ジョージ・クリントン・フェアウェル・ツアー8 | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

皆さん、すでにご存知のことと思いますが、Pファンクのアート隊長、ペドロ・ベルが亡くなりました。Mrs.はお会いしたことないのですが、目が見えないとお聞きしていて、Shake The Gateのカバーを手掛けられたと聞いた時は、驚くと共に、とても嬉しい気持ちになりました。またコラボが始まると思っていたのに、とても残念です。

 

ペドロのアートが無ければ、Pファンクは全く別の物になっていたね。アートって一言では語れない、深いものが彼の作品にはある。パンクの様にモロに表には出ないけれど、ジョージの作品にはいつも裏側の意味があって、”何故?”と言う問いが止まる事はない。この世の中の当たり前にチャレンジし続けるジョージ・クリントン。人間の感覚の中で一番強いと言われる視覚から、”何故”を問い続けたのがペドロ・ベル。神様の元では、また以前の様に目が見える様になるかな。でっかい宇宙をキャンパスに、ペドロ・ベルの才能は留まるところを知らない。We Love you... and Thank you...

 

さて、ジョージ・クリントン・フェアウェル・ツアーの模様をお届けしている我が家のブログ。本当はこのタイトル、使いたくなかったんです。心情的にと言うよりは、なんか、やっぱ、G、いつまでもツアーやり続けてて、フェアウェルなんてどこ吹く風になるんじゃないかなぁって思うんですよね。でも、ま、イベントそのものがそのコンセプトの元成り立っている訳ですから、仕方ありません。

 

ブラックバードのボーカル・パートもあるファンカデリックの名曲、"(Not Just) Knee Deep"、通称ただの”Knee Deep"。

 

 

クリップ・ペイン、もしくはグレッグ・トーマスがマイクを持って来ると言うのが、お決まり。この日は超ご機嫌で、自分からグレッグがいるステージ前方に出てきて、やってました。

 

”Knee Deep"、それにしても、こんな名曲が生まれたなんて、奇跡のバンド、ファンカデリック。よくマゴットブレインが長尺と言われますが、このKnee Deepこそ長尺。あの、一曲が2分から3分の時代に15分超えなんて、よくレコード会社が首を縦に振ったもんです。歌詞はいかにもPファンクな、踊ろう、楽しもう的なものですが、曲にはドラマがあるね。これでもかってくらいの展開でオペラみたい。でも、とってもよく纏まっているのは、さすがジュニー。

 

同じく”Knee Deep"、インスタグラムでジョージとブラックバードが何やら楽しそうにやっているビデオをご紹介しました。

 

 

それにしても、なんであの大轟音の真っ只中で、会話なんてできるんでしょうか。尋ねて見ると、

 

BB:”もちろん、聞こえるよ!”

 

人間の耳とは不思議なものです。普段の会話だと、補聴器がいると騒いでいるくらいなのに・・・。

 

ところで、この場面、何がそんなに楽しいのかと言うと、飛び入りしたシンガーの裏声ボーカルを聴いたジョージがブラックバードに大笑いしながら言ったんだって。

 

GC:”Yo、何だ、今の?聴いたか?”

 

それを聞いて、ブラックバードのリアクションの説明がつきました。どうやら裏声の真似をして笑っていたみたいです。さぁ、ギターソロが始まると言う段になっても、まだジョージに耳打ちして、彼の笑いを誘っています。その後、しっかり聴こえて来る裏声パート・・・。ああ、これの事か。Mrs.からは、ノーコメントです。

 

ギターソロが始まると、別人の様にクールに振る舞うブラックバードに笑ってしまったのはMrs.だけか。