先日、このような記事を投稿しました。
これはあくまで「その場で手軽に行える即効性のある短期的な対処法」に過ぎず、人生規模の長期的かつ深刻なストレスには、対応しきれません。
今回は、”そうではない”ストレスへの具体的な捉え方に関する解説の記事になります。
どこを読んでも「ポジティブになれ」「ネガティブを克服しよう」などとしか言われないのでうんざりしている人もいるんじゃないかと思っているのですが、”つまり具体的にどうすればいいのか”といった部分が無いのが原因なんだと考えています。
心理学的な観点からは、こう言うものがあります。
「レジリエンス」とは、「回復力」「復元力」という意味を持つ心理学用語なのですが、定義としては”著しいストレスに直面したときに適切に適応するプロセス”、”逆境・挫折・不運からの立ち直り力”等とされています。
「セリグマンの3Pモデル」と言うものがあり、不必要に自分に責任を負わせ過ぎる認知の歪み「個人化(Personalization)」、ひとつの悪いものが他の悪いものにも広がっていると悲観的に思い込む「汎化性(Pervasiveness)」、悪いものを一時的なものではなくこれからもずっと続くと信じて思い込む「永続性(Permanence)」、これら3つの感情的な反応に対処することで、レジリエンスを高め問題に立ち向かうことができるようになります。
この3つのPは誰にでもある「頭の中のクセ」そのもので、これを掘り下げ分析し、理解することで人生の困難に立ち向かう力と克服を得られるようになるのです。
「重く硬いもののほうが耐えられるんだから強いに決まっているだろう」と、そう考えている人は多いんだと思います。が、実際本当に強いのは「しなやかに受け流せるもの」なんですね。硬いものはある程度耐えられますが、折れる壊れるなどしてしまったらそこで終わりです。
でも、しなやかさを持ち受け流し、どんなものにも対処できる柔軟性があったら?折れる壊れるといったことも起きません。
心が折れる、と言う言葉は、「耐え忍ぶ」からそうなるのであって、うまく受け流すことができれば、また変わってくると思うんです。その”うまく受け流すことができる柔軟性のある人”を、「レジリエンスの高い人」と言います。
「ストレス」やその原因を、真正面から受け止め誰にも言えないまま悩み続け、リセットできないままで過ごしていれば、うつ病などの疾患も浮上してきます。
その考え方や受け止め方を”少し変えるだけ”で、受け流せるようになり、それらの問題を「自分で」解決できるようになる、そんな方法があります。
具体的な考え方ややり方などは、こちらの記事にて解説・紹介しています。
また、ポジティブな感情を常に持てている人・ポジティブ思考がきちんと身についている人は、ストレスのある体験に直面しても、それが精神的な緩衝材となり、ストレス耐性につながるものであるということもわかっています。
様々な要因があって、内容も人それぞれですが、最初からネガティブな人なんていないはずで、なんらかがあって「ネガティブなクセがついてしまった」場合が大半なんだと思います。
ネガティブな感情は「扁桃体」から生み出され、その感情をコントロールするのが「前頭葉」であり、扁桃体は記憶を司る「海馬」と隣接しています。
過度なストレスを受け続けると前頭葉に物理的なダメージが発生し傷つき変形して、担当している機能が低下します。前頭葉の感情コントロールがうまくいかなくなり、さらに対人などで問題を起こしてしまうようになるのですが、どうしてもネガティブに陥ってしまうクセが強い人は「過去に虐待などの精神的ストレスがひどかった」場合があります。
アダルトチルドレンと呼ばれる人たちも、「脳」がそのようになっているそうです。
自分の「脳」がどんな状態になっていて、どんな働きをしていて、どんな表面化しているかなんて普通は気付きようが無いことです。
でも、そう言うものに振り回されながらも「解決方法がわからないまま」の人も多いはずです。
当ブログは、そういった人たちのアンサーになることを目指しており、ひとりでも多くの人が助かることを目的としています。