大塚家具、過去最大赤字の原因は?! | 日本政策金融公庫融資の大阪国金代行コム

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親子と言えども結局は他人・・・。経営権をめぐった親子のいざこざが記憶に新しい大塚家具ですが、前会長の大塚勝久氏と娘の久美子現社長は、それぞれ新しい道を歩み始めました。勝久氏は新しく「匠大塚」を立ちあげ、久美子氏は大塚家具の改革を進めていました。そもそも大塚家具といえば、私のイメージとしてはちょっとお高い家具を取り扱う家具やさんという風に思っていました。それをこのお家騒動で経営権を勝ち取った娘の久美子氏が、もっと庶民に手が届くカジュアルなものに・・・と方向転換したのでした。

 

しかし、最初はそれが褒めたたえられたこともありましたが、結局のところこの方向転換が悪い方向に向いてしまった形となってしまい、2017年12月期決算(単体)は純損益が72億5900万円の赤字(前期は45億6700万円の赤字)となってしまいました。しかも、この赤字は2年連続で、過去最大の金額まで膨れ上がってしまっています。経営権をめぐるお家騒動後、企業イメージの立て直しが遅れ、業績不振ができていないことも響いているようです。売上高は前期比11.3%減の410億円となり、東京都などの郊外型大型店を中心に売り上げが振るわなかったことが赤字に繋がったようです。一部店舗の売り場面積縮小のため構造改革費用を計上したことも結果的には響いた形となりました。

 

正直、やはり原因は方向転換にあると思われます。だって、久美子氏が目指すカジュアル路線には、既に協力なライバルが多数おり、そこが価格以上の満足感を与えるほどのものを提供しているのに対し、従来の高級化路線から外れても、ニトリやIKEAの価格帯よりは割高という、何とも中途半端な感じになってしまったのです。なので、結局印象としては、高級感はない上に、お買い得感もないという中途半端な割高商品と受け止められてしまうのです。そうしたことが響いて、この過去最大赤字を生み出してしまったのではないかと思いますが、この結果に久美子氏は、対立した勝久氏はそれぞれどういう思いでいるのでしょうか・・・。

 

 

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