「メリーメイド(マーメイド)」 | 雪うさぎ

雪うさぎ

 子供のときから、作文とか読書感想文は苦手で^^。
 つたないながらも、少女漫画と少女小説の紹介をして
いきます。

 人魚姫の童話で有名な、半獣(魚?)半人の幻

想上の生物です。

 マーメイドの言った場合は女性の人魚のことで、

男性はマーマンと言います。童話にでてくる人魚

が一般的なマーメイドの姿ですが、ミンナ(minn

e)と呼ばれ、人間の想像のどんな姿にも似ていな

いという逸話もあります。性格については、諸説あ

りますが、代表的なのが、マーメイドの姿を見るの

は嵐の前触れというものです。
 また、淡水の川や湖にも出没し、人間を食らう邪

悪なものもいれば、若い恋人たちに親切にする話

もあります。

 スコットランドの東部、フォーファーシャーにある

ローンティーの若い領主がある日暮れのこと、召

使を連れて狩りの遠出からの帰り道、ローンティー

から南3マイルほどいの所にある、森の中の湖の

そばを通りかかったところ、森の方から叫び声が聞

こえたので、湖の方へ馬を向けた。美しい女が水の
中でもがいているのが見えた。彼女は領主を知って

いるらしく「助けて、ローンティー!助けてローンティ

ー!」と叫んだ。もう息ができないように、水の中に

姿が消えていった。領主は馬から飛び降り、湖に飛

び込み、水面に浮かんでいる美しい金髪をつかもう

としたが、そのとき後ろから押さえつけられて、召使

の手で湖から引き出された。領主は怒り狂ったが、

召使は大声で叫んだ。

「お待ちください、ローンティーさま!叫んでいる女

は、恐ろしいことに、まさしくマーメイドです」

ローンティーが振り返って、水面に浮かぶ金色に輝

く髪の毛を見ると、その髪は怪物の頭に生えている

ことが分かった。

 「お前の言葉は正しい」と言って領主は馬に乗った。

湖から向きを変えようとしたとき、マーメイドは半ば水

の上に身を起こし、悪鬼のような声で叫んだ。
「ローンティーよ、ローンティーよ、もし召使がいなかっ

たなら、わたしはお前の心臓の血を、鍋でジュウジュ

ウいわせただろうに」


 ゴロウェイに美しい若い娘がいました。その娘は重

病で、恋人が川辺に座ってそれを嘆いていると、親

切なマーメイドが水中から身を起こし、その恋人に
美しく歌いかけた。
「美しい乙女の手のなかで、野に咲くヨモギを土の中

で、あなたは死なせるつもりなの?」
 若者はマーメイドが言ったことを理解し、すぐさまヨ

モギの花咲く庭へ出かけ、ヨモギの鼻の先を摘んで

搾り、その汁を美しい恋人に飲ませてみせた。すると
娘はすぐに快復した。それ以後、ニガヨモギは結核性

の病気に効く薬として知られるようになりました。


 マーメイドの逸話で光と闇みたいに、相反する2つの

ものを紹介してみました。