「足りない世界」
いま手元に
どれだけのお金があろうとなかろうと、
「ない」と思う人は
ない現実を体験し、
「ある」と思う人は、
ある現実を体験するわけですが、
じゃあ、
「ない」世界から
「ある」世界にシフトするには、
どうしたらいいかというと、
ひとつに
「足りてなくてもいい」としてしまうこと
だと
ふと思いました。
ウエダミツトシです
こんにちは
お金が一番
わかりやすいので、
いつもお金を例にして
話を進めていきますが、
お金がない、
お金が足りない世界にいる人たちって、
そこから一刻も早く
抜け出したいと思っていると思います。
そりゃそうだ。
それで
毎月の支払いやら何やらで
精神的に
追い詰められている人も
きっといるでしょうから、
少しでも
「足りている」状態に
なりたいと思うことでしょう。
でも、
「足りない」世界から
早く
「足りている」世界に行きたいと
願う人たちは、
いまいる「足りない」世界を
否定しちゃってるんですね。
「それはイヤだ」
と拒絶している。
抵抗しているわけです。
別にそれが
悪いということはないです。
そりゃ
お金なんて
あるに越したことはないわけですから、
どうせなら、
あったほうがいいし、
「足りている」という感覚で
毎日を生きれたら、
そりゃいいだろうとは思います。
「足りない」と感じる世界に居続けるのは
イヤですもんね。
ただ、
このときの意識状態って、
「足りている」ことが◯で
「足りていない」ことが✕
になっているんです。
片方を良しとして、
もう片方を
駄目だとしているわけです。
そうすると
どうなるかというと、
「足りている」という状態が手に入らなくなる
んですよ。
物事には必ず、
両面があるんです。
表と裏がある。
表と裏でひとつなわけです。
そうした場合に、
「足りている」状態のみを望み、
「足りていない」状態を拒絶すると、
どちらも拒絶することになるので、
結果として、
「足りていない」状態が
延々と繰り返されることになるんです。
「足りていない」状態を拒絶しているんだから、
「足りている」状態になっても
良さそうなもんなんですが、
残念ながら、
そうはならない。
結果として、
「足りていないこと』を
望んでいるみたいになっちゃうんです。
要は、
「それはイヤだ」という抵抗が「足りていない」状態に導く
んです。
「足りている」とか
「足りていない」とかに関係なく、
「抵抗すること」が
結果として
「足りていない」状態を
引き起こしてしまうんです。
事故ですわ、事故。
抵抗することで、
そうなっちゃった！
って感じです。
だから、
できることといったら、
「足りていない状態」でも良しとすること
だと思うのです、
足りていない、
不足していることを
「まあ、いいか」
としてしまうんです。
今月払えなくてもいいか
欲しいものを買えなくてもいいか
借金増えてもいいか
手元に何も残らなくてもいいか
電気・ガスが止められてもいいか
起きていること自体を
問題視せず、
ただ起きていることとして
眺めるんです。
それをなんとかしようとしない。
「足りてなくても、別に何も変わらねえな」
ということが実感できたら、
それに抵抗することがなくなるんです。
そうすると、
不思議なんですけども、
何故か
「足りている」状態になることが
よく起こります。
こういう話を聞くと、
お金が十分にある状態になりたくて、
「まあ、いいか」
と言おうとする人がいるのですが、
それでもかまわないんですが、
心の奥では、
全然よくねえ！！
ってなっているので、
「抵抗」している状態に変わりはないんで、
「足りている」現実は
訪れまへん。
口で言っていることよりも
心でどう思っているか、
そっちのほうが
本音というか、
現実認識に対する影響力は強いので、
その人にとっての現実は、
「全然よくねえ」現実
になります。
それが
「足りていない」状態であり、
お金が不足している状態と
言えるでしょう。
本当に、
心の底から、
１ミリの不純物もない状態で、
「まあ、いいか」
と思えている人は、
そう思っていることを原因として、
大丈夫な現実を体験するんです。
だって、
本人が
そう思っているんだから、
そうなるのは道理でしょう。
そう思えばお金が入ってくるとか、
そういうことを
言っているのではないです。
結果として、
そうなることもあるでしょう、
くらいのものであって、
お金を得るために、
「自分は大丈夫だ」
と思おうとしても無駄です。
思えてないから。
思えていない現実を
体験するだけになります。
それなら、
「思えてないけど、そういうことにしとくわ」
くらいの感覚でいるほうが
いいと思います。
自分の思いを
ごまかそうとする「抵抗」が
自分の中に生じていないので、
「まあ、いいか」
と思っている状態に近いです。
結局のところ、
何が言いたいかというと、
「足りていない」状態に抵抗するな
ということなんですよ。
現状、
足りていないものは足りていないんだから、
もうしゃーねーやん。
「ああ、足りてねえなぁ」
でええやんっていう話です。
それをいくら
ダメなことにしたところで、
足りている状態になるわけじゃないんだから、
ただ、
「ああ、足りてねえなぁ」
「少ないなぁ」
「どうっすっかなぁ」
でいいってことです。
こう言うと、
「それでは何も解決してません！」とか
「何もしなかったら
お金が入ってくるんですか？」
って言う人が出てくるんですけど、
ちょいちょいちょいちょい！
待て待て待て待て待て待てい！！
誰がそんなこと言った？
オレが言ってんのは、
足りてないものは
足りていないんだから、
それをダメなことにしたって、
なんも変わんねえだろ！
って言っているだけです。
「まあ、いいか」
って言っていれば、
それだけで問題が解決するとか、
勝手にお金が入ってくるだなんて
一言も言ってねえって話です、
足りていないという現状を
いくら否定したって、
入ってこねえって！
だからこそ、
それをダメなことにせずに、
フラットに
「あ、いまはない（足りていないんだ）」
でいいってことです。
その状態に抵抗すな。
抵抗したところで、
もうそうなっちゃってるんだから、
しゃーねーだろって話です。
それ以上でも以下でもないです。
現状に対する否定や抵抗をやめて、
コインの表も裏も
どちらも良しとした上ではじめて、
そこから考えるんですよ。
「じゃあ、どうっすかなぁ」
という風に。
現状が悪いことという認識から
何かをやろうとすると間違うぞ。
だって、
現状認識が間違ってるから。
お金が足りていないことは別に悪いこともなんでもなく、ただ「足りていない」というだけのこと
だぞ。
悪いことでも
ダメなことでもない。
それを否定して、
コインの裏側だけを嫌って、
「それはイヤだ」
と言っていたところで、
何も変わらないんだから、
どっちでもいいわ
というものの見方で、
表も裏も
どちらも許容した上で、
どちらかを選べって話です。
片方を良しとして
もう片方は
ダメなことにするから、
話がややこしくなる。
本来、
どっちでもいいんですわ。
良いも悪いもない。
だから、
どっちも良しとした状態で、
好き嫌いでいくとどちらがいいか？
それで選びたまえという話ですね。
むずかしくもなんともない。
ないものはないし、
あるものはあるんです。
ない状態が
ずっと続くことはないし、
ある状態が
ずっと続くこともない。
そのどこかに
いまいるだけで、
それに良いも悪いもないでしょう。
いま自分が
どこにいるかを認識して、
じゃあ、どこに行きたいかを選んで
そこに行けばいい。
それだけの話なんです。
別にむずかしくもなんともない。
好きにしなはれ。
ただそれだけ。
だから、
「足りていない」ことを
ダメなことにせずに、
「それでもまあいいか」
という風にして、
足りているほうがいいのか、
足りていない状態を
もう少し遊んでみるのかを
決めなはれ。
コインの表も裏も
どちらでも
「出てこいや～」
ってするから、
どちらも手に入る。
世の中って、
頭で考えているよりも
ずっとシンプルだがね。
《終わり》
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