東野圭吾「容疑者Xの献身」感想 | ミステリで読書感想文を書くな!

東野圭吾「容疑者Xの献身」感想

探偵ガリレオ・シリーズの3冊目「容疑者Xの献身」。

探偵・湯川学のシリーズだけど、今までの「探偵ガリレオ」「予知夢」が短編集だったのに対して「容疑者Xの献身」は長編。

ミステリだけじゃなく、人間描写などが増えてる。

推理クイズとしてミステリを読む人には無駄な文章なのかもしれないけれど、普通の小説のようにミステリを読む人には今までの短編集より「容疑者Xの献身」の方が面白いと思う。

湯川の学生時代の回想もアリ。大学時代はチャラいファッションだったということも判明(笑)。

ただし、探偵ガリレオシリーズは物理学助教授の湯川がオカルトちっくな出来事を、科学的に解明するのが売りだったはずなんだけど、今回は物理も化学も関係なし。

科学好きだから読んでたのに!!という人は、やめとくべし。

登場人物は、隣人の母子家庭の母娘が犯した殺人の隠ぺいに協力する数学教師・石神。

殺人事件を機に大学時代の友人・湯川学との再会。

湯川はふとしたきっかけで石神に疑念を抱く…。

トリックというか、隠された真実には私もうっかりひっかかった口。

・どうして自転車に指紋が残されていたのか?
・突発的犯行でアリバイ作りができないはずの娘が、どうして犯行当日前に同級生にアリバイ話ができたのか?

このへんがすごくひっかかってたのに、真実にはたどりつけなかった。間抜けすぎる。

読後はぜひ、「『容疑者Xの献身』をめぐる本格論争」をチェックしておきたいところ。

「容疑者Xの献身」が2005年の「本格ミステリ・ベスト10」で1位をとったことに、本格ミステリ作家の二階堂黎人さんが異議をとなえたことで始まった論争。

『容疑者Xの献身』をめぐる「本格」論争

最初は「『容疑者Xの献身』は本格ミステリではないんじゃないの?」という問題提議みたいな話なのかな?と思っていた私。

私たち読者は面白いミステリであれば本格でも多少叙述トリック気味でも気にしない。

でも本格ミステリで食べてる人にとっては、本格じゃない作品がベスト10で1位をとったなんてことは大問題なんだろうなーと思って。

ちょっとググって、二階堂黎人さんの問題の発言があったページまで行ってみたら…。

もうそんなことはどうでもいいと思うくらい痛い発言があって引いた。

二階堂黎人さんの語る、『容疑者 X』の「真相」。

「容疑者Xの献身」は雑誌連載当時は「容疑者X」というタイトルだったので、「容疑者X」=「容疑者Xの献身」と思っていいはず。

内容を知りたい人はググればたどりつけると思う。

自分のブログで二階堂黎人さんの主張に対する反論や感想を書いている人たちもたくさんいるので、そっちもあわせて読むとわかりやすい。

私は作品と作家の人格は切り離して考える方だけど、二階堂さんの主張、これはちょっと…。

二階堂さんの主張が正しいかどうかは、「容疑者Xの献身」を読んだ人でないと判断がつかないと思う。

そういう意味では、「容疑者Xの献身」を読んだ後でのお楽しみともいえるので、ぜひ「容疑者Xの献身」を読んでからネットの海をさまよってみよう。





そういえば楽天をぶらついていたら、ドラマ・ガリレオ、映画・容疑者Xの献身劇中で主人公「湯川学」が着用したモデルです!【送料無... なんてのがあった。

湯川学のメガネ…コスプレ用か?と思ったけど、購入者レビューをみるとそういう目的で買ってるわけじゃなく、普通にかっこいいメガネとして買ってるみたい。

ちょっと安心したニコニコ