「どこかに影響が出る」
この本
神田昌典さんの
『成功者の告白』ですが、
これはどういう内容かというと、
大づかみに言うと、
成功すると、どこかにしわ寄せが出るよ
ということが
物語として
描かれているんですね。
人体として考えてみた場合、
たとえば、
身体のどこかに
過度に負担がかかると、
影響が出るじゃないですか。
筋肉を痛めたり、
内蔵を痛めたりと、
いろんな影響が出るんですが、
それに伴って、
人体って、
全体として
バランスを取ろうとする
ホメオスタシスが働くので、
違う箇所に
影響が出たりするわけです。
弱ってるところを庇おうとして、
違うところに
負担がかかったりするんです。
そうなると、
またそこが傷んで
違うところにまた負担がかかる……
みたいなことが
続いていく。
これって、
人体だけじゃなくて、
いたるところに見受けられることだと
思います。
会社でもそうだし、
学校のクラスでもそうだし、
それこそ、
地球全体でも
そういうことは起きている。
だから、
どこかに負担がかかると、
その影響で、
違うところに
そのしわ寄せがいって、
また別の影響が出るという話しなんですね。
だから、
基本的には、
急激にうまくいかないほうがいい
んですよね。
ウエダミツトシです
こんにちは
よく言うじゃないですか。
会社の中で、
ダメ社員がいたとして、
そのダメ社員を解雇しても、
いまいる社員の中から、
次のダメ社員が現れてくる、
みたいな話しが。
これって、
個人を超えた、
全体として
起きている現象だと思うのです。
そういうことが実際には
起きている。
そうやって考えてみると、
冒頭で紹介した
『成功者の告白』という本に描かれている、
急激に成功していくという現象が起こると、
必ず、
そのしわ寄せが
どこかに現れてくるということが
理解できると思います。
この本では、
「家族」にその影響が出ています。
まず、
パートナーシップに
影響が出ます。
それまでは
いい関係が築けていたのに、
急激な成功に伴って、
パートナーシップが
壊れていくという話しは、
都市伝説的に
よく聞きます。
僕も
実際に
目の当たりにしたことはあるので、
たしかに
それはあるかもなとは思います。
その他でいくと、
「子ども」に影響が出ます。
学校に行かなくなったり、
衝突することが増えたり、
あるいは、
病気になったりします。
まあ、このように、
「家族」という枠組みで考えた場合、
父親であり、
夫でもある男性が、
ビジネスで急激に成功し始めると、
なぜかはわからないけれど、
その「しわ寄せ」が
家族に出ることが
非常に多いのです。
これは、
個人を超えた現象として
現れるので、
当の本人は、
困惑するしかないのですが、
実際に、
そういうことは
起こり得るので、
そうなる前に、
そういうことがあるという知識を得た上で、
”そうならないように”
事前に手を打っておく必要が
あると思います。
それが、
急激にうまくいかないほうがいい
というもので、
「家族」という、
個人を超えた枠組みで
ホメオスタシスが働いてしまうので、
このホメオスタシスを
発動させないように、
少しずつ少しずつ、
成功していくほうがいいんですね。
小さい変化は、
許容範囲内なんで、
揺り戻しが起きにくいのです。
1年で急激に成功するよりも
10年かけて
少しずつ成功していったほうがいい。
多くの人は、
うまくいっていないときほど、
起死回生の
逆転満塁特大ホームランを
狙ってしまいがちですが、
本当は、
そういうときこそ、
ショートゴロでもいいから、
塁に出ることのほうが
大事なんです。
そうすると、
しわ寄せが起きにくいし、
起きたとしても
対応できる範囲のものになります。
これは、
なぜそうなるのかということは、
説明できないのですが、
「エネルギー等価の法則」
じゃないですけども（使い方違うだろうけど）
どこかに
急激に大きなエネルギーが流れたら、
それに伴って、
どこかに
エネルギーの供給が滞って、
そこに問題が起こることが
あるかもしれないのです。
どちらが
良いか悪いかではないのですが、
ジェットコースター的な人生を
望んでいないのであれば、
急激に成功することを考えずに、
緩やかに、
そして長く成功していくには
どうしたらいいかを志向していったほうが
いいと思います。
あとは、
スピ界隈でよくあると思うのですが、
誰かからの力で、
急激に
エネルギーを流してもらう的なことを
してもらうと、
そのしわ寄せが
どこかに出るので、
気をつけたほうがいいです。
流してもらったときは、
一見”うまくいった”ように見えるのですが、
そのしわ寄せが
あとから来るので、
それでチャラってことに
なってしまうと思います。
だから、
それ自体が悪いとは言いませんが、
そのへんの力学を理解している施術者に
依頼したほうがいいですし、
影響も
大きく出ないように
話しを進めたほうがいいと思います。
目に見えないことなんで、
本当は怖いことなんですよ。
けっこう安易に
得られる成果物に釣られてしまう人が
跡を絶たないのですが、
目に見えないことだからこそ、
慎重に慎重に
「もうええって！」
というくらい慎重に
事を進めたほうがいいんですね。
そういう力学が描かれている本が、
冒頭に紹介した
神田昌典さんの
『成功者の告白』なので、
読んで損はないと思います。
どんなことにも
必ず
メリットがあれば、
それと同じだけのデメリットが
あるものです。
そのデメリットを言わずに
メリットばかりを
強調するようなものからは
距離を取ったほうがいいと思います。
外から見える成功ばかりに
気を取られて、
その裏で
どんなことが起きているのかを
知らないままに求めてしまうのは、
かなり危険な行為だと
俺は思ってますよ。
急激な成功の裏には、
必ずその影響が出ているものですからね。
《終わり》
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