コロナのオミクロンに感染してから、10日以上経っても抗原検査で陽性が続いている人がいます。
抗原検査とは 検査したいウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法です。 PCR検査に比べ検出率は劣りますが、少ない時間で結果が出る、特別な検査機器を必要としないことから速やかに判断が必要な場合等に用いられることが多いです。
コロナの抗原検査で使われるNタンパク質(ヌクレオカプシドタンパク質)とは、コロナウイルスの丸い殻の中身を指し、主に抗原検査で標的としている構造のことです。
このNタンパク質はウイルスが不活性化されても、壊れても検出される可能性があります。
ウイルスのかけらは必ずしもすぐに消え去るわけではない。入院した患者を対象とした過去最大規模の研究から、一部の患者ではウイルスの残骸が数週間から数カ月間にわたって体内に残り続け、重症度や死亡率と関連があることがわかっているそうです。
オミクロン株の後遺症患者について、体に侵入したウイルスを排除する免疫細胞があまり作られず、回復に時間がかかる可能性があることが最新の研究で分かりました。
オミクロン株の後遺症患者はデルタ株など従来株の患者に比べてウイルスを排除する免疫細胞が極端に少ないことが分かりました。
多くの方が2回以上ワクチンを受けているので、新型コロナのT細胞(免疫細胞)を持った状態で感染を起こしたというところなんですが、ウイルス排除の細胞がバーンと感染によって増えるということが、一番可能性として考えられるが、ウイルス排除細胞が非常に少ない。散らばった(ウイルスの)かけらを取り除くのが不十分になってしまう可能性があります。
つまり、オミクロン株に感染した後の後遺症では、症状に関係なくウイルスを排除する免疫細胞があまり作られないということになります。
そのため、ウイルスのかけらを体から十分に取り除くことができず、従来株よりも後遺症が長引く可能性があるのではないでしょうか?
また、エクソソームですが、人の生体細胞が外部から侵入してきた毒素や、ストレスを感じた時にそれらを生体細胞から包んで外に排出する小胞です。
つまり、生体細胞(免疫細胞)が自己防衛反応として放出するものです。
生体細胞が自己防衛反応として、出るのがエクソソームなのですから、もともと免疫が弱い人や、風邪を引いている人、肺炎にかかっている人等は、このエクソソームの排出量は相当あるわけです。
これらのエクソソームにコロナのNタンパク質が含まれていれば、抗原検査で検出されるのではないでしょうか?
治っている(感染させる力がなくなっている)のにいつまでも抗原検査で陽性が続くことはあり得ると思います。