「エコノミストの父が、子どもたちにこれだけは教えておきたい大切なお金の話」永濱利廣 著(ワニブックス)
2人の子どもの父親である著者が、
自分の子どもに話しておくべきことだったことを書いたそうです。
こちらの本では「お金」に関する話がわかりやすく書かれています。
まずは「モノの値段はどうやって決まるのか」、「紙幣1枚になぜ1万円の価値があるのか」
のように身近なお金の話から始まります。
その中でも「100円ショップがなぜあんなに安いのか?」が面白かったです。
安い理由のひとつは、商品を大量に仕入れるから。
大量に仕入れることで1個1個の仕入れ値を下げることができます。
もうひとつの理由は、トータルで黒字にすること。
100円ショップの商品はモノによって原価が異なっており、
商品によっては赤字になってしまいます。
しかし、安さゆえについでにあれもこれも買っておこう、と
衝動買いが起きやすいのが100円ショップ。
原価が高い商品を100円で売っても、原価が安くて利益が大きい商品が
たくさん売れればトータルで儲かるそうです。
その他にクレジットカードやローン、投資や景気の話があり、
どの内容も興味深かったです。
また、「お金」は人間の血液のようなものだと例えられていました。
お金のめぐりが悪いと景気が悪くなりますが、お金が活発に世の中を
めぐると景気が良くなります。
めぐりをよくするには、お金を使うことが効果的だそうです。
将来のために貯蓄することも大切ですが、
投資などでお金を賢く運用することも使い方のひとつだと思いました。
中高生向けではありますが、大人も一緒に学べる本だと思います。
(電話秘書スタッフ 田中)