神戸にて | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

世の中はGWっぽいですが、今ずっと映画「ヴェッカーDNS」の編集で神戸にいます。

GW返上で、かつ不眠不休でやってくれてる神戸芸工大の方々、本当にありがとうございます。


1年以上ぶりなのに、撮影当時の情熱を忘れず、取り組んでもらってます。

撮影当時のいろんな思い出も思い出します。


なにより撮影期間中にあの震災があった事。

その直前まで撮影してました。風が強く季節はずれの雪まで吹雪き、今にして思うと神戸にも何かの兆候があったのかも。


作品はもとより僕(監督)ひとりのものではなく、キャストの皆さん、神戸芸工大の皆さんをはじめスタッフの方々、観光バスでエキストラ応援に駆けつけてくださった徳島の方々…


何よりこの作品を製作させて頂いた(製作資金を出して頂いた)方々…


作品にかかわった100人近くの方々みんなのものです。


舞台を準備している時も、中国で作品を作っている時も、ずっとずっと気になっていました。片時も忘れた事はありません。



そして編集しながら久々に観てみた本編は…


とてもたくさんの愛情や努力、想いが詰まっていて…泣ける映像になってます。


当初予定していた撮影分を十分撮り切れたとは言えず、不本意な部分はあるにはあるのですが、それを補って余りあるものが、編集作業を進めていく中で見えてきました。


僕の余り」自慢できない監督人生の中で、唯一自慢できるのは「すべての作品が完成し、何らかの形で公開され、あるいは放送され、発売されている」という事でした。


震災前後にオクラ入りになった作品はたくさんあり(似た理由で撮影継続、完成に至らなかったため)ます。


本作は、いや本作こそは、完成させなければならない、そして完成させて皆さんに見ていただきたい、これまでで一番見てもらいたい作品です!(断言!!)


入院中ベッドの上で泣きながら脚本を書いて…


撮影前にいちばん見せたかった父が亡くなり(本作のサブテーマは「父と子」です)


震災ほか想像を絶するぐらいの難事が続いて撮影が進まず…


予想しなかった数々の出来事で編集作業ができず…


1年が過ぎ、今となってしましました。


たぶん、自分にとって一生思い出に残る作品になるでしょう。


皆さんにとっても、見終わって…一生残らないにしても、何かが残る作品になっていると思います。


きっと中塚智実さんが、松橋ほなみさんが…そして山沖勇輝くんが好きになりますよ。

僕は惚れ直しました。


では、引き続き編集作業進めます!



舞台のキャスト等発表もGW明けには!!