Endless Waltz | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

前回の愚痴のような記事にいろいろコメントありがとうございます。


今回は久々にアニメの話。しかも(珍しい)「ガンダム」の話。


中国で買ったMGヘビーアームズ、シェンロン、サンドロック、デスサイズそしてウイング(それぞれEW)を組み上げました。

わからない人(はいないと思うけど)に一応、MGとはガンプラ(ガンダムのプラモデル)の事です。


それらが登場した「新機動戦記ガンダムW」ははじめて仕事で(ほんの外郭からですが)関わったアニメで、サンライズさんや大河原邦男氏との交流が始まった(俺的)記念作品。

この時期にSDガンダムのマイナーシリーズ「Gチェンジャー」の世界観、原案作りをしたのが「仕事」としての原作作りの最初でもあります。


この年はかの「エヴァンゲリオン」が始まった年でもあり(僕及びその周辺では前枠の「ウェディングピーチ」の方が話題でした(笑))、停滞していたアニメが新たなウェーヴを起こし始めた年と言えるでしょう。


「ガンダムW」は、作品内容の華やかさ?に対して制作現場は監督が途中で逃亡したり(前科アリの方でしたが)でえらい事になっていて、それを遠目に見て(聞いて)いた記憶があり、この仕事のたいへんさを思い知らされ…はじめていました。


5機の主役ガンダムの中で当時からいちばん好きだった…のに発売されなかったヘビーアームズの1/100キットが17年を経てMGで発売!…という事で買ってみたんですが…。


アーリータイプ?ただ赤いヘビーアームズ、というだけで買ったんですが、カトキリファインももはや仕方ない…と思ってたんですが、アーリータイプとは?

調べてみたらこれはОVA及び劇場版の「Endless Waltz」でリファインされたデザインの(本編には登場しない)改造前の姿…だそうな。

最近連載されてる漫画も含めて、僕が知ってる大河原デザインのウイングやヘビーアームズは「なかった事」になってるみたいですねぇ…


これは忌々しき事態(笑)と、ちょうど忙しすぎる時期で見逃していた(し、あの生羽のあるウイングがどうしても抵抗あった)「Endless Waltz」を…やっと観ました。


テレビシリーズに思い入れあったし、カトキリファインデザインがどうの…と抵抗感あったんですが…

「実に面白かった」

抵抗のあった(あまりにデザインが違いすぎるので買わなかった)ウイングのアーリータイプを買いに走ったぐらいです。

人気があるのも頷けます。そしていきなりテレビシリーズを知らず、この作品を観ても愉しめるでしょう。

「負け続ける戦いは得意でねぇ!」byデュオ…という台詞が特に印象に残ります。


テレビシリーズでも再三語っていた(けど、当時僕はよくわからなかった)、勝敗ではなく戦い続ける姿勢が人々に感動を与えるのだ…というテーマ?も今さら胸に来ます。「Endless Waltz」では敗者にこそ栄光がある、とまで言ってしまってますが。


思い返せば「Gチェンジャー」に始まる(笑)僕の創作人生も、負け続ける戦いだった。

敗者にこそ栄光…とは言わないけど、それでも戦い続ける姿勢は示し続けなきゃな、と思います。


今度日本へ帰ったら「敗者たちとの栄光」という新訳コミカライズ、それに新作小説も買ってみよう。

そのうち生羽のあるウイングぜロも、アバラ骨のないデスサイズヘルも買うだろうなぁ…。