自宅待機 Pファンク・ファミリー | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

日曜日の夜って、意外にやることありません。サンデーナイト・フットボールが終わると、もう、日曜は終わりって感じで、暇つぶしにユーチューブ・サーフィンなどをしていた我が家の電話が鳴りました。見るとビリー・ベースです。わぁ、懐かしいですね、勿論、アンサーします。
 
ビリー、Pファンク流英語講座の講師をしてほしいぐらいです。もう5秒に一度くらいは、放送禁止用語が飛び出します。ブラックバードもつられて、いつもの5倍くらいの勢いでカラフルワードを使っています。これについてはまた、英語講座でご紹介するとして、今日は元気なビリーの様子を、皆さんとシェアしたくて書いてます。
 
ビリー、フェイスブックのメッセンジャーで写真を送ったのに、届かん、俺のことブロックしてんじゃねぇだろうなって連絡してきたんですよ。ビリーのことをブロックするはずもありません。普通にテキストしてくればいいのに、フェイスブックに凝っているんでしょうか。
 
バード:“いいタイミングだなぁ。僕もフェイスブックでお前とタル・ロスのクラシックフォトを見つけて、ダウンロードしたんだ。どうしてるかなぁって思ってたのさ。”
 
こちらです。
 
 
二人とも子犬のごとく可愛らしいですね。ビリー、この写真がポストされたことを知らなかったので、送ってあげると、カナダでSuper Stupidを録音した時の写真だなぁって言ってました。ブラックバードも昔のことよく覚えてますが、ビリーもすぐいつの写真かわかったみたいです。半端な数じゃありませんからね、Pファンクのレコーディングって、そう思うと驚異的な記憶力です。
 
ビリー、フェイスブックでギャレットに“お前はファンカデリックじゃない”的な発言したんだって?ファイスブックから話がその流れとなり、ビリーが言いました。
 
ビリー:“俺はなぁ、奴の親父さんに約束したんだ。お前の嫁さんのことも、子供達のことも、心配するな、俺が守っていくからなってよ。なぁ、そうだろ?俺たちゃ、ファミリーなんだ。”
 
そうだよ、ビリー、Pファンクはおっきなファミリー。ギャレットは、ビリーにとっては息子同然なんですよ。
 
ビリー:“褒めるのは他の奴らに任せる。俺は嫌われ役でいいんだ。ギャレットに言ったのさ、サム・クックのアルバムを聴けってよ。”
 
涙が出るようなありがたいアドバイスです。一生勉強しろって言いたかったんだよね、ビリー。ゲイリーがニコニコ笑う姿が心に浮かびます。
 
ここでギターマガジンのインタビューを思い出しました。ジャーナリストの佐藤英輔氏が、こう尋ねたんです。
 
佐藤氏:Pファンクに入った時、沢山のギタリストを前に、“いったい何をしたら良いんだ?”と感じませんでした?
 
それに答えてブラックバード、
 
BB:“もちろん!自分では曲を理解しているつもりでスタジオにやってきて演奏する。すると先輩ギタリストたちは”それは確かにOKだ。だけどな、こうやってプレイするんだ”って、ギターを手にとって弾いて見せてくれたんだ。それは自分でも“はずれちゃいないけど、確かに違うなぁ”って思うようなことばかりだった。彼らは僕が知らなかったことを教えてくれて、それは何度レコードを聞いたとしてもわからないようなことが多かった。彼らとプレイするまでは沢山のことを理解していたつもりだったけど、彼らが目の前で見せてくれたものはさらに一歩進んだものだったんだ。
 
ブラックバード、今でも言います。若い頃、自分は凄いギタリストだと思い込んでいて、滅茶苦茶生意気だったって。そんな生意気な若造を暖かく迎えてくれただけでなく、ちゃんとファンクの真髄を教えてくれた先輩達。ブラックバード、なんて幸せな若者だったんでしょう。職場には沢山いるじゃないですか。新入りにちゃんと仕事を教えない人って。そんな人達って、面倒だからとか、忙しいからとかじゃなくて、新入りが育って自分を抜いて行くのが怖いんですよ。Pファンクは違う。みんなで助け合う。みんなで切磋琢磨しあって成長して行く。だってファミリーだから。
 
オリジナル・ファンカデリックのビリー・ベースがいてくれるって、本当に、どれだけ心強いことか、ファンカティアならばみんな知っている。ビリーのコメントを見た人達が、表面的な言葉だけで物事を判断しないでくれると良いなと思いました。しかし、相変わらず口悪いなぁ、ビリー・・・。まぁ、それが、彼のキャラなんだけどね。