今回のブログは閲覧注意です。
狩猟に理解のないかたや、心臓や心の弱い方は見ないでください。
夜中からの雪で、あがるのがお昼前という予報でしたので、11時ころ猟場に到着しました。
スキーで冬山に入ることは気持ち良いもので、胸がスッとしますね。雪の上には新旧たくさんのエゾシカの足跡があり、ワクワクしてしまいます。
ゆっくりと、本当にゆっくりと歩いていても熱くなります。時々体を冷やしながら私の野生を研ぎ澄ませてエゾシカを探します。
1時間くらい歩いたでしょうか?
左側に小さい土手があり、その奥で黒いものが動きました。
一瞬ドキッとしてヒグマか!と思いましたが、すぐに角が見えたのでエゾシカであることを確信しました。距離はとても近くて20mです。背中のラインが見えて、時々頭を上げますが、私の存在には気付いていないようです。
すぐに体勢を低くして見つからないようにし、弾を装填、スコープカバーを外します。
手前の土手が邪魔ですぐに狙えないので、低い体勢を維持して横に移動、ここなら狙えるという場所に来た時に立ち上がります。距離は15m。まだ気付いていない、チャンス!挙銃しスコープに雄鹿を捉えた瞬間に気づいたのか逃げだしました。が、10mほどして立ち止まりました。上り斜面でこちらに尻を見せている状態です。これを逃したらダメだと思い、感覚的にここが胸のど真ん中だ!という瞬間に引き金を絞りました。
冬山に乾いた音が響き、その場で雄鹿が崩れるのをスコープの中で確認しました。
うそだろ?当たったのか?
様子を見ると首だけ動かしていて逃げる力はないようです。
近くで見るとどうやら頚椎と胸椎の移行部に着弾しているようです。いわゆる脊髄損傷で動けない状態で、首を動かして苦しそうなので、早く楽になっていただくために頚動脈と気管を狙って止め刺しを行いました。
すぐに動かなくなり、私も呆然とその場で立ち尽くします。いま何が起こったのか、これは自分か?しばらく横たわる雄鹿を見ていてようやく理解したらしゃがみこんでしまいました。
下山は、腰の痛みと帽子から滴る汗だけを感じながら、足元だけをみてあっという間に降りてきました。
まず私にできることは、家族みんなで『美味しい!』と言って食べることだ。
この重さ、じっくりと感じていきたいと思います。





