コラムニストの尾藤克之です。
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キャッチコピーの重要性はビジネスをしている人であれば、誰もが理解をしています。しかし、奥が深いのも事実。
「カッコいいキャッチコピーをつけたのに売れない」
「エッジを立てたら、逆効果になってしまった」
など、失敗事例も枚挙にいとまがありません。
「川上から始めよ」(川上徹也著)筑摩書房
■コピーは川上から川下に流れる
「川上」とは、ビジネスのさまざまな場面において、それぞれの上流にあり、川中、川下を決めていく背骨になるものを差します。「川上」が重要であることに反論する人は少ないと思います。ただ、忘れがちなことがあります。「川上」の方針を、きちんと言語化する必要があるということです。
「Think different=他とは違うことを考えよう!」は、アップルコンピュータの広告キャンペーンのスローガンです。このスローガンは、テレビコマーシャルのほか、印刷広告や個別のアップル製品のテレビ広告などでも使用されています。このキャンペーンは、アップルにとって大きな成功をもたらすことになりました。
当時、アップルは「アップル・ニュートン」の失敗によって何億ドルもの損失を出していました。「Think different」は、スティーブ・ジョブズの復帰とともに、同社にスポットライトを当てることに成功します。iMac、macOSなど、新製品にも注目が集まりました。
これは川上の代表的な事例です。
川上を決めたら、川下に落とさなければいけません。川下とは消費者に届く言葉のことです。なにが必要でしょうか――。人の欲求を高めるには、ベネフィットが必要になります。これは過去に流行したキャッチコピーなどをみれば明らかです。
「レンジでチン」(クックパッド)
「ブレスダイエット」(3秒息を止めるだけ)
などは誰もが知っているコピーです。取り掛かるためのハードルが低いことをイメージさせたほうが読む人には響くことがわかると思います。
ほかにも、
「東大脳」(東大に入れる脳を簡単に鍛える)
「ビリギャル」(学年ビリから有名大学に合格)
「医師だけが知っている~」(医師だけが知っている情報が簡単に手に入る)
なども着眼点はほぼ同じです。「今日からできる」「簡単にできる」などはハードルを下げるための効果的なベネフィットになるのです。
※続きはJ-CASTニュースの記事をお読みください。本記事は無料です。
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