電話秘書を専門とし、日々たくさんのお電話をお受けする中で、
何が一番大切なんだろう、と考える事があります。
はきはきとした明るい声･滑舌･機転のきいた応対等、
数え上げればきりがないのですが、
その中でも私が電話して下さったお客様へ感じて
頂きたいと思っているのは、
｢安心感｣です。
安心感と一言でいっても、それは声のトーンであったり
冷静な応対であったり、様々なものが入り交じっていますし、
相手の方が感じる事ですので、非常に難しいと思います。
数年前の話ですが、こんな事がありました。
クレジットカードやキャッシュカード、現金もろもろが
入ったお財布を路上に落としてしまったのです｡
落とした瞬間に気づく事ができず、恥ずかしい事に
気が付いたのは数時間後でした。
クレジットカードやキャッシュカードが悪用されるのでは
ないかと、とても不安になりました。
まるで太平洋の真ん中に身一つで投げ出された気分です。
交番で届けを出した後、カードを停止してもらう為、
銀行やクレジット会社、数社へ電話をかけました。
電話対応して下さったオペレーターの方の中には、
いかにも事務的、マニュアルどおりといった方もいらして、
お財布を落としたという不安と悲しみの中、
いっそう気分が暗く沈んでしまいました。
その中で、とある銀行へ連絡したところ、
私の気持ちは一変しました。
電話対応してくださったのは、柔和な声の女性でした。
よどみない応対はもちろんの事、その方は私へ
｢ご安心下さいませ｣
といった一言を下さったのです。
電話越しにも、不安に感じている人間への気遣いが
伝わってきて、終始暖かみのある応対でした。
太平洋の真ん中から救助ボートに引き上げられた瞬間でした。
状況による部分もあるかと思いますが、
｢安心感｣を与えられる事はすばらしい事です。
弊社の電話代行サービスのBrandPromiseでもうたっているように、
単なる電話取り次ぎをするだけではなく、
ほんの少しでもお電話下さったお客様に、
安心して頂けるよう精進して参ります！
（秘書スタッフ 杉田）