この巻から、キャラ文庫オリジナル版だそうです。

ハードカバー版を加筆修正で
ほぼ新作オリジナルバージョンとのこと。
(4も半分以上がオリジナルだったそうですがw)

リキがなぜエオスを出されて
アパティアに移ることになったのか

がきっちり書かれてます。

私はこれが初読みなので、わかってないんですが
この新装版の4巻までがクリスタル文庫版ということは

クリスタル文庫版は完結してなかったってことですかね?

で、『小説版にはなかったリキのペット時代の3年間を
ドラマCDでみっちりやってしまった』
とあるのですが、
これはハードカバー版にはなかったってことでしょうか?
この3年間の話は、キャラ文庫版にはありますので。


ここまでのレビュはコチラ

間の楔1  間の楔2
間の楔3  間の楔4
小説キャラふろく[間の楔]DVD


間の楔5 著者:吉原理恵子 イラスト:長門サイチ
徳間書店キャラ文庫 BL小説 2009年11月
★★★★★

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◆あらすじ
出戻りのペットとして、誰とも馴れ合わず孤高を保つリキ。 主人イアソンの執着ぶりに激しい嫉妬と憎悪が渦巻く中、唯一接近してきたのは、人気トップのペット・ミゲル。 邪険に拒絶しても懐いてくるせいで、リキは一方的に謹慎処分を受け、そのうえ逆恨みから、ナイフで刺されて大怪我を負ってしまう!! 一方、リキと後味の悪い喧嘩別れをしたガイは、失踪したリキを必死で探し始めるが!? ◆



イアソンがどんどんリキにのめり込んでいってます。

冒頭からすぐにキスシーンがあるのですが
イアソンのキスが優しくて、
リキが戸惑うほど。



物語のあちこちに
イアソンのリキへの感情が見えるんです。

キリエがリキを抱いているという
キリエの脳内の妄想映像を
見たイアソンが

「絞め殺してやりたくなった」
だとか。

木の上で昼寝してるリキの頭に小鳥が2羽とまってる
絶品ショットに、思わず微笑んでしまうイアソンとか。

他にもいろいろと…www
あのカッツェですら、
イアソンの甘やかな変貌ぶりに驚愕してます。


出戻ったリキを巡って、いろいろとマズイことが起き、
ファニチャーの秘密を知るリキを
エオスに置いておけなくもなってきて。



リキを探してガイが動いたりもしてます。


リキに懐いていたペットのミゲルも
リキに対して不穏なことを企んでいそうな雰囲気です。

きっと、終盤に向けていろんなことが動き出しているんですね。



リキの身体はイアソンによって変えられてしまってます。
相手がイアソンでなくてはイけなくなってるんです。
一人でするときも、
イアソンのクール・ヴォイスを思い出さないと
イけないほど。


ラストのイアソンとリキのHシーンがよかったです。

濃厚な交わりの中に
イアソンの複雑な感情が見え隠れして。
愛情と執着と羨望と嗜虐と…。


冷徹な俺様キャラが、
言葉は出さずとも
その態度に
チラチラと愛情を覗かせてしまうって
なんかすごく萌えるんですよね~。

しかもこのイアソンとリキという
脆く危うく刹那的な関係ってのが
更にポイント高い。


私は、初読みなので結末を知らないのですが

何故だか先に暗いものしか感じられなくて。

最終巻を読むのが楽しみでもあり
不安でもあり、怖くもあり。

でも、読みます!もちろん!



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