電話のお相手が何を仰っているのか聞き取れないことはありませんか?
もう一度よろしいでしょうか、と聞き返しても
同じ速度や抑揚で繰り返されてしまい、結局聞き取れなくて困ってしまったことがあります。
応対中に聞き取れない言葉があった際は、
「○○の前の部分をもう一度仰っていただけますか」「東京の『T』でしょうか」
のように、聞き返し方を工夫するといいかもしれません。
それでもどうしてもお聞き取りできなければ、至らない点をお詫びして
「お聞き取りできませんでした」「聞き損じてしまいました」
と、聞き取れなかった旨をはっきりとお伝えすることもあります。
たいていの方が、わかりやすいようにはっきりと発音し直してくださいます。
しかし、お相手の仰ったことを聞き返すとお互いの時間を必要以上に使うことになりますし、
聞き返されるのもあまり気持ちのいいことではありません。
実は、聞き返し方を工夫する以上に、ボキャブラリーを増やすことが
お相手の仰っていることを一度で聞き取る最大のコツです!
例えば士業のお電話で、「根抵当権(ねていとうけん)」という言葉をはじめて聞いたとき、
聞き慣れている「抵当権」の部分ははっきりと聞き取れましたが、
その直前の「ね」というたった一文字がお聞き取りできませんでした。
今は「根抵当権」という言葉も自身のボキャブラリーの一つですから、
どんなに早口でお話しされてもしっかりと聞き取ることができます。
先日、弁護士事務所様のお電話で、
「ウェブベンジュンでお願いしたい」というお話がありました。
元の言葉を知らないと、何のことだかさっぱりわかりませんが、
「ウェブ会議等を利用した弁論準備手続」というものを指しているようです。
「Web弁準」という略し方をお聞きしたのは初めてでしたが、
元の言葉を知っているので、しっかりと理解できました。
ビジネスアシストでは様々な業種の会員様のお電話をお受けしています。
一般知識・教養はもちろんのこと、業種ごとによく耳にする言葉を日々学び、
会員様の一員としてスムーズに応対できるよう引き続き精進いたします。
(電話秘書スタッフ中村)