コラムニストの尾藤克之です。
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「学歴フィルター」「新卒一括採用」など何かと話題の多い「就活」。学生は周囲と同じ活動をするのではなく、採用の実態を理解した上で戦略的に捉えなくてはなりません。今回のテーマは就活です。
■エントリーシートはコピペで十分
就活の初期段階でエントリーシートが読まれることは、まずありません。せいぜい、個人面接に移行してからです。エントリーシートがどんなに素晴らしくても、内定に及ぼす影響度は微々たるものです。であるならば、時間をかけるのはムダということです。
業界別に数パターンのエントリーシートを準備しておきましょう。また、熟考して、丁寧に書く必要もありません。むしろ、平易な目立たないものが好まれると思います。平易で目立たないことは日本において美徳とされるからです。エントリーをするために最低限の体裁を整えておけば問題はないと申し上げておきます。
採用担当者を2名として、1万人のエントリーシートを読むのにどの程度の時間がかかるのか検証しましょう。1枚1分としたところで、採点をしなくてはいけませんから、1時間でこなせるのは30枚程度のものです。1日の実働8時間と考えて、240枚。1万人のエントリーシートを採点するには41.6日かかる計算になります。
1カ月の稼動を20日とするなら、ざっと2カ月はかかります。2名でこなしたとしても1カ月はかかります。他の業務を一切せずにエントリーシートの採点のみに費やすだけで、その程度の時間がかかるのです。全てのエントリーシートを読むことは非効率ですから、スクリーニングの必要性に迫られます。学校名や写真映りなどによるスクリーニングです。
■自己分析も時間のムダ
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