“ゲーン・キィオ・ワン・ガイ” ー グリーン・カリーで元気を出して!! | Music and others

Music and others

偏愛する音楽、Fashion、Macintoshと日々の雑感

 連続降雨記録が途絶えて、また夏が戻って来た東京ですが、西日本のような猛暑日にはなっておりません。とは言っても、蒸し暑い30度超とドレスダウンできない私にとってはありがたくない気候が戻ってきました。


タイ料理研究所-000

 
 「こんな時こそ、辛いタイ料理を食べて、汗を掻いて、元気になろう!」と思い立ち、オフィスから歩くこと12分で桜ヶ丘エリアにやって来ました。
 
渋谷駅西口の日本経済大学(セルリアン・タワー東急の東側エリア)近くににある、タイ料理のレストラン、『タイ料理研究所』です。坂の途中にあり、且つ、マンションの1階にあるのですが、道路側からは少し下がった半地下になった場所にあるので、目立ちにくいと思います。 赤いテント屋根が目印になります。
 
2015年3月にオープンした店で、経営はタイ料理店を都内で十数店舗開いている、スー・スー・チャイヨーSUU・SUU・CHAIYOO)と云う企業が行っています。
 
 神泉駅周辺を含めると、渋谷エリアには多くのタイ料理店が存在していますが、勿論”玉石混合”ではあります。
 
私がランチ・タイムに行ったエスニック料理店の中では、ナンバー・ワンとも言えるくらいのレベルの店です。 東南アジア系、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、そして、インドとネパール、ヴァリエーションは多いですが最近境界が曖昧になってきつつありますね。
 
さて、こちらの母体である企業ですが、タイと云う国に魅せられた、元外務省勤務の日本人、石田洋氏が自由が丘に『クルン・サイアム』自由が丘店をオープンしてから全てが始まったのです。 現在では、タイ料理を供する店舗を4ブランドで13店舗展開するまでの規模になっています。
 
タイ料理研究所』と云う料理店らしからぬ名前ですが、元々は、新メニュー開発と新人料理人の研修の為に、京王井の頭線・駒場東大前の商店街に設けていたキッチン・ラボを2013年に改装してレストランにしたのが由来となっております。 現在は、駒場東大前の店舗は閉店しており、『タイ料理研究所』は渋谷店しかありません。
 
 
リニューアルしてきれいにはなっていますが、何せ本当に狭い店舗故に”くつろぎ”感覚はありません。ランチ時は若い男女で混みあっており14時閉店と言う事もあって良く行列が出来ています。




タイ料理研究所-030

 
23席という座席数であり、テーブル席が8卓で16人、カウンターが7人というレイアウトです。一人でしか行かない私の場合、ほぼ十中八九は狭いカウンター席に案内されます。 両隣のどちらかに体格のよい男性がいると、カウンター席の窮屈さは半端ではありません。 奥行きのないカウンター・テーブルでは、調味料セットが予め置いてあるのでなおさら狭くなります。ランチ・タイムであれば、それでもオーダーした料理が溢れることはないでしょう。 しかし、ディナー・タイムでは、アルコールといくつかの料理をオーダーすると置けないように感じます。
 
でも、この狭さもタイ料理店らしさのひとつかもしれませんね・・・・・。
 
メニューは、タイでのメニュー名がカタカナ表記で書いてあり、その下に英語、タイ語表記で書いてあり、メニュー内容の説明が日本語で書いてあるので非常に親切だと思います。また、辛さのレベルを”とうがらしマーク”の数で表現しており、どんな人種の方でも判別しやすいと思います。 だからか、外国人(観光客の方々を含む)の方達が多くやってきます。
 
但し、一つだけ注意点があります。エスニック系の料理店は概して夏場は空調があまり効いておりません。 ここ、『タイ料理研究所』も大して冷房は効いておらず、真夏にジャケットやスーツを着ていてはゆっくりと料理は楽しめません。 Tシャツやカジュアルなゆったりとした服装でないと、食べるにつれて発汗が促進されると、徐々に不快感が増大します。
 
 
秋や冬場であれば何の問題もありませんけど。


タイ料理研究所-GC03


タイ料理研究所-GC02

 
ランチでのお薦めは、いわゆる”ガパオ・ライス”と”グリーン・カリー”だと思います。 特に、正式には“ゲーン・キィオ・ワン・ガイ”と言う”鶏肉とナスのグリーン・カリー”は雑誌にも取り上げられるほどの美味さです。特に、クリーミーさが非常にあり、塩味が強いはずなのに、それを包み込むようなマイルドさが堪りません。
基本的には、カリールー自体はすでに仕込んだものがストックされており、季節によってそれに野菜を加えて再加熱して供されます。大体、ナスを加えることが多いみたいですが、他の店のものに比べると”クリーミー”さが全く違います。 この濃厚さが、口の中で徐々に拡がり、やがて旨味に変わって行きます。

タイ料理研究所-041


 
私の勤めるオフィスの近隣にある、『ガパオ食堂』や『チャオタイ』とか、インドとタイとのミックスされた謎の『ツバキ・ガーデン』で食べることの出来る”グリーンカリー”の価格帯よりは200円から100円近く高い1080円もします。 しかし、どうでもいいようなサラダとかデザートや、食後のドリンクは付きませんが、十分にその価格差を打ち消すだけの美味しさがあります。 ですから、コスパだけを追求すると高めの値段設定と言えますが、いつも混んでいることが何よりの証拠だと思います。
 
もう一つのお薦めですが、”ガイ・パット・バイ・ガパオ・ラート・カオ”(鶏挽肉のホーリー・バジル炒め)、いわゆる”ガパオ・ライス”になります。 かなり、辛めの味付けですが、しっかりとした味付けと挽肉のヴォリューム感があり、若い女性には人気のメニューになります。そして、バジルの香ばしさと玉ねぎのシャキシャキ感が活きており、ヴォリュームのあるジャスミン・ライスを完食できます。 

タイ料理研究所-040

タイ料理研究所-GC00
 
こちらも、スープと生春巻き(4分の一にカットしたものが2切れーもう少し大き目にして欲しい!!)が付きますが、値段は1000円丁度です。 あらかじめ調理済みのバジル炒めを盛り付けるだけですから、冬場は冷たい具材を口に運ぶことになり、少々味気ない面はありますが、味付けはやはり渋谷界隈では断トツだと言えます。 他のタイ料理店にあるように、目玉焼きを付けるか付けないかの選択肢はありません。
 
厳密には、タイ料理ではありませんが、アメリカンなテイストにアレンジされたヘルシーな一皿を出す『MOJA in the house』(学生でいつも大賑わいです! ブログはこちら↓↑)の”ガイ・ガパオ・ライス”も好きですけれど・・・・・。ワッフルチキンで知られていますが・・・。
 
 
 
これ以外に、私が実食してのお薦めは、少し高い値段設定ですが、”ゲーン・キィオ・ワンクン・アボカド”(エビとアボカドのグリーンカレー)ですね。 1280円という値段が適切かどうかは判りませんが、アボカドの風味が更に濃厚さを増長して堪らない味わいになっています。
 
後は、気持ち値段が安めの”パッ・タイ”ですね。 990円と言う微妙な価格帯ですが、細めのビーフン(米粉麺)がベチョッとしておらず、しっかり焼きが入っており、エビと桜えびが結構な量入っております。 ピーナッツ・パウダーが別盛で供されるところが、この店の気配りだと思います。 私はあまり好きではないので、このパウダーは少ししか使いませんから。 また、もやしも別盛で供されます。 こういう風に選択肢があるのが、この店の細やかな気配りだと思います。
 
もちろん、渋谷にはヒカリエがあり、少しばかり高めの値段設定で、エスニック・フードを供する、『Rice people,Nice people! 』や、『パパイヤリーフ東京』がありますが、こちらは本格的と言うよりも雰囲気を味わうレストランだと言えます。 ランチタイムでもドリンクにデザートと色々と付いて、結果1500円をオーヴァーする価格設定になります。 時間があり余るほどあり、食べるよりもお喋りの方を重視するマダム達で占有されていますので、居心地は決していいとは言えません。
 
 
◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆
訪問Data;タイ料理研究所 渋谷店
ジャンル;タイ料理
 
          新南平台マンション102号室
営業時間;
【ランチ】11:30~15:00 土日祝も営業
【 夜 】18:00~24:00(LOは23時) 土日祝も営業
 
定休日;無休
オープン日;2004年1月
初回訪問日;2016年4月1日(金)13:30
直近訪問日;2017年8月22日(火)13:35
記事投稿日;2017年8月31日(木)6:41
◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆
 
私の地元の吉祥寺には、こちらの系列店、『クルンサイアム』吉祥寺店が2008年6月にオープンしていますね。 こちらは、真夏でも少しばかり涼しくて広々としており、ゆったりと辛いものが食べられます。