【竹島の日】"猫"の日ばかりはエコノミック"アニマル"【2月22日】 | 独立直観 BJ24649のブログ

独立直観 BJ24649のブログ

流行に浮かされずに独り立ち止まり、素朴に真っ直ぐに物事を観てみたい。
そういう想いのブログです。

 2月22日、朝、テレビをつけると、例によって「にゃん(2)x3で猫の日」という話題だった。

 猫の日以外で取り上げられていたのは、「カツカレーの日」だった。

 「竹島の日」はどれほど取り上げられたのだろうか。

 

 

「2月22日は「竹島の日」島根県など4年ぶり入場制限設けず式典」 NHKニュースウェブ2024年2月22日

 

「2月22日は、島根県が条例で定める「竹島の日」です。新型コロナウイルスの5類移行を受けて、島根県などは4年ぶりに入場制限を設けずに式典を行い、丸山知事は、政府にきぜんとした姿勢で韓国との外交交渉にのぞみ、竹島問題の解決を図るよう訴えました。

 

島根県は、明治時代に竹島を県の所管とした2月22日を条例で「竹島の日」と定め、毎年、松江市で式典を行っています。

新型コロナが5類に移行してから初めてとなる今回の式典では、4年ぶりに入場制限を設けず、去年より130人多い320人余りが出席しました。

式典で丸山知事は「竹島は、わが国固有の領土だが、韓国が不法占拠してから70年になる」としたうえで、「最近の韓国側を見ると、国会議員による竹島への上陸、軍事訓練など、不法占拠を既成事実化しようとする動きが続いていて極めて遺憾だ。解決には政府レベルの話し合いが不可欠だ」と述べて、日本政府にきぜんとした姿勢で外交交渉にのぞみ、解決を図るよう求めました。

このあと政府から派遣された内閣府の平沼正二郎政務官が「政府は総力をあげて、きぜんとした態度でわが国の立場を韓国側に伝え、粘り強く対応していく。島根県の思いを胸に刻み、地元と連携して情報発信の強化に努める」と述べ、国内外に向けた啓発活動を通し、国際社会の支持を集めながら解決に取り組んでいく姿勢を示しました。」

 

 

 

 

 

 なぜ「猫の日」ばかりになるのか。

 要は、楽にカネになるからだろう。

 さほど文句は出ず、視聴者を離さず、猫関連の商品・サービスにお金が使われる。

 テレビ局もスポンサーもニッコリ。

 

 では仮に、「猫の日」の代わりに「竹島の日」ばかり取り上げたらどうなるだろう。

 テレビ局には、わけのわからない苦情の電話が押し寄せるのではないか。

 波風が立つ番組は、スポンサーとしても眉をひそめるだろう。

 竹島のことはアリバイ作り程度に報道して済ますのが得策だろう。

 

 

 

 

 

 

 日本人が欧米人から「エコノミック・アニマル」と呼ばれた時代があった。

 経済的利益の追求を第一とする姿を批判・侮蔑した言葉だ。

 ただ、この言葉には、とてつもない力で襲ってくるという、畏怖の念もあったのではないかと思う。猛獣が思い浮かべられていたのではないか。

 翻って、「猫の日」に興じて、竹島問題などそっちのけのマスメディアはどうか。

 私利私欲を貪ることに汲々として、公の利益などそっちのけ。

 国家国民の利益が毀損されても知ったことではない。

 外国からの批判を恐れて"猫"なで声。

 その姿こそまさに「エコノミック・アニマル」ではないか。

 そこにはもはや畏怖の念もない。小動物、愛玩動物が思い浮かぶ。

 かつてのエコノミック・アニマルはライオンなどを彷彿とさせただろうが、今のエコノミック・アニマルは子猫ではないか。

 「猫の日」ばかりが取り上げられているのを見ているうちに、そんなことを考えた。

 

 

 

 

 

 

 今時、少年漫画や特撮ヒーローにも、「ノブレス・オブリージュ」(高貴なる者の義務)という言葉が出てくる。

 高貴なる者は他者のために力を使え、という意味合いだ。

 そう考えると、私利私欲のエコノミック・アニマルは、高貴の真逆で、下賤の輩ということとなろう。

 

 

 

「【ジャンプ漫画】『殺陣ロール』完全版(cv:竹達彩奈)町の平和を守るため、最強お嬢様は今日も戦う!?危険で可憐なお嬢様アクションバトル!!【ボイスコミック】」 YouTube2024年2月25日

 

「神代剣(擬態)」 仮面ライダーWEB

 

 

 

 竹島問題については、外務省がYouTubeで解説動画を出している。

 日本語のみならず、様々な言語で動画を制作し、発信した。

 もう10年前以上前になるが、当時は第二次安倍内閣で、保守系の人々の間で話題になった。

 

 

 

「竹島について」 YouTube2013年10月16日

 

「Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue」 YouTube2013年10月31日

 

 

 

 ところで、日本海の呼称問題について、外務省がYouTube動画を出しているのはご存知だろうか。

 この動画はいつ公開されたのか。

 日本語版が令和3(2021)年10月22日に公開されており、上掲竹島動画とは逆で、英語版の方が先で、同年9月27日に公開されている。

 英語のダイジェスト版がさらに早く公開されていて、同年8月10日だった。

 つまり、菅内閣から第一次岸田内閣にかけて公開されている(菅内閣は令和2(2020)年9月16日~令和3(2021)年10月4日、第一次岸田内閣は令和3(2021)年10月4日~同年11月10日)。

 竹島問題や尖閣諸島問題などの動画と合わせて、「領土・主権/日本海呼称」というプレイリストも作成されている。

 

 

 

「日本海~国際的に確立した唯一の呼称~」 YouTube2021年10月22日

 

「Sea of Japan -The one and only name recognized by the international community」 YouTube2021年9月27日

 

 

 

 

 日本語版は18万回再生されており、それなりに見られているようではある。

 私はこの動画の存在を知らなかった。

 今回の記事を書くにあたり、上掲竹島動画を見返したら、関連動画に日本海呼称問題の動画が出てきて、偶然知った。

 安倍内閣でこういう動画が公開されれば、保守系の人々の間で盛んに話題になったのではなかろうか。

 確かに、この動画が公開された当時は、総裁選から総選挙に向けての激動で、政局の話題でもちきりだった。

 しかし、保守系の人々の間で人気の高い高市早苗衆議院議員が総裁選で負け、保守系の人々の中には岸田叩きに向かっていった人もかなりいたように思う。

 岸田は増税派だ、宏池会=親中だ、など。

 まぁ、かく言う私も、「新しい資本主義」と聞いて、「アベノミクスを止めるの?」と疑ってしまった口ではあるが。

 今でも岸田内閣に「お灸」モードになり、中には日本保守党(百田尚樹新党)支持となっている保守層は根強くいる。

 岸田内閣が発足してからでも日本海呼称問題の動画を拡散してもよかったのに、岸田の手柄にしたくない、岸田人気が高まってほしくない、という心情が働いて、あまり話題にならなかったのではないかと邪推してしまう。

 

 

 

「安倍晋三元総理亡き後の政治界隈の迷走について」 YouTube2024年2月25日

 

 

 

 岸田総理大臣と言えば、政倫審出席が注目されている。

 

 

 

「衆院政倫審 あすとあさっての開催決定 岸田首相はあす出席」 NHKニュースウェブ2024年2月28日

 

「衆議院政治倫理審査会は幹事会を開き、岸田総理大臣らからの申し出を受けて、報道機関にも公開する形で、2月29日と3月1日に審査会を開催することを決めました。

29日は岸田総理大臣と二階派の事務総長を務めた武田・元総務大臣の2人が、3月1日はいずれも安倍派の事務総長を務めた4人が出席します。

 

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田総理大臣は28日午前、党総裁として説明責任を果たしたいとして衆議院政治倫理審査会にみずから出席する意向を明らかにし、午後、審査を申し出ました。

こうしたことを受けて審査会は幹事会を開き、テレビ中継も含め、報道機関に全面公開する形で、29日と3月1日に審査会を開催することを決めました。

29日は岸田総理大臣と二階派の事務総長を務めた武田・元総務大臣の2人が、3月1日は、いずれも安倍派の事務総長を務めた西村・前経済産業大臣、松野・前官房長官、塩谷・元文部科学大臣、高木・前国会対策委員長の4人が出席します。


1人あたりの時間は1時間20分で、はじめに議員本人が弁明を15分間行い、各党の委員による質疑を1時間5分行うとしています。

審査会に現職の総理大臣が出席するのは初めてで、議員が出席して弁明を行うのは2006年以来となります。

審査会をめぐっては、与野党が、安倍派と二階派の5人からの申し出を受けて、28日と29日に開催する方向で協議していましたが、公開のあり方で自民党内の調整がつかず、28日の開催は見送られていました。

公開するかどうかは議員本人の意向が尊重されますが、岸田総理大臣が公開での審査を申し出たことから、5人も公開を受け入れ、日程などが固まった格好です。

野党 岸田首相出席の審査会の開催 応じること確認

岸田総理大臣が衆議院政治倫理審査会に出席する意向を示したことを受けて、野党4党の国会対策委員長が会談し、岸田総理大臣が出席しての審査会の開催に応じることを確認しました。

立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の野党4党の国会対策委員長らが、28日正午ごろから会談しました。

この中で、立憲民主党の安住国会対策委員長は、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、自民党から、岸田総理大臣が党総裁としてみずから衆議院政治倫理審査会に出席する意向だと伝えられたと説明しました。

出席者からは、みずから説明したいという申し出を拒むものではないなどとして、岸田総理大臣が出席しての審査会の開催に応じることを確認しました。

一方、安倍派と二階派の5人の審査会への出席をめぐっては、5人はすでに審査を申し出ているとして、出席が確定するまでは、新年度予算案の審議日程についての協議に応じられないという認識で一致しました。

(以下略)」

 

 

 

 

 

 清和政策研究会(清和会)が長年にわたって政治資金規正法違反の会計処理をしていたことは、非難されるべきことではある。

 ただ、この問題が語られるとき、「旧安倍派」という呼称が使われることがよくある。

 確かに、故・安倍晋三氏は前会長であり、この呼称は間違ってはいない。

 しかし、安倍氏が会長を務めていた期間は、令和3(2021)年11月11日から凶弾に斃れた令和4(2022)年7月8日までの約9カ月間に過ぎない。

 その上、安倍氏は、会長となり、不記載を知ると、これを是正するよう会計責任者を叱責したそうだ。

 にもかかわらず、この問題で「旧安倍派」と連呼されると、むしろ安倍氏が不記載を主導していたような印象を抱いてしまう。

 死してなお、死人に口なしで、安倍氏の名誉に泥を塗ろうとしているのではないか。

 野党にしてもマスメディアにしても、果たしてどれほどご立派な倫理をお持ちなのか。

 週刊誌を片手に疑惑だ疑惑だと叫んで国会を空転させ、重要政策を妨害する野党。

 そういう野党とともに政権批判を煽ってきたマスメディアは、果たして高い倫理観を持っているのか。

 「こんな人たち」に倫理を語る資格はあるのか。

 いや、「アニマル」なのか。

 

 

 

「岩田明子氏「安倍元総理はキックバック・不記載を知り叱責した」「松野官房長官は岸田総理に“早い対処”を進言していた。そこで膿を出し切っていれば展開違った」」 ABEMA TIMES 2023年12月15日