二重術と眼瞼下垂

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こんにちは、

美容外科医ララです。


皆さんは、

眼瞼下垂という言葉はご存知ですか?

眼瞼下垂とは、

簡単にはまぶたが開けにくくなる疾患です。

先天的と後天的に分かれます。


先天的なものは、

生まれつきまぶたの開きが悪く、

比較的重度なものが多いため、

成長を待って、

人工筋膜や自家筋膜で修復術を行います。


美容外科で主に扱うのは、

後天性のもので、

まぶたを上げる眼瞼挙筋という筋肉の

腱膜が伸びてしまっているものです。

ハードコンタクトの長期装用

が原因の一つと言われますが、

はっきりしたことは分かっていません。

症状としては、

夕方になるとさらにまぶたが重くなり

くぼみ目や下三白眼を伴うことが多いです。

眼瞼挙筋が最大限頑張っているため、

肩こりや頭痛なども随伴しやすいです。


眼瞼下垂があると、ズバリ、

二重術(とくに埋没法)の適応はありません。

まぶたがしっかり開くことを前提にしているからです。

むりやり行った場合は、

きれいなくい込みにならないばかりか

糸が抵抗になって症状を悪化させる場合もあります。


皆さん、眼瞼下垂の有無をしっかり診断してから

手術を決めて下さいね。



二重術 vs アイプチ

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こんにちは、

美容外科医ララです。


皆さんは二重をつくるのに、

アイプチなどを使った経験はありますか?


アイプチなどは、

手軽に二重をつくれるアイテムで、

中高生ぐらいから使用していることも多いです。

確かに便利なものですが、

問題もいくつかあります。


美容外科クリニックでも相談が多いのが、

上まぶたの皮膚が伸びてしまうことです。

数年以上アイプチを使用していると、

ほぼ確実に伸びます。

皮膚が伸びると、

だんだん二重の幅が狭くなったり、

二重にならなくなったりします。


この状態で相談に来られる人が多いですが、

皮膚が伸びている場合、

埋没法では手術をしても幅は広くなりません。

余分な皮膚を切り取る必要があるくらい

伸びている人は、切開法が適応になります。

切開をして余分な皮膚を切り取るとよいです。


皮膚の状態はクリニックで診断してもらいましょう。

それから、術式を決めればよいと思います。

アイプチはほどほどに・・・

二重術埋没法と脂肪除去

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こんにちは、

美容外科医ララです。


「二重術の脂肪除去」

って聞かれた事ありますか?

クリニックによって多少違いはありますが、

上まぶたの脂肪をとるメニューを

出している施設があります。


元来、日本人を含めてアジア人は

まぶたに脂肪が多く、

まつ毛近くまで下がっているため

一重になりやすいといわれています。

この脂肪は眼窩脂肪と呼ばれ、

眼球の周りにあって、クッションの役割や

まぶたの開閉をスムーズにする役目があります。


この脂肪を減らすと二重になりやすくなり、

一重に戻りにくくなります。

とくに、まぶたが張ったような方は

脂肪除去の適応があります。

ただし、脂肪除去をやったからといって

埋没法の効果がずっと続くわけではありません。

あくまで長持ちしやすいということです。


方法は、二重の線上で数mm切開して

脂肪を抜き出すのですが、

腫れはそれほど増えることはないですし、

キズもあまり目立たなくなるので安心です。


眼窩脂肪は歳とともに減ってきますので、

そんなに脂肪が多くない方は

除去する必要はありません。

取り過ぎると、

後々上まぶたがクボむ可能性があります。

何事もほどほどがいいですね。