身体の不調はすべてメッセージ | 夢はなくとも 希望はなくとも 

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バカバカしくて
どうでもよくて
笑えるかもしれないけど
全く役に立たない意識低い系ブログです

「ち、血が……」

 

 

前回の続きです。

 

数日前から

様子がおかしかった僕のお腹が

僕が入院することになったその日から

突然

暴れだしまして。

 

 

とてもじゃないけど、

普通に

日常生活を

遅れるようなレベルじゃない状態に陥った僕は

奥さんに連れられて

近くの病院に

タクシーで乗り込んだところ、

検査結果から

 

「虫垂炎」

 

と診断されて

そのまま

その病院に入院することになったわけなんですけど。

 

 

僕が

入院する病室があてがわれるまで

しばらく時間がありまして。

 

 

まあ

それもそうだわなと。

 

 

その日突然来て

突然入院するわけですから、

病室の準備というか、

病院側の手続きとかもあるだろうから

すぐに横になれるわけじゃねえかって

思ったんですけども。

 

 

そこで、

そのまましばらく診察室で待つことになった時に

今後の治療について

先生から

色々と話しをされたんですね。

 

 

「虫垂炎」つーのは、

昔は手術で

炎症を起こしている部位を取り除く治療が

主流だったけれども

今は

炎症の度合いにもよるけれど

主に薬で散らしていく治療が多いと。

 

 

病院に担ぎ込まれた時点で

患者さんが痛みで

のたうちまわっている状態でない限り

ほとんど手術はしないそうです。

 

 

僕の場合も

どうやら手術をするほどではないようで

検査の結果、

とりあえず

薬(抗生剤)で様子を診ましょうということになりました。

 

 

自分の身に

一体何が起こっているのかが

病名がわかることによって

ホッと一安心できたのと同じように

”手術をする必要はない”

と言われて

さらに僕は安心したんですね。

 

 

だってよ、

やむを得ないことがほとんどとはいえ、

やっぱり身体にメスを入れるのって

抵抗があるというか

ちょっと怖かったりするじゃないですか。

 

 

だからね、

先生から

”手術ではなく、薬で様子を診ましょう”

と言われた時に

急行電車に乗っている時に突然便意を催し、急いでるんだか早く停まってほしいんだかわけがわからない状態でやっと駅についた際に僕の眼球がトイレの場所を捉えた瞬間くらいにホッとしたんです。

 

 

これでやっとウ○コができ……違う!

 

 

(あ~もう大丈夫なんだ……)

 

 

そう自然と思えて

痛みが全然なくなっていない状態にもかかわらず

ホッと安心した僕がいたんですけど。

その直後、

先生からの説明に

僕は再び

奈落の底に突き落とされることになりました。

 

 

「薬で散らして一旦治っても、手術して取り除いてないんで、再発しますけどね、ハハッ」

 

 

再発しますけどね

 

 

 

再発しますけどね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、再発すんのかい!!

 

 

 

 

しかも、最後の”ハハッ”ってなんだ!!!

 

 

 

 

ウエダミツトシです

こんにちは

 

image

 

 

え、何これ!?

オレ今、嘲笑われてる?

何なん!?

オレ泣くよ。

BABYMETALばりに

ヤダ!ヤダ!ヤダ!ヤダ! NEVER! NEVER! NEVER! って駄々こねるよ。

 

 

しかも

最後の”ハハッ”って。

 

 

ハハッって!!!

 

 

いやゴメン!

もしかしたら

オレの聞き間違いかもしれんのだけども。

本当はそんなことはなかったのかもしれんけど、

そう聞こえてしまったものはしょうがない。

 

 

さらに、

その時奥さんと一緒に話を聞いてたんですけど

奥さんが

 

「再発するんですか……」

 

って言った時に、

何のためらいもなく、

 

「はい、再発しますね」

 

その後に

 

「絶対」

 

って言ったんですよ。

またBABYMETALかいと。

 

”モウチョウ、サイハツ、ゼッタイ”

 

マジかと。

 

そこで

間髪入れずに

また

うちの奥さんが

 

「絶対!?」

 

って聞き返したんで、

そしたら

 

「い、いや絶対ではないです!」

 

って

 

 

どっちやねんと。

 

 

絶対に再発すんのかい、せんのか~い!

 

乳首ドリルの持ち合わせはないぞ~!

 

みたいになってたんですけど

どうやら

絶対ではないけれど

取り除いていない限り

再発する可能性があるっつーことらしいです。

 

 

中には、

薬で炎症が治まってから

正常な状態で

虫垂を取る手術を受ける人もいるみたいで

その方が

手術のリスクが少ないからってことみたいでした。

 

 

まあとにかく、

今後どうするかは

そうなってから考えるとして。

今は

薬で治療することに

専念した方が良さそうだってことで

余計なことは考えないことにしました。

 

 

で、

その時ふと気付いたんです。

 

(い、痛みが軽くなっている……)

 

ホッと一安心できたと思ったら

その次の瞬間には谷底に落ちたりと

色々とジェットコースター的な

感情の浮き沈みがあったから

痛みを忘れていたっていうのも

あったかもわからないんですけど。

病院に着いた直後の状態よりも

めちゃくちゃ

痛みが軽くなっていることに気が付いたんですね。

 

 

そしてそれはどうやら

これのおかげらしいということにも……

 

 

image

 

 

点滴!!

 

 

The・点滴!!

 

 

僕はね、

その時初めて思い知りましたよ

点滴の威力というやつを……

 

 

点滴スゲー!

 

 

点滴力パねえ!

 

 

点滴バンザイ!

 

 

めっちゃ効いてる!

痛みが軽くなっとる!

これでなんとか生きていけるかもしれん!

 

 

僕は内心、

葉っぱ隊にでもなったかのような、

高揚した気分でいたんですけど、

その時の実際の僕の姿は

こんな感じでした……

 

 

image

 

 

 

ただのジジイやん

 

 

足元だけはスニーカーでいつでも葉っぱ隊ダンスを踊るぞっていう姿勢はみせてるけども!

 

 

痛みが軽くなってきたとはいえ、

まだ動ける状態ではなかったってことですね。

 

 

image

 

 

グレーにしてみて

ちょっと写真で遊んでみた。

 

 

まあ、

そんなこんながあってから

やっと病室に入れて

その日

僕はそのまま眠りに落ちていきました。

 

 

そして翌日、

僕にとっては

生まれて初めての入院生活……

 

 

やることがない

 

 

当たり前の話ですけど、

何も持ってきてないし、

奥さんに言って

本とか

何かを持ってきてもらう

っていうこともできたんですけど、

別にそういう気分でもないしってことで。

 

 

とにかく暇。

やることがない。

ただ寝てるだけ。

ただボーッとしてるだけの生活が始まりました。

 

 

時間セレブ。

 

 

懐かしい!

この響き!!

 

 

かつて僕が

会社をクビになったときみたいに

時間だけはたっぷりあるという

時間セレブ状態になっていました。

 

 

しばらくの間

絶食やったしね。

水分を摂ることだけはOKでしたけど、

食べるっていう行為すら必要なくなったら

ほんとに人って

何もしないんだなって思いました。

 

 

でも、

この”何もやることがない”状態、

所謂

”時間セレブ”状態が

僕に与えたものは

計り知れないものがありました。

 

 

身体の不調は

勿論

様々な見方がありますけど、

僕が直感的に感じたことは

 

「確実に僕が僕自身に向けたメッセージ」

 

であるということ。

 

そして身体というものは、

それ自体ですべてを解決する力がある。

 

その力を発揮させるためには

外から入ってくるものを

一旦止める。

 

 

外から入ってくるものを処理するところに

エネルギーを注いでいたのを、

外から入ってくるものを

一旦止めることで

内側に

”元からあった”様々な

身体が持つ機能を発揮できるようになる。

 

 

実際、

何も口にしていなかったにもかかわらず、

絶食期間中、

僕の胃腸は

ずっと動き続けていました。

 

グーグーグーグー

 

言ってました。

 

 

日常生活のとき以上に

動いていたかもしれません。

自浄作用というか、

要らないものを

どんどん外に出そうというところに

力を注いでいた感じです。

 

 

その自分の身体の働きを感じた時に

直感的に思いました。

 

(あ~、ほんとに全部あるんだ)

 

足りないものは何もないんだってことを

体感として得られたって感じですね。

それ以外にも

ほんとに色んなことを考えました。

めっちゃ考えました。

めっちゃっていうか

むっちゃ考えました。

 

 

何もやることがない。

 

 

これって

どんだけ贅沢な時間なんだってことを

僕はこの入院生活を通して学びました。

 

 

入院してよかった

 

 

他にもね

入院生活のなかでは

色々ありましたけどね。

 

 

相部屋だったんで、

僕を含めて

4人いたんですけど。

 

 

そのほとんどがおじいちゃんでしたけど。

 

 

あ、オレも初老か。

一緒だった。

 

 

夜になると

バリバリとポテチを食うおじいちゃん

テレビをMAXの音量で見るおじいちゃん

(怒られてたけど)

一時間ごとに

「そうか、もう11時か」と

独り言で時間を知らせてくれるおじいちゃん

いろんなおじいちゃんがいました。

みんな逞しく生きていました。

 

 

その入院生活の中で

新たな発見もありました。

それは、

 

 

点滴してたら、血って逆流すんのな!

 

 

ビックリしたわ。

初めて知ったわ。

入院生活中ずっと点滴生活だったんですけど

普段は、

点滴から体内に抗生剤とかを入れてる形なんですけど

時たま

立場が逆転することがあって。

 

 

管の中を血がね

昇り龍みたいに

逆流していくんよ。

 

 

オレの方から

点滴側に向けて

血を流していくっていう、

どちらかというと

与える側になっちゃうっていう斬新な現象がね、

まあまあな頻度で起こるんよ。

 

 

でよ、

その度に

 

(あ~、これどうしたらいいんだろう……ほっといたら元に戻んのかな)

 

って思って

ナースコールするのかをためらってたんですけど

 

「押してください!」

 

って舘ひろしばりに看護師さんに言われてから、

ナースコールするようになりました。

 

 

あとはあれね、

入院中は

ずっと点滴生活だったんで、

常に

右手に管がぶっ刺さってる状態なわけですよ。

そうするとね、

その点滴をつるしておく”点滴棒”と

どこに行くにでも一緒に、

それこそ

人生を共にする伴侶的な存在として

入院生活を謳歌することになるんですけど。

 

 

トイレに行くのも

自販機に水を買いに行くにも

常に

自由を右手に

点滴棒は左手に

院内を歩いていたところ、

ふと写った

点滴棒を持ちながら歩いている自分の姿を鏡で見て

僕はこう思いました。

 

 

 

跳べないマサイ族みたいだなって

 

 

 

跳んだらあかんしね。

ただでさえ

管が右手にぶっ刺さってるわけやし

それこそ

葉っぱ隊みたいに

 

「YATTA! YATTA!」

 

言いながら踊ってたら

血を逆流させる踊りになってしまうしねってことで。

 

 

言ってみれば、

 

引退した跳べない初老のマサイ族

 

だなと。

 

 

image

引退した跳べない初老のマサイ族の図

 

 

ということで、

まだ病み上がりではありますが

無事に

退院することができましたので

ぼちぼちと

動いていこうと思ってます。

 

 

今後は

大きく活動内容も

活動の仕方も変えていくことになると思いますが、

今後とも

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

《終わり》

 

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