吉見翔子さんの「余命宣告」を読み終えたあと
二つほど気になったことがあった。
一つは病状が悪く
危険な状態が続いていたが峠を越え
その後に
奇跡的に回復されたと書かれていた。
その当時の対処療法は
ホルモン治療と卵巣切除とある。
ただ吉見さんの著書の中には
この対処療法をされていたなどの詳細は
書かれてはおらず
奇跡的に回復されたあとには
カルチャーセンターに行かれたり
仕事などにも復帰をされていた。
吉見さんがなぜここまで
回復することができたのか
その理由がとても気になった。
対処療法をせずとも
病状が良くなることがあるのか?
また
なんらかの対処療法が効いて
病状が徐々に良くなっていったのか?
とても興味深く気になったが
残念ながら著書の中では
そこの部分には触れられていなかった。
そしてもう一つが
「この病気と
関係しているのかどうかはわからないが、
坂道を上ったりするのが苦手で、
体育の時間の山登りやマラソンなどは
必ずさぼっていた」
と子供の頃のことに触れられていて
黒い猫も同じように感じたことがあった。
病気が発症するまでは
病気という病気もしたことがなく
スポーツもいろいろやっていたし
むしろ体力にも自信があった。
ただ病気になってから
振り返ってみると
子供の頃に階段を走って登ったあとなど
他の子にくらべ異常に疲れたり
風の強い日のマラソン練習などは
苦しくて倒れそうになったり
自分でも不思議に感じていたことが
しばしばあった記憶がある。
孤発性のLAMは
先天性の遺伝子疾患で
発症したのが大人ではあるけど
もしかしたら子供の頃からもう既に
この負の遺伝子を
保有していたのかもしれないと
より一層そう考えるようになった。
治りようもない
逃れようのない遺伝子疾患
自分の人生が
端から決まっていたのかと思うと
なんともやるせなくなる。