誰かにずっと覚えていて欲しいと思う気持ち。
人間はたくさんのことを忘れる。目の前のあなたのことを忘れてしまう。
家族でもない、恋人でもない、友達でもない。
約束もなく、彷徨いながら、それぞれが進んで偶然交わる。
あまりよく知らないけど、惹かれ合うふたり。
女性ふたりの再出発!?
-あらすじ-
脚本家を目指すルイ(富岡英里子)は、海外にいる恋人の映画監督・アツシとスカイプで会話をし、新しい生活を期待しながら帰りを待っている。
一方で、舞台女優の芽衣子(中川ゆかり)は、精神疾患で舞台を離れカフェで働いている。ある日、芽衣子の前に兄のマコトが急にやって来るのだが...
人生の岐路に立たされたふたりの女性の物語。
音。
宇宙的なというようなオーダーだったようで、予告編でもわかるように、近未来感、歪み、一歩間違うと不協和音のような耳触り。
靴の音、キャリーバックを引きずる音、バイクや近所の子供たちが騒ぐ音、耳に残る生活音も風景の一部?
ラストは、風景の中から浮き出る。これからの小さな一歩と思いたい。
舞台挨拶。
6年前の撮影ということで、富岡英里子、中川ゆかり、お二方ともイメージが全く違った。笑 "髪が長い方"と"愛想がない方"との自己紹介。笑笑 マスクもあって、説明がなければ、どっち??って感じでした。ただ、中の人は、よく笑うし、深田隆之監督含め和気あいあい。
考えて、想像して、また考えてみる。そんな作品。
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