【雷注意報とカメ釣り名人】
30日深夜と1日よるの実釣を用意して、満月周りで使おうと思っていた取って置きの6号フロロリーダーを組んでいた。
雷注意報発令中、「琵琶湖の日」に琵琶湖で過ごそうという希望は避雷針を手に待たずに眺めているという手もあったが道具との語らいを選んだ。
ロッドに雷が落ちて水辺で終われたらそれはそれで本望や。そんな事を嘯いていたこともあったなと、恥ずかしく思い出す。
発掘してあった古いプラグを拭きあげてきれいにしていると、『ポップRとあの河口でコーリングアップを体験していた思い出を書こう』を取り掛かりはじめたところ、当時の思い出の周辺へ派生する。
誰にも要請されていない原稿は、多くの場合に自由人の自由な連想に溺れて当初の目的を果たせないことは度々である。
これはワタシらなんぞに許された喜びのひとつてあるので、思うがままに溺れれば良い。
バス釣りもできる釣り好きの友だちが、あの河口近くで俺ばかりが釣るのが気に食わずに機嫌が悪くなった。
それはゲーリーのジャンボグラブが出た年で、ウィードの周りをスイミングさせて良く楽しめていた頃のこと。
カラーによる違いがよく出る釣りだった。
スネタあいつが言う「お前、浮き釣りで勝負しろ」
オレ「何も勝負なんかしてへんがな」
あいつ「フナ釣りやった事あんのか」
オレ「したことはあるけど道具もないで」
そんな話をしては、バスが釣れると俺のインスタントカメラを取り出してシャッターを頼む。
スネて適当にしか撮ってくれないが、それでもちゃんとその役割を果たしてくれたプリントが残っている。
去年の正月か、もうそんな経ったか、どうにも受け入れられず、向き合えずに
共通の親友であるアイツとなら墓参りにいけるかな、なんて考える。
先に逝ってしまった。
そんなことでウキ釣りに行ったのは確かロクベー池だったか、確かにウキ釣りは上手かったな、俺が度々に、カメを釣るのが余程面白かったらしく
あんなに笑うアイツをあまり見たことがない。何日経っても、オレを「カメ釣り師」だの「カメプロ」などとからかって満足そうだった。
浮き釣りに行けば、出てきてくれやせんかな、声を聞かせてくれやせんかな。
どうやら死に損なった。もうちょっ待っててくれ。
勝負なんて言わずに一緒に釣りしようや。ルアーでもウキでも何でもいいから。
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