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春の目標は「整理整頓」

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春はもうすぐそこ。

冬は寒くて動くのが面倒だったけど、そろそろ片付けないとね。

お部屋の中にも春を迎えるために。


ミステリで読書感想文を書くな!

というわけで、春のチャレンジ宣言は「整理整頓!」。

冬の間ためこんでしまったいらないものを捨てたり、
収納場所を整理します!

目標が手近過ぎる気もするけど、いいよね?


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東野圭吾「容疑者Xの献身」感想

探偵ガリレオ・シリーズの3冊目「容疑者Xの献身」。

探偵・湯川学のシリーズだけど、今までの「探偵ガリレオ」「予知夢」が短編集だったのに対して「容疑者Xの献身」は長編。

ミステリだけじゃなく、人間描写などが増えてる。

推理クイズとしてミステリを読む人には無駄な文章なのかもしれないけれど、普通の小説のようにミステリを読む人には今までの短編集より「容疑者Xの献身」の方が面白いと思う。

湯川の学生時代の回想もアリ。大学時代はチャラいファッションだったということも判明(笑)。

ただし、探偵ガリレオシリーズは物理学助教授の湯川がオカルトちっくな出来事を、科学的に解明するのが売りだったはずなんだけど、今回は物理も化学も関係なし。

科学好きだから読んでたのに!!という人は、やめとくべし。

登場人物は、隣人の母子家庭の母娘が犯した殺人の隠ぺいに協力する数学教師・石神。

殺人事件を機に大学時代の友人・湯川学との再会。

湯川はふとしたきっかけで石神に疑念を抱く…。

トリックというか、隠された真実には私もうっかりひっかかった口。

・どうして自転車に指紋が残されていたのか?
・突発的犯行でアリバイ作りができないはずの娘が、どうして犯行当日前に同級生にアリバイ話ができたのか?

このへんがすごくひっかかってたのに、真実にはたどりつけなかった。間抜けすぎる。

読後はぜひ、「『容疑者Xの献身』をめぐる本格論争」をチェックしておきたいところ。

「容疑者Xの献身」が2005年の「本格ミステリ・ベスト10」で1位をとったことに、本格ミステリ作家の二階堂黎人さんが異議をとなえたことで始まった論争。

『容疑者Xの献身』をめぐる「本格」論争

最初は「『容疑者Xの献身』は本格ミステリではないんじゃないの?」という問題提議みたいな話なのかな?と思っていた私。

私たち読者は面白いミステリであれば本格でも多少叙述トリック気味でも気にしない。

でも本格ミステリで食べてる人にとっては、本格じゃない作品がベスト10で1位をとったなんてことは大問題なんだろうなーと思って。

ちょっとググって、二階堂黎人さんの問題の発言があったページまで行ってみたら…。

もうそんなことはどうでもいいと思うくらい痛い発言があって引いた。

二階堂黎人さんの語る、『容疑者 X』の「真相」。

「容疑者Xの献身」は雑誌連載当時は「容疑者X」というタイトルだったので、「容疑者X」=「容疑者Xの献身」と思っていいはず。

内容を知りたい人はググればたどりつけると思う。

自分のブログで二階堂黎人さんの主張に対する反論や感想を書いている人たちもたくさんいるので、そっちもあわせて読むとわかりやすい。

私は作品と作家の人格は切り離して考える方だけど、二階堂さんの主張、これはちょっと…。

二階堂さんの主張が正しいかどうかは、「容疑者Xの献身」を読んだ人でないと判断がつかないと思う。

そういう意味では、「容疑者Xの献身」を読んだ後でのお楽しみともいえるので、ぜひ「容疑者Xの献身」を読んでからネットの海をさまよってみよう。





そういえば楽天をぶらついていたら、ドラマ・ガリレオ、映画・容疑者Xの献身劇中で主人公「湯川学」が着用したモデルです!【送料無... なんてのがあった。

湯川学のメガネ…コスプレ用か?と思ったけど、購入者レビューをみるとそういう目的で買ってるわけじゃなく、普通にかっこいいメガネとして買ってるみたい。

ちょっと安心したニコニコ

東野圭吾「予知夢」感想

東野圭吾さんの「予知夢」読了。「探偵ガリレオ」で出てきた物理学者・湯川学が探偵のシリーズ2冊目。

これを読んで気がついたこと。

1冊目の「探偵ガリレオ」がどうして東野圭吾さんの他のミステリと比べて薄味というか、面白みが薄い気がした理由がはっきりした!

「短編だから人物描写が薄い」というのも理由の1つだけど、もっと大きな理由は「私がバカだから」得意げ

シリーズ1冊目の「探偵ガリレオ」は5編の短編集。

どれもどうやって殺したのかわからない不思議な殺され方とか、どうしてこんなことがおきたのか説明できない超常現象(オカルト)っぽい状況があって、その謎を物理学者・湯川学が解き明かしていく話。

探偵はどうしてそんなことがおきたのかていねいに説明してくれるんだけど、ネタによっては文系脳の私にはクリアーに理解できない話もある。

なんていうのかなー、度のあってないメガネで風景を見ているような、ぼやけたイメージしか浮かんでこない。

ピントがはっきり合ったしゃきっとしたイメージがわいてこない。

だから、「ふーん、そんなこともあるんだねー」みたいなシャッキリしないあいまいな感想しか浮かんでこない。ようするに私の理解力が低い。

裸の王様じゃないけれど、バカには面白さがわからない推理小説なんだと思うガーン

だからエンタメ度が足りない気がしたんだと思う。

文系でも「物理・化学は苦手だけれど、そういう話を見たり聞いたりするのは好き」という人なら、雰囲気だけでも面白く感じられるのかも。

それに対してシリーズ2冊目の「予知夢」。これも同じく5編の短編集だけど、第1章の「夢想る(ゆめみる)」第2章の「霊視る(みえる)」は物理・化学ネタじゃない。

第3章「騒霊ぐ(さわぐ)」第4章「絞殺る(しめる)」第5章「予知る(しる)」は物理・化学ネタだけど。

つまり「探偵ガリレオ」のときより物理ネタ度が下がってる。

そして「探偵ガリレオ」のときより、少しだけ人物描写や人間関係描写、事件の背景にある事情描写が増えてるかんじ。

「探偵ガリレオ」は短編で物理ネタの種明かしに重点が置かれていたから、すごくあっさりくだらない理由で殺人事件がおきたりする。そこもちょっと不満だった。

お勉強が弱い私でも、人間関係や人の心の機微くらいはわかる。

ということで、おバカさんでも親しみやすいエンタメ小説に一歩近づいたんだと思う。

草薙刑事は住んでる部屋が汚部屋状態とか、お姉さん登場とか、第1作よりちょっとだけキャラクターデータも増えてきていいかんじ。

個人的に「予知夢」で一番面白かったのは「騒霊ぐ」かな。決まった時間に発生するポルターガイスト現象の謎。

この理由はなんとなくわかりやすかったので。

冒頭のガラス棒に電流が流れる話を犯罪者重ねる犯罪者の心理にたとえる話も意味深でよかったし。

でもこの次の作品、第3作目の長編「容疑者Xの献身」の方がやっぱり面白かったかな。

東野圭吾さんはやっぱり長編向きの作家さん。

というか、謎と推理とトリックだけの話より人間描写や会話、抱えている事情なども合わせて「小説として楽しめるミステリ」が私の好み。

だから東野圭吾さんの場合、短編より長編を面白くのかもしれないけれどね。

でも「予知夢」も読みやすかった。比較すれば「探偵ガリレオ」よりも好みかな。

短編好きならOKだと思うよ。


東野圭吾「探偵ガリレオ」感想

「探偵ガリレオ」読了ーニコニコ

これを元にして作られたテレビドラマ「ガリレオ」の方は見て無いから、けっこう楽しめた。

探偵役は帝都大学理工学部、物理学科助教授(制度が変更されて今だと准教授?)の湯川学。

ワトソンは警視庁捜査一課の草薙俊平。

2人は帝都大学の同窓生で、バトミントン部に所属してた友人関係。学生時代、湯川は理工学部で草薙は社会学部。

ちなみにテレビドラマ「ガリレオ」では福山雅治が湯川で、北村一輝が草薙だったとか。

テレビでの設定は知らないけれど「探偵ガリレオ」では、湯川は長身&メガネ。線が細い感じがするけど、よく見ると肩はがっしり、掌には張りのある筋肉…という「白衣を脱いだらすごいんです」タイプ音譜

イメージがあってるんだか、あってないんだかよくわからない気がする。

それはさておき、理系探偵とと文系ワトソンというわりとありがちなコンビ。

短編集でどちらかというと謎解きに重点がおかれているので、わりと安直な設定ではあるよね。

探偵役が大学助教授ってなんだかデジャブ感があると思ったら、有栖川有栖の国名シリーズに出てくる火村英生(英都大学社会学部准教授)&有栖川有栖(推理作家)となんだか設定がかぶってる。

理系と文系じゃ違うんだよ!!とか、コテコテ大阪弁の有栖と一緒にするな!!とかまあ細かい事をいえば違いはあるけど、印象がなんだかかぶってる。

どうでもいいけど東野圭吾も有栖川有栖も大阪出身だった。ホントにどうでもいいけど。

一応「探偵ガリレオ」のウリは理系の仕掛けを使った犯罪を、湯川先生が解き明かしちゃうぞ!というもの。

しかしまあ正直言って草薙同様、社会学部卒業の私としては仕組みを説明されてもよくわからない点も多々有る。

超音波とかレーザーについて、高校時代に習ったっけ?

一応うちの高校は文系志望でも化学・物理・生物・地学は1、2年でやらされたんだけどね。記憶にない。

まあ赤点ばっかりとってたから、覚えて無いだけかもガーン

さっきも言ったように、「探偵ガリレオ」は短編集。5編の短編が入ってる。

1.燃える
2.転写る(うつる)
3.壊死る(くさる)
4.爆ぜる(はぜる)
5.離脱る(ぬける)

の5編。

単行本だとどれも60ページくらいの短編。短くて読みやすいね。

さすがに是くらい短いと人間描写よりもトリック優先みたいになるので、濃い人間描写が見たい人向きではないかも。

物理や化学を使ったトリックはわりとわかりやすく説明されているものの、基礎知識が全く無いと面白みが味わいにくいかなしょぼん

というわけで、どっちかというと大人で物理や化学にワクワク出来る人向きかなと思う。

でも専門的知識がある人なら、逆にいろいろ気になってツッコミをいれたくなるかもしれないよねー。

文系の私としては、面白くないわけじゃないけど、ものすごくグッと来る面白さ!というわけでもないという微妙さ。

とはいえ、東野圭吾さんだし短編だから読みやすい。

読んで損した!という感じはないから、東野圭吾さん好きなら楽しめるんじゃないかな。

宮部みゆき「模倣犯」文庫第5巻感想

ようやく最終巻。宮部みゆき「模倣犯」文庫第5巻感想。長かったー。

学校の宿題で「模倣犯」で読書感想文を書く人はいないと思う。

もしかしたらものすごく酔狂な人は書くかもしれない。その場合、必ず「長かった」の一言は入れておくといい。

それだけでぐっと「ちゃんと読んだ」という信憑性が上がると思うかお

ではいきなりネタばれてるから見ないでね。



1巻から4巻まで、すべてが真犯人・網川浩一に有利に運んできたストーリー展開。

しかし網川浩一は調子に乗って、高井和明の無実を主張してマスコミに登場。

本は出すは、テレビには出るは、やりたい放題。もちまえの人当たりのよさもあって、一躍時の人に!

まあ結局浮かれて馬脚を現すわけ。

ピースはそれほど頭がいいわけじゃなく、表にでなかった用心深さでバレなかっただけだし。

ピースが犯罪プロデュース担当で、栗橋浩美が実行犯。作中でも劇にたとえていたけれど、舞台で言えばピースが舞台監督で、浩美が主役。

浩美がいなくなって、監督が主役も兼役しようとして失敗したってところ。

5巻の見所は、

・「建築家」登場
・塚田真一と有川義男の会話
・網川浩一と塚田真一、1回戦
・網川浩一と塚田真一、2回戦&浩一対有川義男
・塚田真一と樋口めぐみ、最終戦

かな。

4巻でもちらっと話がでていた「建築家」。事件現場の写真から犯人のアジトを推理する男。

この推理はわりと筋がとおっていて面白かった。

塚田真一は祖父ぐらいの年齢の有川義男との会話で、自分の過去の過ちに対する冷静な判断力を取り戻していく。

高校生の真一と70過ぎの義男との会話もなかなか深い。真犯人が判明してからの、浩一と義男の電話対決はどうみても浩一の負け。

薄っぺらい底の浅い人生を生きてきた29歳と、真っ正直に豆腐屋を続けてきた72歳。勝負にならない。

現実はもっと複雑で、こんなにきれいな勝ちはない。けれど、こうやって弱きものが一矢報いることができるのが小説。それがエンターテイメント。

長かったけど、ここまで読んでよかった!と思わせてこそのエンターテイメント。