中国で観る「好好!キョンシーガール」 | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

話題の(例によって話題よりちょっと遅れてる)川島海荷ちゃんの「好好!キョンシーガール」を観ました。

アイドル・川島海荷が実名で登場、3000年ぶり(いや30年ぶりか)に突如蘇ったキョンシーたちと戦う道士・キョンシーガールとなって活躍するカンフーアクションコメディ。

衣裳がなんとも東映中華魔女っぽい。


なんて俺が好きそうな!

…と(やはり)思われそうな番組。


おそるおそる?観てみたら案の定こういう路線か…というバラエティっぽい展開。

もともと「ヒラメキーノ」(という番組)の1コーナーから始まったというから、むべなるかな。

…そんならそのまま少年少女(子供)たちがキョンシーバスターズになる!という話でいいじゃん?とか思いつつ。


川島海荷ちゃんが実年齢に合わせてか大学生設定…なのにも何故か違和感が。

フツーに制服着せて女子高生キョンシーガールでいいじゃん?とか思いつつ。

9nineの子たちも知らないうちにメンバーが変わりつつ、みんなそれなりの年齢になっていたのね…。


でも我慢して(;^_^A観続けてたら海荷ちゃんがとても可愛く見えてきた(いや、可愛いけど)。

お話も時々シリアスなヒーローもの的テイストが入り、同年代の人らが作ってるんだろうなぁと思しき、コネタのパロディが続出(「アノクタラサンミャクサンボダイ」とか。


最後にカレシが海荷ちゃんに「僕ごと(キョンシーを)刺せ!」というあたりに某総統の「私ごと(ゴルバを)撃て!」を思い出したり…しつつ…

最低限「泣き」のツボは抑えてました。


やっぱりヒロインのカレシは最後に死ななきゃイカンのだ。ねぇ北島隼人くん。

最後まで死んだままなのには結構驚いたけど。


結論…なかなかどうして面白い番組でした。


ところで、中国人にとってはキョンシーは本当に怖い存在で、小さい頃から夜ひとりで歩いているとキョンシーに襲われる!と親子代々語り継がれているそうな。

80年代に「霊幻道士」で一躍日本でも有名になったけど、あれはキョンシーをパロディ化したもので、僕らの思う(「キョンシーガールでも描かれていた)キョンシー像は中国人が思うキョンシー像とはまったく違うようです。


そういえば中国へ来て1年、キョンシーどころかチャイナドレスを着たお姉さんも(そのテのお店でさえ)見たことないぞ。




何より僕が感動したのは反日デモが最高潮の頃にこの番組が放送されていた事。さすがテレ東!


まぁ、こういう間違ったイメージでもいいから、もう一度日本人が中国に興味を持ってくれたら嬉しいですね。