中国へ戻り、またこちらでの日常が再開しました。
日本にいる間、やはりどうしてもこれだけは!ともはや定番となった仮面ライダー2本立て映画「movie大戦アルティメイタム」を観ました。
前回のキョーダイン&ワンセブンが良かったし、やはり坂本浩一監督だし、超期待!して無理やり
時間作って行きました。
その上、今回はポワトリンの登場とか、なでしこの再登場とか、けっこうヒロイン推しだったので…
前半のストーリーは原作イナズマンをベースにして上手く「フォーゼ」の世界と合致させてましたね。このまま深夜ドラマか何かで観たい気もしました。
畑澤的ヒットなヒロインはポワトリンでもリンガでもなでしこでもなくこの「怪人同盟」の中のルビィでした。
原作では「女イナズマン」になる子なので、それも観てみたかったなぁ…。
後半は久々の浦澤脚本!という事でしたが、ラストのオチを除いては浦澤脚本らしい不条理さはあまり感じられず、「ウィザード」の世界をよくわかってない(3回しか観てないし)ので、ただ理解できなかった…です。
ポワトリンの入来茉莉さんは前の記事に書いた通り、ヴェッカーにしようと思ってた方。身体能力が素晴らしく、ポワトリンのアクションも吹き替えナシでやってたみたいですね。
坂本アクション演出で吹き替えナシってスゴい!
…オチに関しては…多くは語るまいが、オリジナルでポワトリンの吹き替えを大道寺さん(男)がやっていた!と知った時のショック!…の追体験ができた…みたいなもんか(したくないけど)。美少女に熱を上げるオジサンたち、目を覚ませ!という事なんでしょうか?
例によってアクションにアクションを繋いでいく休んでるヒマがない拷問のようなスピード展開、アクション映画としては日本のそれの常識を軽く凌駕していたと思います。
……が、さすがに疲れた。
個人的は前半だけでお腹いっぱい、動体視力限界でした。
終盤頃には、もう吐きそう(;^_^A
いちばん気になったのはアクマイザーの扱い。終始悪役なのは前作のキョーダインと同じだけど、どこかでキョーダインは身代わりサイバロイドであり「器」でしかないから悪役転向もアリか、と思っていたけど、アクマイザーは悪魔が正義のヒーローになる事がアイデンテティだったと思うので、悪魔のままだと、もう姿かたちの模倣でしかない。
せめて混血児(アクマと人間の)ザビタンのそれ故の苦悩があり、人間を滅ぼす事に決めた…ぐらいの何かがあればと思うけど、高望みしすぎか。
…てか、アクマイザーである必要ナシでしたね。残念ながら。
アルティメイタムの名に恥じないよう、前々作よりも前作よりもスゴいものを!と奔り続ける坂本監督。
「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」になりませんよう。
最後に…坂本監督をもってしても東映ヒロインは未だにヒッププレスなのか…と思いながら、「戦う女の子」の演出だけはまだ坂本監督に万分の一ぐらいは立ち向かえる(必要ないんだけど)気がしました。