交差点を右折する時なんかにね。
ちょっとエンジンがグズる時があるんですよ。
バッテリーも決して新しい状態では無いので、電気的な要素もあるんですけど。
満タンに入れていたハイオクを、一旦携行缶に抜き出してやります。
そう、今日行うメンテナンスには、フューエルタンクを取り外す必要があるんですね。
いきなりですが、K1300Rをひん剥いていきます。
とにかく、トルクスのボルトをはずして、カウルを剥がしていくだけです。
今回は、前回のエアクリーナー交換の際に発見していた、エアチューブを固定するグロメットが酷く劣化して割れていたので、それも交換します。
コレ、ですね。
このエアチューブ、40mmグレネードが発射出来そうな感じです😅
あら、新品はこんな色だったんですね。
惜しまず交換ですね。
よっこいしょ〜いち。
外れましたよ、フューエルタンクはアチェルビスというメーカーのプラスチック製タンクです。
ここも、今回整備したかった場所なんですよね。
ここは、ガソリンがインジェクションに向かうホースコネクターや、電源、センサー類のカプラーが嵌ります。
それに、タンクからオーバーフローしたガソリンが外に流れ出すブリーザーがあるんですが、そのブリーザーが詰まっているようなんですね。
この、チンアナゴみたいなヤツです。
サビが出ていることからも分かるように、ここが詰まって、上手く流れて行かないようになっていました。
パーツクリーナーをブシュッと吹き込んだら、一発で開通しました。
タンクが外れたら、股下に備えられている機器類を点検します。
右から、ABSアクチュエーター、セルモーター、オルタネーターと、重量物が低い位置に隙間なく押し込まれているのが分かりますね。
指差しているのが、ラムダセンサー。
マフラーから吐き出される排気ガスを監視して、そのデータをエンジンにフィードバックしています。
今回は、このラムダセンサーでも遊んでみます。
タンクが外れたら、いよいよエアチャンバーにアクセスして行きます。
本来なら、このエアチャンバー自体も外して作業するとラクチンなのですが、コイツとスロットルボディがカシメ式のバンドで固定されているので、カシメを外してしまうと余計な出費を強いられてしまいますから、今回は敢えて茨の道を行きます。
このバイク、アレだけ低重心設計を取りながらも、重量物のバッテリーをこんな高いところに搭載したのかは疑問ですが、まぁ、メンテナンスを考えての事なんでしょうね。
脱線しましたが、エアチャンバーの下側に、タコの足みたいにホースが繋がっているところが、今回のターゲットです。
ISCVというシステムです。
アイドリングスピードコントロールバルブ、その頭文字を取って、ISCV。
読んで字の如く、アイドリングなどの回転数を決定するのに、スロットルに送られるエアの流量を計測しているんですね。
ここが汚れたり、故障したりすると低速域でエンジンがガタガタと振動が出たり、最悪にはアイドリングをしないでエンストしたりしてしまいます。
さぁて、重い腰を挙げてここまでバラしましたから、作業を進めて行きましょうか。