春のほの甘 わけぎのぬた | 食べもの・食べかた・暮らしかた

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日曜日に裏山で採ってきた<わけぎ>。

わけぎは毎年いただいていたので、どんな状態で生えているのか知りませんでした。

裏山を散歩の途中に旦那が「わけぎ、いっぱい生えてるな~」と言うので、「どれ?何処に?」。

あちこちにワキワキと生えている細長い葉っぱ、それがわけぎでした。


引っ張れば簡単に抜けるだろうと思いきや、意外にもしっかり根が張っています。無理に引っ張ると結球のところでブチッと切れてしまうので、棒で掘り起こし丁寧に抜いてやりました。

写真のわけぎはきれいに洗った後、根も葉も整形していますが、掘り起こした状態のわけぎは根も葉も伸び放題~、まさに自然の力強い生命力、という感じです。


我が家族はこのわけぎを酢味噌で和えて、わけぎのぬたで食べるのが大好き。(息子にいたっては、わけぎについた酢味噌が大好き、と表現したほうが良いかも?!)

加熱すると増す、ねぎ類独特の甘味とぬめりが美味しい春の味覚です。

一緒に摘んできた菜の花も添えると春満喫の逸品です。



では、<わけぎ>を簡単に紹介します。


わけぎはねぎと玉ねぎの雑種(形がまんまですね。ねぎのような葉+玉ねぎのような球根!)です。

関西から西の地域で栽培されています。種で増えるのではなく球根(鱗茎)で増えていきます。

現代人に不足しがちなカルシウム・鉄、ビタミンA・B2・Cなどが豊富で、クセがなく甘味もまろやかな健康食材です(鉄の吸収をよくするビタミンC、両方とも含まれているのはありがたい♪)。


代表メニューといえば今回のぬたを思いつきますが、薬味にしたり、炒め物・卵綴・汁物などふつうのねぎのように使えます。