「本当は何？」
これは、
自分に対して言ってることにもなるんですけども。
そうやすやすと使える言葉ではないよなと。
そんな軽いものじゃないよなと思うわけです。
ウエダミツトシです
こんにちは
みんな言うんです。
色んな人が使うんです。
たしかにそうだよなとは思うんですけど、
その言葉の本当の意味を
どれだけ理解してるのかって言ったら、
自分もできてないからっていうのもあるんですけど、
そんなにいないんじゃないかなと思うんですね。
いや、
使っちゃいけないとか
そういうことではないんですけど、
みんな
当たり前のように
それこそ
挨拶するみたいに
何の抵抗もなく使うんですよ。
『自分らしく』って。
何？
自分らしくって何？
どういう意味？
自分らしくって言うからには、
まずはその
自分とやらが何なのかを知ってるってことよね？
じゃないと、
そもそも
「自分らしく」だなんて言葉使えないよね？
いや、
使ってもいいです。
いいんですけど、
なんとなく、
みんな使ってるから、
そう言ってるからって
この
「自分らしく」って言葉を
深く考えもせずに
使っているような気がしてならないんです。
僕もそうなんで、
人のことは言えませんよ。
ええ、
言えません。
でも、
だからこそ
あえて言いますと、
「自分らしく」って言葉の意味をどれだけ考えたことありますか？
って言いたいんです。
いやいや、
これって
考えれば考えるほど、
ほんとに難しいことだと思うんですよね。
別に
言葉自体は難しいものでは全然ない。
むしろ、
そのまま。
字のごとく。
「自分らしく」
はい、その通り。
おっしゃる通りでございますわよ。
何の異論もございませんことよ。
あなたはあなたなんだから、
自分らしく生きるのがいいに決まってるじゃない。
でも、
その「自分」って何？
何を指して
「自分」って言ってるの？
身体のこと？
心のこと？
それとも、
脳？
性格？
意識？
能力？
特技？
記憶？
感情？
感覚？
どれ？
どれのこと？
どれを
「自分」だとあなたは思ってるの？
いや～
めんどくさい。
なんてめんどくさいやつなんだ。
ほんとに
自分でも
めんどくさいやつだなとは思うんですけど、
（ってここでも”自分”って言葉を使っちゃってるけど）
そう思っちゃうものはしょうーがない。
その”自分”とやらを
ほんとのところは
何一つとしてわかっちゃいない状態で、
「自分らしく」
って言ってみたところで、
一体、
何を言ったことになるんだろうと。
特に、
起業とかのセミナーをしていると、
この
「自分らしく」
っていうワードをよく見かけるんですよ。
キャッチコピーから
プロフィールから
サブタイトルから
告知分から
それはもういたるところで使われているわけです。
わかる。
わかりますよ。
なんとなく言いたいことというか、
伝えたいことはわかる。
そのまんまだもんね。
でも、
あまりに
当たり前に使われすぎていて、
逆に
何も伝わってない
ってことになっているような気がしてならないんですよね。
つまり、
ふわ～っとしてる。
「自分らしく」って言って、
一体何を伝えようとしているのかが、
いまいちよくわからない。
”安易に”って言ったら
少し言い過ぎかもしれませんけど、
「自分らしく」
って言葉を
ちょっと使いすぎなのかなっていう
印象なんですよね、
僕の中では。
なので、
生き方とか、
人生哲学みたいな話をするときには、
そこまで追求する必要はないのかもしれませんけど、
（本当はこちらの方が追求するもんだとは思いますが）
ビジネスの話をする時は、
「自分らしく」っていう言葉を
さらにもう一歩、
分解する必要があるのかなと思うんですよ。
じゃないと、
なかなか伝わらない。
というか、
色んな人が
当たり前に使いすぎていて、
ほとんどスルーされている状態に近いと思うんです。
あなたにとって
「自分らしく」って一体なんなのか。
それについて、
深く考えてみる必要はありそうですよね。
正解を見つけるって意味ではなく、
あなたにとっての
「自分らしく」って一体何か、です。
おそらく、
それを伝えたいんだと思うので、
もう少し噛み砕いてみる、
具体的にする、
分解してみるといいと思うんです。
言葉を言葉としてではなく、
身体で理解すると言えばわかるかもしれませんが、
要は、
腑に落ちているかどうか。
「自分らしく」と言った時に、
自分の中で
どれだけの腑に落ち度なのか。
そこんところを、
もうちょい
自分でつついてみてから、
「自分らしく」っていうワードを使うと、
より相手に伝わるようになると
僕は思いますよ。
相手に伝わるかどうかは、
まずはそれを
自分でどれだけ理解しているか。
そこを素通りして、
みんなが使っているからって、
なんとなく使ってみたところで、
なんとなくでしか伝わらないと思っておくと
いいかもしれませんぞい。
同じ言葉を使っていたとしても
それをどれだけ理解しているかの差が、
「自分の言葉を使う」
ってことになるんでしょうね。
《終わり》
