別世界(レガシー世界)からやってきた
ワイルドソニックのお世話をする
キルシュの物語、やっていきます。
なんでワイルドソニックかというと、レガシーでの扱いがあんまりにもあんまりだったので……。

レガシー2代目は何がいけなかったのか、不具合やシムが固まったりなど挙動が安定せず、その中でのフルハウス世帯でプレイヤーの手が回らず、ワイルドソニックに対する当たりもキツかったです。

そして賃貸物件に引っ越したら階段のせいでワイルドソニックは3階にある部屋から出てこられずに会えない、そんな中でプレイヤーのミスによりレガシーデータ上書きによる消滅、それに伴いワイルドソニックも消滅。

その後、1から作り直したデータではどうせ階段のせいで会えないからとワイルドソニックをデイジー(レガシー2代目主人公)の世帯に設置すらせず……。

かなり酷い扱いだったので、今のレガシーデータにワイルドソニックがいないのはキル牧世界に飛ばされたからというとんでもな設定にしましたHAHAHA!!
そんな裏事情を暴露しつつ、今日もやっていきます。


火曜日


ワイルドソニック「ヒヒヒヒーン!!
キルシュ(ん、ワイルドソニックの声だ。何かあったのかな)


キルシュ「おはようワイルドソニック、そんなに鳴いてどうしたんだ?」
ワイルドソニック(キルシュちゃま……)


ワイルドソニック(わたくち、やはりこの世界の住民じゃないからか、どうしても周りが変に見えてしまうんでしゅの……)
キルシュ「そっか……」


ワイルドソニック(ぶるぶる……)
キルシュ「ワイルドソニック…………別世界の違和感に対する怯え、俺には想像もつかないし、気持ちわかるよなんて言えないけど……寄り添うことは出来る。お前は1人じゃない、俺達がいるからな。何かあったら遠慮なく不安とか色々吐き出してくれ、溜め込むよりは気が楽になると思うし」
ワイルドソニック(キルシュちゃま……)


ワイルドソニック(キルシュちゃまに触れられると不思議と安心しましゅわ……不思議なお方でしゅ……)
キルシュ「マジ?安心感与えられてるなら良かったわ」


シュバルツ(ボク ノ キルシュ、トラレル!!イライラ、ムカムカ……)

他の動物を構ってると高確率で表情が険しくなるシュバルツきゅんである。
シムだったら絶対嫉妬深いついてるね。
シムシュバルツは嫉妬深い・一匹狼・家族志向かな。
まずい、シュバルツの擬人化という謎アイデアが浮かんでしまった。
でもシュバルツきゅんはバブちゃんってイメージだから擬人化したら小学生だ。


ちなみに今のでワイルドソニックの怯えが一発で取れました。
流石キルシュくんだぜ!!


だがシュバルツはそんな状況が面白いわけがない。
シュバルツきゅんはまだバブたやだからね。
他の きょうだいに大好きなお兄ちゃん取られたくないっていうアレです。


シュバルツ(ワイルドソニック!
ワイルドソニック(どうしまちたの、シュバルツちゃま)


きゅるるるん……✨

シュバルツ(ウッ……ナンカ、オコル キ、ウセチャッタ)
ワイルドソニック(?)

シュバルツ(ゲ、ゲンキ、ダシテネ!)
ワイルドソニック(ありがとうございましゅ!)

てっきり威嚇しに行くと思ったら、なんと普通にお話したようで友好度がアップしていました。
クルークとゼーレにも優しくしてあげなよ。


とかなんとか言ってたらクルークが病気になりました。
ヒエッ!!
学校までに治せるでしょうか……。





キルシュ「エイデン先生は……出かけてるみたいだな。まあ俺もちょっとは知識ついたし、1人でもイケるかな」
クルーク(キル兄はもう立派なお医者様ですから大丈夫ですよ!)


学校までに治せるかな……と思ったらもう診察終わったわ。
獣医って簡単だね!?


キルシュ「よし、注射な!」
クルーク(ギャン!!だから前触れをください!)
キルシュ「今から注射するって言ったら体が強張るから良くないだろ」

無事に治療が終わりました。
未だに手術するほど重病の患畜が来ないのは、まだ星が低いからかなぁ。


でもなんかクルークの様子がおかしい……。
治療したのに吐くし、しかもフラフラしてるし……でもムードは幸せだし診察台をクリックしても病気扱いではない。
え、大丈夫なのかコレ……?


キルシュ「おい、クルーク?目茶苦茶体調悪そうだけど大丈夫なのか!?」
クルーク(大丈夫です、ボクは元気ですっ!)

キルシュ「元気な奴は吐かないしフラフラしないだろ!?」
クルーク(でもなんか何ともないんです、元気なんです!)
キルシュ「う、うーん……?」


キルシュ「……大丈夫ならいいけど、何かあったらすぐにエイデン先生か牧場スタッフに言うんだぞ」
クルーク(はい!!)


でもまた倒れた。
なんでー!?
帰ったら健康促進スナックを食べさせてみよう……。

 


 カッパーデール高校


フー「うわっ、また臭いぞコイツ!臭くて近づけねえわ、うげー!!
キルシュ(イラッ……ま、まあちょっと吐瀉物掃除してたしな……シャワー浴びてくるか……)



キルシュ(鏡付きのシャワーか……傷、チラチラ見えるのヤダな……目瞑っとこ……)



教師「ウィルソン先生、少し良いですかな?」
先生「む、どうされましたか」

教師「ウチのクラスのフー・ランギットが、おたくのクラスのキルシュ・ブルームからよく嫌がらせされて困ってるみたいでしてね。ちゃんと指導してくださいよ」
先生「嫌がらせ!?ブルームはそんな事をする子では」

教師「じゃあランギットが嘘をついてるとでも?ランギットはブルームと違って親孝行で真面目な優しい子です、それこそありえません」
先生「ううむ……」


先生(なにやら最近、皆のブルームに対する当たりがキツイような…………何事もなければいいんだが……)

 


 放課後 パラレル研究所


キルシュ「うーん……」
シュバルツ(ドウシタノ、キルシュ?)

キルシュ「なんか前に来た時と違って……変な感じがする。お前は何ともないか?」
シュバルツ(ボク、ヘイキ!)
キルシュ「なら良かった。よし、じゃあ中に入ろうぜ」


キルシュ(しかし、相変わらず資料が散乱してんな……ワイルドソニックが元いた世界に帰れる手がかりがありますように……)


トーマス「え……先輩……?」
キルシュ「あれ、トーマス?」


キルシュ「お前、何でこんな所に?」
トーマス「え、えっと……えっと……」

キルシュ「あ……もしかして、この研究所が平行世界について研究してるのを知ってるとか?お前、平行世界のアニメにハマってるって言ってたもんな」
トーマス「そっ……そうなんです!!僕、平行世界大好き!!


トーマス「そういう先輩こそ、どうしてこんな所に!?」
キルシュ「あー……あのさ、笑わないって約束してくれるか?」

トーマス「先輩の話を笑うわけありません!!笑う奴がいたら、むしろ僕がぶっ飛ばしてやりますよ!!」
キルシュ「過激思考やめろ……あのな、話すと長くなるんだけど……」

 


キルシュ「……………と、言うわけなんだわ」
トーマス「…………………平行世界から迷い込んできた馬……………」
キルシュ「信じられないかもしれないし、正気を疑われそうだけど……全部マジの話で……」


トーマス「……いえ、信じますよ」
キルシュ「えっ……信じてくれるの?」

トーマス「はい……先輩、こんな嘘つかないシムですし。先輩って嘘つく時、もっと幼稚でしょうもない内容になりそうですし」
キルシュ「おい、さらっと悪口混ぜんな」


トーマス「とにかくっ!!そのワイルドソニックちゃんが元の世界に帰れる方法探すの僕も手伝いますよ!!」
キルシュ「ああ……ありがとな」

トーマス「とりあえず僕が研究所を調べますから、先輩は牧場に帰っておいてください!!」
キルシュ「は、何で?俺も普通に調べるけど」


トーマス「いや、あの、えっと……ワイルドソニックちゃん、平行世界に来て不安がってるんでしょう!?だから先輩が側についててあげて、安心感を与えたほうが良いと思うんです!僕ちゃんと調べますから!!ねっ!?
キルシュ「うーん…………まあ、そうだな。じゃあお前を信じて任せるよ」
トーマス「はいっ!!


キルシュ「じゃあ、俺は今日のところは一旦帰って……」
トーマス「あ!!やっぱり待ってください!!」

キルシュ「なんだよ落ち着きないな……」
トーマス「せ、先輩のところの動物……大丈夫ですか?なんかこう、よくわかんないけど体調崩したり、様子がおかしかったりする子いませんか?」
キルシュ「体調……様子がおかしい……」


キルシュ「そういやクルーク……ウチの犬がちょっとおかしかったな。病気になったから治療したのに、その後嘔吐を繰り返したり倒れたり。でも本人は元気って言い張るんだ」
トーマス「やっぱりか……」
キルシュ「ん?」


トーマス「は……流行ってるらしいです、最近、動物の意味わからない不調」
キルシュ「そうなのか?聞いたことないけど」

トーマス「せ、先輩の家はテレビが無いから情報が遅いんですよ!!現代社会に馴染めてない!!」
キルシュ「ケンカ売ってんのか?」

トーマス「すみませんっ!!あの、ワクチン!!ワクチンのレシピ送っておきますから!!これワンちゃんにあげてくださいね!!」
キルシュ「あー、ありがとよ……」



キルシュ(ふー、トーマスは良い奴だけど会話にカロリー使うな……でも手伝ってくれるってありがたい話だよ…………あれ?)


キルシュ(なんか いかにも極秘って感じのファイルが山積みに……前に来た時は無かったような……)


キルシュ(ちょっと気になるし、これだけ見て帰るか……なになに)


【少年Kに関する報告:Kはバグであることが判明。本来生まれてくる筈ではなかった存在なので、創造神による秩序の力がバグ修正の為に動き、最終的に死亡という形で世界から取り除かれる。それがティーンで必ず死ぬ運命の理由なのだろう】

【では彼の両親は秩序の力とやらで息子を殺すほど狂わされている?】

【断定は出来ないが両親の狂気はバグによる悪影響と思われる、さらなる調査が必要】

【バグが周囲に与える悪影響の調査結果:主に影響を与え】

キルシュ(……ここで文字が切れてる……)


キルシュ(Kって、この間カイザのことで来た時にも書類があったな。絶対虐待されて死ぬって…………あ、ヤバ……なんか気持ち悪くなってきた。Kの情報見ると吐き気するんだよな……帰ろ……)

 


 ブルーム牧場


シュバルツ(キルシュ、カオイロ、ワルイ!ダイジョウブ?)
キルシュ「あー、大丈夫……家に帰ってきたし、そのうち治るだろ……」


キルシュ「俺よりクルークだよ……また吐いてる。トーマスから貰ったレシピでスナック作ってきたから、これで治るといいんだが」
シュバルツ(シンパイ……)


キルシュ「クルーク、大丈夫か?」
クルーク(大丈夫なんですが、ゲロゲロ止まらないと お口がずっと臭いままでイヤです!)

キルシュ「だよな……ワクチンスナック作ってきたから、食べてみてくれ」
クルーク(はいっ!!


シュバルツ(ド、ドウ……?)
クルーク(まだわかりません!!)


あっ


ダメじゃん……。


キルシュ「クルーク〜……本当にどうしちまったんだよお前……」
クルーク(はわ〜

 


トーマス(……別の平行世界から馬が来るなんて、今までなかった…………もう、限界なのかもしれないな……)

※明日の更新はお休みします。