贋作の御茶碗と言うのは

ネットオークションにおいては

その落札価格で

おおよそ見分ける事が

出来ますが

まさに今入札中で

頭がホンモノだろう一色に

なっている人には

何を言っても無駄で

願わくば

落札者が死ぬまでホンモノである事を

信じて

幸せな気持ちで

一生を終わって欲しいと願うのは

外野の勝手な思いです。

 

本人は信じ切っている訳ですから

外野が何を言っても

信じて貰えないのが現実です。

 

信用されませんからね。

 

先日

真作保証の

加藤卓男氏の御茶碗が

ネットに出品され

一応落札されて行きました。

 

その御茶碗がコレです。

 

 

 

 

 

 

自分は志野狂いですので

御茶碗の写真を見て

これはダメだろうなって

直ぐに判りました。

 

有る窯の志野茶碗だって

ピンと来た。

 

作家物の志野なら

主だったところは

実は外観で

7~8割がたは

真作なら判ってしまう。

 

勿論例外も有りますが

好きとは、そういう事なんです。

 

どこがダメなのか。

 

1,加藤卓男氏は御茶碗にこの描き銘は使いません。

  御茶碗には、カタカナの“タ”彫り銘を使います。

  高台のどこに彫るのかは、各自で御確認を。

  反対側を彫ったニセモノも実は存在しています。

 

2,箱書きに“赤志野茶碗”と描かれたモノを

  自分は知りません。

  多くは“志野茶碗”もしくは“鼠志野茶碗”です。

  これには技法的な理由が有るのですが

  志野の変遷の歴史の一つとお考え下さい。

  ちなみに、加藤清三氏も

  “赤志野茶碗”とは描かず

  赤いのは全て“鼠志野茶碗”と

  描かれていたと思います。

 

3,高台脇が削られているのが判りますか?

  丁寧に擦っては有りますが

  おそらく印の部分を削って

  それでは判ってしまうので

  全体を擦って誤魔化している筈です。

 

落札価格は

21700円(税込みで23870円でした)

 

ホンモノなら箱無しでも

加藤卓男氏の御茶碗なら

20000円は超えて来ます。

 

ニセモノというのは

ベースにした御茶碗

(1~2千円くらい)

より高く

ホンモノよりもはるかに安い。

 

これが所謂

贋作者の仕事賃と言えるでしょう。

 

この御茶碗の真贋の鑑定は

御子息の

七代加藤幸兵衛氏がいますので

それ以外の鑑定は

一切認めて貰えないと思います。

 

場所は岐阜県。

交通費を考えたら・・・?

 

でもまだ

鑑定出来る人がいる訳ですから

良いのですが

例えば

石黒宗麿氏の作品だったら

どうでしょうか?

 

誰の鑑定だったら

真贋判断を

世間は納得してくれるでしょうか。

 

美術倶楽部?

 

鑑定料は高いですよ!

 

人を納得させるのって

実はホントに難しいんです。