利用者のゆう子さんは認知症だ。
訪問介護でお家に行くと、
とっても認知症らしい言動をするので
時々、とても面白いがおこる。
お薬をセットしようと思って、
薬箱のある部屋へ行った。
部屋のテーブルの上に
ゆう子さんがたたんだと思われる洗濯物があった。
洗濯物、ちゃんと取り込んでたたんだんだなぁ〜。
そう思いながらセットするお薬を取り出し、
お薬カレンダーのある廊下へ向かう。
お薬をセットしていると
ゆう子さんが薬箱のある部屋に入っていき、
たたんだ洗濯物を持って出てきた。
どうやらタンスにしまうつもりらしい。
ゆう子さんの気配を背中に感じながら
1週間分のお薬をお薬カレンダーに
セットしていると、
「洗濯物、たたんでくれてありがとう」
と声をかけられた。
なぬっ
オイラ、洗濯物なんてたたんでないゼッ
洗濯物を自分がたたんだということを忘れ、
オツベルが出てきた部屋に
(自分が)たたんだ洗濯物があったので
オツベルが洗濯物をたたんでくれた
と思っているのである
ということで、
オツベルはシレッと
「はーい、どういたしまして
勝手にたたんでよかったかな」
などと、本当に洗濯物をたたんだかのような
受け答えをしておいた
ちょっと、手柄の横取りみたいな
こういう、認知症の食い違いって
面白くて好きなんだよなぁ
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