金子修介監督の最新作「ばかもの」の試写会に呼んで頂き、観てきました。
成宮寛貴と内田有紀のかなり濃厚なベッドシーンがおそらく一番話題になってしまうであろう映画でしたが、邦画では珍しい、10年に亘る男女の愛の変化を描いた作品でした。
最初から壊れてる(ように見える)女と、どんどん壊れていく男の、求め、求められる気持ちの変化が丹念に描かれていました。
金子監督の初期作品「1999年の夏休み」に戻った感じがする…とは、鑑賞後の奥様のお言葉。
確かに大人の感性で描かれ、確かな技術に裏打ちされた「1999年の…」かもしれない。
アルコール依存性という、あまり映画の題材にされない「病気」(映画業界は”酒呑み”が多いからなぁ…)に対する問題提起にも共感しました。
酒呑みの言い訳は聞きません(断言)!
ココの読者の方はあまり観ない系の作品かもしれませんが、ちゃんとした(してないか)大人の恋愛を描いた映画です。
たまにはこういう映画もイイですよ?
「ばかもの」ってバカとか馬鹿とか言われるより、なんか可愛く、嬉しいですよね。