唯一観続けているテレビ番組である「龍馬伝」が第3部終了となりました。
第4部はつまり暗殺されるまでの日々が描かれる事になるんでしょうが…
これまでの感想として…
はっきり言って「面白くない」。
それでも毎回観てる訳だし、龍馬ファン、晋作ファンとして観て、福山雅治龍馬も伊勢谷友介晋作も悪くない。
…というか、歴代龍馬・晋作俳優の中でも、イイんじゃないかと思える。
いわゆる「再現ドラマ」としてはよく出来てるんです。
史実をほぼ忠実に、これでもかという位リアルに再現している。
ある程度歴史に詳しい、龍馬ファンから観て、毎回きちんと「期待通り」のストーリー、ビジュアルが観られる。
そういう意味では「面白い」んですが。
何度も見た、好きすぎる映画のリメイクが作られた時に、原作通りであればあるほど「期待通り」の作品だと思えても「面白い」か?と言われると……?というのと同じ事なのかもしれません。
これから第4部で描かれるはずの展開は、歴史上の史実としては、龍馬の行動が、もう分刻みで記録が残っている。
これらを「確認」するために観る事になるんでしょうか?
かなり史実からかけ離れた飛躍も描かれた小山ゆう先生の「お~い竜馬」も、最終巻に向かうに従って、(そういう意味で)面白くなくなってしまった(ピークは岡田以蔵の死だったと思う)。
今さら飛躍した展開は期待できない(龍馬が実は殺されなかった!とか)と思います。
こうなったら再現ドラマとして、最後まで史実に忠実な展開を「確認」するために観る事になるんでしょうね。
ただ、坂本龍馬を(よく)知らない人にとっては、幕末の日本に「こんなにスゴい奴がいたんだ!」というのは伝わってる……んじゃないかな。
映画であれ、テレビであれ、漫画や小説であれ…「期待に応えて、予想を裏切る(越える)」のがエンタテインメントである物語の使命…だと思います。
龍馬ファンとして、再確認できたのは…ちょっとさみしいけど坂本龍馬は決して「主役」にはなれない、という事でしょうか?
「JIN」の龍馬の方が…やっぱり魅力的に見えたりするもんね。