三江線 実際に乗ってみました。第3話 | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

> それは余談ですが、こうして三次市の職員さん車内の人にアンケートと言うか質問をしていくのですが、おじいちゃんたちの席で大変なことになってしまいました。
> まぁ、その辺は次回にお話をさせていただこうと思います。

すみません、3日ほど開けてしまいました。
よろしければ、引き続きレポートをお読みください。

三江線の廃止が表明されたことで、三次市としては特に住民の意見を聞きましたよ、もしくは乗車している人のレポートを書きましたよ・・・というの事実が欲しかったのか否かはわかりませんが。
取材というか、聞き取り調査を実施していました。

さて、その職員さん、おじいちゃんたちのグループで話し込む羽目に。
松江から木次線経由で来たというおじいちゃんのグループ、木次線経由でということですから、昨日は三次で宿泊したのでしょう。

こちらのおじいちゃんは、鉄道ファンなんでしょうね。
しきりと、三江線は第3セクターにして存続させるべきだ・・・みたいな持論を延々と話しているようで、時々漏れ伝わる話を聞いているとそんな感じでした。

 気の毒なのは、三次市の職員さん、最初はそのまま逃げ切りの態勢をとっていたのに無理やり座りなさいといわれて、10分から15分くらい延々とそのおじいちゃんの独演会、結局そのおじいちゃんの横で困惑顔の職員、そんなことはとんと無頓着なおじいちゃん、時々ステッキを手に握ったまま窓外の景色を指すのですが、正直危ないって、ステッキを振り回したら・・・

しかし、このおじいちゃんは、そのことに際してはほとんどそうしたことは意識していないでしきりと振り回していました。

まぁ、そんなことはともかく気が付くと列車は安芸高田市に入ったようです。
式敷駅・信木駅・所木駅・船佐駅とも、乗降客があったという記憶がありません。
2両連結とはいえワンマン運転ですので1両目の後部ドアしか開かないわけですから乗車があれば気付くのですが、残念ながらそうした気配がないのです。

小さな小屋のように見えるところに船佐駅の駅名表示が


それでも、列車はそこそこに混んでいるのです。

名残り乗車がかなり押し上げているのがよくわかります。笑
さて、くだんの三次市の女性職員ですが、何とか解放されたようで他にも同じグループの人がいたのですがこれ以上かかわるのは勘弁と思ったのか這う這うの体で後ろの車両へ・・・・このまままさか終点の石見川本まで乗るのかと思ったら・・・香淀駅で降りていきました。

この画像のみwkipedia


そう言われれば、三江線では三次市は安芸高田市を挟む形で駅があるんですよね。
変に納得、先ほどの職員さん、先頭車両で運賃を払ってそのまま降りていきましたが、多分駅に車を迎えに来させているのでしょう。

三次市は、安芸高田市もそうですが、三江線の存続には非常に否定的といいますか、あまり積極的動いているという印象は受けません。
市民レベルでは何とかならないのかといった意見もあるようですが、・・・・
実は、私も2回ほど、アンケートということで三次市並びに安芸高田市に質問状を送ったことがあるのですが、全く無視。広島県も完全に無視でした。

個人的には、三次市の場合、芸備線の列車を尾関駅まで延長運転するだけでも新しい需要を開拓できそうな気がするのです。
僅か一駅かもしれませんが鉄道を利用しやすいと思えば、それなりの新しい需要を開拓できるのではないでしょうか…などと思うのですが。
ただ、尾関駅から向こうは正直、人家もまばらとなり、速度も制限されることになります。
というのも、線路が川沿いのかつ、斜面すぐ横をすり抜けるようにはしっていること、落石防止の措置が貧弱なことなどがその原因であり、地元の要請もあって遅くなったと言われています。

結局道路の場合は斜面の落石防止に措置が十分とられているのに対して三江線側はそうした点がまだまだ不十分なのが気になります。

結果的に、特に山肌にすり寄るように走る区間では30㎞/hの規制がかかるためかなりゆっくりと移動していきます。
線路に沿って並行道路、川を挟んで対岸にも道路があるのですが、あまり走る車は認められませんでした。


線路と反対側の道路は片側1車線の道路が、さらに線路に沿っても1車線の道路は走っていますが、特に線路に並行する道路は殆ど車が通っておらず、沿線人口自体が少ないことを示唆しているようです。

各駅に停車するものの、ほとんど乗降客の動きはなく、かつての三江南線と言われたころの終着駅、口羽駅に到着。

ここで若干の乗降がありました、地元利用者なのか、それとも名残り乗車組か判別できませんが・・・何となく名残り乗車組そんな感じです。
早朝の三江線で下ってきて折り返し乗車・・・そんな感じです。

 

それと気になったのが、こちら

作木口駅にて

沿線スタンプラリーと言うことで、駅にもポスターと用紙を置いて有るのですが・・・殆ど利用者がない駅にこうしたパンフレットを置いても、取りあえずしてみました・・・・感が強くて。

ちなみに、この駅は作木口駅になります。

実は、三江線の各駅に置いて有るのですが、本当に有効に機能しているのかというと?なんです。結局努力が空回りしているというか、ポイントを外れのところで弾丸を打って一発も当たりませんでした・・・的な感じがして仕方がありません。
さて、ここからはしばし新線区間に入るのですが、その辺のお話は明日以降にさせていただきます。

 

この記事が気に入りましたらぜひ、クリックをお願いします。m(__)m


にほんブログ村