前日、30mの距離をバイタルゾーンに当てることができず、半矢鹿を3時間追跡するも、日没でゲームオーバー、申し訳ない思いでいっぱいだった。
さて本日は、200mの距離からスタートです。撃ったのだが、鹿は15mほど小走りの後、急斜面をゆっくりと登って消えてしまった。外れたんだろう。一応確認に行ったが、血痕はありませんでした。しかたがないなと落胆していると、遠くに2頭のメスがつっ立ってこっちをガン見している。目測は200mはあると感じたが、距離計で測ると150mとでた。膝撃ちしようとしゃがむと手前のマウンドが邪魔で狙えない。仕方がない、ストック委託で照準をあわせる。ただ真っ直ぐこっちを向いているので、標的が小さすぎる。横を向いたときに撃とうと思い、観察することにする。
体感5分の沈黙の後、狙っていた鹿と違う鹿が、狙っていた鹿の前に動いて来て、雪を掘り出した。2頭が少し重なっている状態だ。前の鹿が少し低いところに居る。
これはチャンス!ドロップは30cmくらいと思うが、あまりドロップしなかったら後ろの鹿に当たるだろうと、手前の鹿の背中の上20cmくらいを狙って撃ってみた。
手前の鹿がふらつき斜面を降りて行き、後ろの鹿は元気よく斜面を横切って走った。
そして後ろの鹿は戻ってきて斜面の下を気にしている。撃とうかと思ったがすぐに走って逃げてしまった。
手前の鹿は当たったにちがいない。ゆっくり近づき現場確認。血痕なし!え?ふらついたのに?何で?足あとは斜面をぶっ飛んで降りている。その足あとを追跡することにした。30mほど斜面を下ったところで血痕が出だす。やっぱり当たっている!
よし!と思ったときに50m先で青木の隙間に鹿の顔が見える。私と目があったので逃げようともがくが、なぜか動けないようだ。確実に獲りたい。顔の位置からここが胸郭だと思う場所を想像し、止めを撃つ。2~3秒ウガウガしたあと動かなくなった。
確認してみた。1発目は腰部に着弾して骨盤を破壊している。骨盤は血流が多いので、出血によって後ろ足の神経を圧迫し、動けなくなったのだろう。
2発目はきっちりと心臓を貫いていた。
2発の銃声のあとは深く静かな森に戻り、ゆっくりと感謝の儀式を行った。







