1月の出来事ではあるが、日本保守党の百田尚樹代表の癌治療の話題が報じられていた。
「日本保守党の百田尚樹氏、手術成功をXで報告「無事終了、先生は『うまくいきました』」「二つあるガンのうちの1つは焼き切りました」」 zakzak2024年1月13日
「 ベストセラー作家で日本保守党代表の百田尚樹氏が12日午後、腎臓がんで入院中の関西の病院から自身のX(旧ツイッター)を更新し、同日に受けた手術が成功したことを報告した。
「手術が無事終わりました。先生は『うまくいきました』とおっしゃいました。ありがとうございます!」
百田氏は「二つあるガンのうちの1つは焼き切りました。来月、もう一度、同じ手術をして、残りのガンを焼き殺します」と説明し、担当医や看護師、ファンへの感謝を述べた。
「明日、退院して、明後日は愛知県に講演。翌日から東京出張です」と意気軒高。「全身がん」で闘病中の高須クリニックの高須克弥院長が「回復順調でしょ? 百田尚樹先生の主治医、名医ですね。わかります」と返信した。
ジャーナリストで日本保守党事務総長の有本香氏、ジャーナリストの長谷川幸洋氏らも体調を気遣いつつ、続々と祝福とエールを送った。」
手術が成功したとはいえ、百田代表が癌に罹ったこと自体が日本保守党には痛手だろう。
日本保守党は、百田人気に依存している。
日本保守党はこれから候補者を集めて、来たるべき国政選挙に挑むわけだが、百田代表が癌に罹ったというのは、同党からの立候補を考える人にとって、立候補を躊躇う材料になるだろう。
もともと、以前から、同党の勢いには翳りが見えていた。
日本保守党は、昨年9月13日設立。
設立当初のスタートダッシュは凄まじかった。
党員5万人。Xフォロワー30万人。
LGBT関連法に不満を持つ保守層を上手く取り込んだのだと思う。
しかし、徐々に綻びが見えてきた。
印象に残っているのは、昨年11月11日の、大阪市のヨドバシカメラマルチメディア梅田前での街頭演説だ。
きちんと交通整理ができる体制を取れておらず、聴衆が集まりすぎ、危険な状況になり、大阪府警や店員からも中止を求められた。
百田代表は、すぐにこれに応じず、数分間演説をして、切り上げたようだ。
これに対し、党関係者や支持者から、警察批判やヨドバシ批判といった、自己弁護の声が上がっていた覚えがある(当時のXを遡って確認することが困難。)。
このあたりから、日本保守党に疑問を示す声が高まっていった印象がある。
「日本保守党が大阪街宣 有本氏「日本を豊かに強く」 河村氏「国会も地方も『議員の家業化』ストップ」 百田氏「今のままでは日本が壊れる」」 zakzak2023年11月11日
「日本保守党の大阪街宣はむしろ中止になって良かった」 YouTube2023年11月13日
はぁ!?
— 闇のクマさん世界のネットニュース (@CYXuAxfGlfFzZCT) November 13, 2023
なにこれ?
有本さん、こんな事言ってたの?
当時の奈良の関係者がどれほどガチで泣いて追い詰められてたのかご存知無いの!?
自分の党の不手際の引き合いに出す事例じゃないだろ!? https://t.co/4BS2n5DoCj
百田新党の信者の皆様、梅田での交通妨害のやらかしの件、ほとんど反省はしていない様子で。
— KAZ (@KAZintiraymiADK) November 11, 2023
虚偽通報とか、妨害工作とか、本来は警察が全面協力すべきとか。
いやいや、まずはあなた方で計画立ててやってくださいよ。…
ここまで、事前に調査計画、連携をとって、それでも交通渋滞が発生したならまだわかる。
— KAZ (@KAZintiraymiADK) November 12, 2023
今回のはまともに対策をとらないばかりが、いまだに自分らは悪くない!警察には許可を得ている!
お前らでは人が集まらない!とか意味不明な言い訳ばかりしているから、他の人がはぁん??となるのですよ。 https://t.co/5AFfQywNoS
「おそらく明日はすごいことになる」
— 飯田哲史@大阪&日本維新の会 (@satoshi_iida) November 12, 2023
やはり事前に警察から警告は受けていたということですね。それに対してどういった対策を上乗せしたのかなど、しっかり公表されれば警察が勇み足で中止させたなどという陰謀論は解消されることになるのでしょう。 https://t.co/CdWje20mzz
事故が起きる前にヨドバシの店員さんが懸命に中止を要請したり、警察が介入して中止になった事に感謝しかないのではないでしょうか。根本も何もこの期に及んで他者に責任を求めるのは余りにも日本的な美徳から外れ、まさに中国や北朝鮮を見るような論調かと。ご自分たちが当事者意識を失い、事態を掌握… https://t.co/jCnIV9LBoq
— 飯田哲史@大阪&日本維新の会 (@satoshi_iida) November 14, 2023
事後に『維新支持者』から「なぜロープを張ってなかったのか」とポストで聞かれて警察に問い合わせて、「ロープはダメ」と言われたのか、それとも事前の警備計画策定時にロープの必要性を認識し警察に使うことの許可を求めて「ダメ」と言われたのかでは全く意味合いが変わってくる。当然警察との打ち合… https://t.co/mlcIK5LgXa
— 飯田哲史@大阪&日本維新の会 (@satoshi_iida) November 12, 2023
対応策として2つ考えられます。
— 大津皇子 (@Prince_Ootsu) November 13, 2023
まずスタッフの数は圧倒的に
足りていませんでした。
大阪に土地勘がなかったものあるでしょうが
とにかくスタッフ法被の数が少なかった。
ここは増強して
交通整理に人員を割くべきでした。
大阪府警の注意喚起があったにもかかわらずに「私はお使いです」と逃げたことを告白するポンシュ代表。
— イツワリノウタヒメ♂ (@Sheryl__Nome__) November 12, 2023
大阪府警「警備体制はどうなってますか?」
百田「そんなん私知りません」 pic.twitter.com/bm7kkIYr3P
百田代表は、支持者であっても、自身に対する批判や進言に対して容赦なく牙を剥く。
闇のクマさんや百田グループといった百田ファンに対しても、批判に対しては攻撃的に当たり、彼らは離れていった。
通常、政治を目指す上では、できるだけ敵を作らないようにし、支持を拡大することを志向するだろう。
ところが、日本保守党は、代表自身が喧嘩腰をアピールをしている。
普通に「いい子」で振る舞ってもさほど伸びないとすれば、逆に、尖ったことをして目立って知名度を上げる、という方向性なのだろうか。
ただ、このやり方では、やはりまともな人はこの党からの立候補を躊躇うだろう。
「【日本保守党の研究】無駄に敵を増やし続ける百田尚樹代表 闇のクマさん、自民党和田政宗議員の事例」 YouTube2023年12月12日
★日本保守党の皆様へ★
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) January 5, 2024
正月早々、アホや岸田擁護のクソメダカを銛で突きまくっている代表の百田君ですが、これが百田尚樹です!
政党の代表になろうが、ガンになろうが、変わることはありません。私に品格を求める方は党から離れてください。
私は日本を立て直したいのです!クズは叩きます!
という経緯があった上で、百田代表の癌。
健康不安は政治においては大きなイメージダウン。
党勢拡大は頭打ちで、ここらへんで「ピークアウト」だろうと、Xにポストした。
日本保守党、もはやピークアウトではなかろうか。
— BJ24649 (@bj24649) January 17, 2024
日本保守党は、いわば百田尚樹氏の個人商店。彼の人気が頼み。
その彼が癌にかかった。
治療したとはいえ、今までのような党勢は続かないのではないか。https://t.co/XDyLzwRGEb
しばらくすると、スマホから通知音が連呼される。
何事だろうとスマホを見ると、なんと、百田代表にリポストされて晒されていた。
願望かな?😅 https://t.co/H1q6dtGSXP
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) January 17, 2024
私のアカウントは、200フォロワー程度しかいない弱小だ。
そんなアカウントの投稿まで拾ってくるとは、私は大変驚いた。
ていうか、アンチ叩きを止めると言った舌の根も乾かぬうちに、このポストとは。
そういえば、この人は何度も引退宣言をしている人だったか。
★重大宣言★
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) January 14, 2024
ガンの手術を終え(1回目。来月2度目)、自分の残り時間を考え、しょうもないことをしている暇はないと悟りました。
したがって、もうメダカ突きもアンチ叩きも止めます。
そんな時間があったら、日本保守党のために何かやります。あるいは執筆します。
百田の小説「カエルの楽園」は面白い作品だった。
しかし、「日本国紀」は、「男系」の説明に誤りがあったことに象徴されるように、私から見れば天皇軽視であり、こういう歴史観の百田代表が日本"保守"党を立ち上げたことには強い違和感をおぼえる。
「日本国紀」を契機に、私は百田を支持できなくなった。
百田は、いわゆる反ワクチンで反マスク。
コロナワクチンは未接種で、イベルメクチンを飲んだとのこと(本人はイベルメクチンを勧めていないというが、受け手はそうは思うまい。)。
実は去年の夏にコロナに感染した時に、イベルメクチンを飲んだ。結果は一日寝ただけで翌日には熱が下がった。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) February 4, 2023
しかしそれがイベルメクチンのせいであったのかどうかは不明。飲まなくても翌日には熱が下がっていたかもしれない。
ちなみに同時期に感染した息子は何も飲まずに翌日には熱が下がっていた。 https://t.co/v8WubsnjoZ
私が何を思おうが、君の知ったことではない。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) August 29, 2023
私は他人にイベルメクチンを勧めたこともないし、これが効くと言ったこともない。 https://t.co/I4fqRi7OJW
百田と同じく、と言ったら失礼だが、癌手術から復帰した血祭謙之介氏が、YouTubeへと活動の場を広げた。
血祭氏といえば経済の印象が強いが、まずは「ニセ科学」を扱う。
血祭氏から聞いているが、今後、反ワクチンや反マスクも取り扱っていく予定とのことだ。
血祭氏の今後の活動に期待だ。
「「ニセ科学」に気を付けろ【血祭TV】」 YouTube2024年2月27日