)ギャラだから」って言ってたけど、明らかにポケットマネーから出てるし!
…非常に美味しく頂きました。
ご馳走様でした。

というわけで、こっそり鋼鉄のWSにもお邪魔してきた。
久しぶりのボス作品。
ボスのはバブルさんのとはマジで全然違うのだ。
作風も、演出も。
これはこれで、難しいんだよなぁあ。笑
もちろん、いつだって、簡単なお芝居なんてないんだけれど。
ちなみに今回はピンチヒッターでお邪魔したので、残念ながらボスの次回作にお呼ばれしたわけではない。。
鋼鉄に限っては、声さえかけてくれたら、とにかく何でもお手伝いするのに。
出演もそうだけど、お手伝いですら、あのひとたちは全然呼んでくれないんだよなあ。
だからどうしても片思い感が抜けない。
実際片思いなんだろうけどさ。
…ほんと悔しいな!笑

夜には「仮面マタドール(レプリカ)」の精算会もあって、これで、本当の本当に全部おしまい。
みんなでお鍋つついて、2次会はカラオケへ。
いやー、楽しかった。
めっちゃ笑った。
カラオケはつーちゃんが参加できなくて、女子がアタシとほっしーしかいなかったから、久しぶりに鋼鉄でアイドル扱いしてもらった感じ。
最終的に「てんちゃんはもう正直飽きた」って言われたけどな!←
すいませんでした!!

終電を逃した面々を置いて、同じ路線のサラ松さん、キラ松さん、松井さんと駅へダッシュ。
サラ松さんとキラ松さんと乗る帰りの電車は久しぶりで、なんだか嬉しかった。
ちょっと懐かしくて、それ以上に落ち着く。
今まで鋼鉄に関わってきて、こんな風に感じるのは初めてだったり。笑
1ヶ月前までは、いつもこの2人の背中を見てたんだもんね。
感謝が尽きぬほど、愛しい日々でした。


みんな次へ向けて進んでいる。
アタシも、1歩1歩。
こないだの日曜日は久しぶりに下北沢。
8月のまごころ18番勝負でご一緒させていただいた、澤さんが出演していた芝居を観てきた。

やーもーなんなのあれ。
澤さんがマジ澤さん。←
本人を知らないと伝わらないのはわかってるんだけど、いやもうほんとびっくりするくらい澤さんだったんだよ。
「ヤクザ」っていう設定を除けば、口調も、佇まいも、ほぼ澤さんそのまま。
あの喋り方はずるいよー。
懐かしさとともに、澤さんのツッコミ、大好きだったんだなって思った。
まごころの稽古後の飲み会では、何を言っても丁寧に拾われてツッコミ入れられてたもんなあ。。
あのときは、ターゲットになると全然うまく返せなくって大変だったんだけど(笑)
久しぶりに一緒に飲みたいなー。

澤さんの芝居を観るのに、久しぶりにまごころでご一緒したみんなと会って下北をふらり。
まずは、まごころの公演中からずっと飲んでみたかった、はーでぃさんオススメのカフェオレクラッシュ!


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…ではなく、期間限定のロイヤルミルクティゼリー。←
店内は珈琲のいい香りがしてて素敵だったー。
ようやくお店の場所がちゃんとわかったから、今度から1人でも行けるぜっ。

観劇後にはみんなでお茶。
ちなみに、ぽっぽさん、りんりんちゃん、だーちゃん、ゆっきー、加藤さんと会えたのでした。
みんな変わらず元気そうでなにより。


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ベリータルト。
甘いものを頼もうとしたら、なぜかゆっきーが選んでくれた(笑)
もちろん美味しくいただいたよー。

楽しい時間はあっという間で、またねと約束してみんなとバイバイ。
まごころの公演は、やっぱりすごく奇跡的な縁だったんだなあとしみじみ思う。
いま思い返しても本当にすごいひとたちばっかりだったんだよ。
…アタシ、よく出してもらえたなあ。
改めて、ゆきをさんと待山さんに感謝。
個人的にイチからやり直すつもりでお邪魔させてもらった公演だったから、新たに朗読に挑戦させてもらえたことが有難かったし、共演者のみんなに仲良くしてもらえたことも本当に嬉しかったんだ。
ダブルキャストで、稽古も変則的だったから、なかなか会えないひともいたけどね。
舞台上で一緒にやれたのは、ゆっきーとふーみん先輩だけだし、今度はみんなともやりたいんだよなあ。
機会を逃さないように、しっかり狙っていこ。


みんなと別れてから、1人でさらに下北沢をふらっとして電車に乗ったところで、ふと連絡が。
…あれ、これ、ごはんのフラグ?
急遽、目的地を変更して移動。
「おなかすいたー」って言ったのは、確かにアタシだったんだけど、優柔不断でお店が決められず、流れでメキシコ料理のお店に。
すごくいい雰囲気のお店だったよ。
料理も美味しいの。


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定番のサルサ&チップス。
サルサが美味しくて、もぐもぐいくらでも食べれちゃう。


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タコスは2種類。
お好みのサルサで。
緑色のトマトのサルサも美味しかったー。
このあと、最終的にそれぞれテキーラを飲んで、眠たくなっちゃったんだけど(笑)


眠たい頭を引き摺って帰りながら、唐突に「ごはん食べたいー」って言ったら、付き合ってくれる友達がいるのは嬉しいなーって思った。
一緒にいて、不思議なくらい楽なんだよね。
居心地がよくて有難い。
フットワークの軽い彼らに感謝。
何かあったときは、アタシもきっと駆けつけよう。
もちろん、ごはんのときも(笑)
ついったーでは今日も仲のいいやりとりが続いてる。
けして忘れたわけではないけれど、日常に追い立てられて淋しさは薄れていく。
生きてくって大変だね。
でも、だからこそ、アタシたちはまた舞台の上に戻ってくるんだと思うんだ。

まず宣言します。
ここから先は、アタシの個人的な名残です。
勝手な妄想ばかりです。
読みたくない方は、潔く回れ右をお願いします。
責任は取りませんからね。


*****

劇団鋼鉄村松
「仮面マタドール(レプリカ)」

漫画にたとえるなら、少年ジャンプ系の王道を突き進む物語。
偽物が本物になる物語。

初演を客席で観て衝撃を受けた作品。
舞台上のすべてがカッコよくて、羨ましくて、めちゃくちゃ悔しかった。
8年経って、再び立ち上がったこの世界に、彼女たちとともに存在できたことは、しあわせ以外のなにものでもありません。
闘牛場の柵はまた閉じてしまったけれど、未だに愛してやまない世界です。
あの世界には、たくさんの愛があふれていたんだ。


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エンカルナは、リコの記憶の中に居座る存在。
マジメで信心深い委員長系女子で、しっかりしてるけどけっこう流されやすくて、好きなひとにはたぶん甘い。
彼女の行動原理は、けしてアタシ自身から遠いものじゃなかったと思います。
バブルさんの描いたエンカルナは、本当に女子らしい女子で、稽古中にもらったダメ出しも、「けなげに」とか、「妊娠がわかったときに、きっと1人で泣いてるゼ」とか。
それでも弱いだけじゃなくて強かな部分もちゃんと持ってて、妊娠を告げる前に愛の所在を確認したり、気遣いでリコをちゃんと追い詰めてあげないといけなくて。
今回いちばん最初にもらったダメ出しの「ここでいちばん可愛い顔して」は、戦争に行こうとするリコを引き留めるところでした。
果たして及第点はもらえたんだろうか。。

エンカルナでいるときは、お客様に愛されたいと思っていました。
リコがずっと後悔する彼女を愛してもらえなかったら、説得力が薄れてしまう。
最終的に、哀しいはずの彼女の最期を完全に笑いにもっていきやがった(←)、ボスと草野くんのおかげで、たぶん嫌われてはいないはず…だ。
本当は神父が追っかけて逃げてくるところで「お前もかよ!」っていうお客様の脳内ツッコミ待ちだったはずが、まさかの革命軍兄弟に全部持ってかれる罠。
恐ろしい双子でした。
いろんな意味で。
…見たら笑っちゃうのが怖くて、結局、稽古中から1度も後ろは振り返ってません。

エンカルナは哀しい最期を迎えるけれど、アタシ個人としては、死んでからもリコがずっと覚えていてくれることはすごくすごく幸せだなあと思っています。
後悔して引き摺って、忘れようとして忘れられなくて、でも、最後にはしっかり乗り越えて成長していく。
彼女の死は彼の成長にとって必要不可欠で、だからこそ舞台上できちんと成長してくれるリコが、大好きでした。
だって本当に最後の最後まで、憶えててくれるんだもの。

「あの日届かなかった神様の最高速度、時速300キロを超えて」

袖で聞いていたこの台詞に、何度も胸を貫かれた。
あの瞬間、間違いなくしあわせだったよ。


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本編ではさらりと流される、愛人と仮面マタドールの関係は、正直けっこう歪んでたんじゃないかなあ。
エル・レンコは家族を捨てた贖罪を含めて彼女を救い、彼女は1人では生きられない弱さで彼を受け入れる。
最初からすれ違っていた2人。
きっと彼女が欲しがった「愛」は、仮面マタドールからは得られない。
仮面マタドールにとって彼女はあくまでも「代わり」だと思うから。
だから回想シーンで出会う仮面マタドールに、ひっそりと片想いしてたよ。
彼女は仮面マタドールにベタ惚れだったけれど、きっと「愛人」であることを演じていたと思う。
死を前にした相手の未練になれない。
事実はいつだって冷たい。
それでも、「愛」はなくても、嘘を吐き続けた2人の間に「情」はあったと信じたい。
仮面マタドールを騙ったリコの初めての試合の日、観客席でその姿を確認したときから、予感はあったはず。
彼女が仮面マタドールの死に気付かないわけがなくて、…だけど。


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相手を思って騙されてあげたわけじゃなくて、自分の意志でそれを選んだ。
死ぬことよりも、生きることを。
偽者の彼との関係は、もどかしくて歯痒い。
仮面マタドールと一緒にいたとき以上に、嘘しか話せない。
昔の話ばかりしたのは、きっと偽者の彼を彼女なりに本物に仕立てようとしてたからだとアタシは思っています。
だから「気付いてるけど、全部受け入れて全く知らない振りをする、懐の深いいい女」にはなれませんでした。

1度町を離れた彼が戻ってきてくれたときは本当に嬉しくて。
本物じゃない彼が闘牛を続けていることは、いつ死んでもおかしくないってことで、だって本物の彼だって死んじゃったのに、…でも、生きてた。
生きて、会いに来てくれた。
待ってる間そのことばかり考えていたとしたら、そりゃあ会えたら嬉しいよねぇ。
…ちなみに、抱き付く演出が採用されてから、だんだん嬉しい気持ちが増しちゃって、遠慮なく飛びついてたんだけど、何度かタックルになってたらしいです。←
愛がこぼれて申し訳ない!(反省しろ)

それはさておき。
彼女は彼が本物を騙る限り嘘を続けるつもりだったのに、「本当の俺」なんて言うから。
…否応なく、引き戻される。
いずれ来るとわかってはいたけれど。

リコは、この物語の中で唯一ちゃんと彼女と向き合おうとしてくれるひとだったと思います。
あのラストシーンは、しあわせ過ぎて。
だって未来があるんだもの。
面と向かって「戻って来る」って言ってもらえて、どれだけ嬉しかったか。
描かれていない未来で、リコが戻ってきてくれたなら、ドアを開けた瞬間、抱き付くのは間違いない。
未来のことはわからないけど、個人的には、今度はちゃんとそのままの自分で向き合って、一緒に南の島に行ってくれていたらいいなと思います。

愛人のラストシーンは、お客様が毎回優しかったです。
リコの去り際の台詞のおかげなんだけど、見守ってくれてる感がすごく伝わってきました。
本当にいろいろ嬉し過ぎて、袖にハケても1人でにやついてたのは、内緒。


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千秋楽直前、舞台の上でアップしながら、バブルさんに最後のダメ出しをもらってたときを、誰かが撮ってくれてたー!
実はこのときのダメ出しのおかげで、ラストの台詞のニュアンスが少しだけ変わりました。
アタシの中にあった小さな違和感の名前をバブルさんが教えてくれたから、それをもっと意識してあげられるようになって。
最終的にちゃんと言葉に乗せられたんじゃないかと思ってます。

相手役のキラー村松Jr.さんには、たくさん引っ張っていただいて、本当に感謝しています。
もう10年近く知り合いのはずなのに、いざ向かい合って芝居をさせてもらうのは初めてで、最初はどこか遠慮してたり。
というかさ?
アタシがもらう女子系のダメ出しの悉くを、キラ松さんが瞬時に成功させるってどういうことなの。←
アタシの上目遣いが可愛くないって言われれば、隣で上目遣いしてバブルさんに「あ、うん、可愛い可愛い」ってOKもらうって、ちょっと。
なにその女子力…!
他にも「(夜の情事について)OKの顔して」とか「うぇって顔して」とか「語尾を掠れさせて」とか、アタシが一発で出来ないやつを「俺の出番か!?」って、前のめりで全部やってくれたもんなあ…(遠い目)
え、あれ、彼女役じゃなくて、彼氏役だよね?

…あ、1箇所だけ、やった!と思ったのは。
稽古で「ドアを開けた瞬間、抱きつく」を最初に実行したとき、キラ松さんが台詞が飛んで喋れなくなったのは、ちょっと溜飲が下がる思いでした(笑)
してやったり!←
なんて思ってたら、本番の千秋楽でやられたけど。
あれです、大喜利。
笑いに弱いアタシにとっては、あれが鬼門で。
それまで事前に候補を聞いてたのに、千秋楽だけは全然聞いたことないやつが出て、思わずいつもと違う声出たもん。
お客様が普通に笑ってたから、舞台上のアタシはいよいよ笑えなくなって、緩みそうになる頰を必死で引き締めてたよ…!(雰囲気でも笑っちゃうタイプ←)

そうそう、個人的にめちゃくちゃ嬉しかったカーテンコールの立ち位置。
エンカルナとしてはもちろん、愛人としてもリコの隣りに立ちたかったんです。
でもそれが過ぎた望みだってことは最初からわかってた。
本来なら、リコの隣りにはボス演じるサンチェスがいるべき、だったはずが、「俺もう衣装が違うから、だったら草野くんの横に行きたい」とボス自ら辞退。
とゆーか、カーテンコールでも貪欲に笑いを取りに行くボス!!
さすが過ぎて何も言えない。
じゃあ仮面マタドール…「え、俺はここじゃないですか?死んでるし」とサラ松さんはラスボスよろしくセンター奥の壇上を主張。
さりげにいちばん目立つところを!
…はっ、これは…もしや…!!
「あ、あの、あたし、あたしリコの横に行っても…?!」
「じゃあエンカルナ」
「!!(歓喜)」
我慢出来ずに主張したら、通りました。←
役のボリューム考えたら絶対アタシじゃないんだけどね。
千載一遇のチャンスをモノにしたぜ!
ほら、もしかしたら、真ん中の4人で南の島に行ってるかもしれないでしょ?(笑)


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お家が近いのが幸いして、稽古に参加してから本番が終わるまで、ほぼ毎回キラ松さんとサラ松さんと3人で電車に乗って帰る時間が、アタシにはすごく大事な時間でした。
この世界で過ごした1ヶ月半、本当にしあわせだったなあ。

あらためて、関係者の皆様に御礼を。
大好きな団体で、素敵な共演者に囲まれて、本当にいい座組みでした。
今もみんなのことが大好き過ぎる。
全員ともう1度ハグしたいくらい。

みんなと一緒にお客様に愛してもらえてしあわせでした。
本当に本当にありがとうございました!

*****


よーし。
吐き出すだけ吐き出したし、アタシもいい加減に前を向くぞー。
また新しい舞台の上に戻るために。