切り札はジョーカー | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

映画「仮面ライダーWAtoZ運命のガイアメモリ」観ました。
ご贔屓?の「ゴセイジャー」が前座にもなってないのが気にならないぐらい(^_^;)イイ作品でした。

前の「W」の映画で、(主に興業形態に関して)かなり酷評してしまいましたが、今回はキッチリ一本「仮面ライダーW」の映画(当たり前なんだが)だったし、ローテーション監督ではない坂本浩一監督起用にも関わらず、ちゃんと「W」の映画、そして「仮面ライダー」の映画でした。
坂本監督の、アクションでゴージャスに見せる画作りもだだただ見事で、かつ、ストーリーが無理なくアクション繋ぎで構成された質の高いアクション映画になってました。

久々に最大の賛辞をもってもう一度観たい映画だと言い切ってしまおう!


僕はテレビシリーズの熱心な視聴者ではなかったので、そういう方には「違う」と思われる部分があったかもしれませんが、逆にこの映画を観た後にテレビを観てみると、なんと面白い事か!

デュアル上映とか無理矢理なテレビシリーズのリンクとか、テレビシリーズのラストを映画でやるとか……(^_^;)しなくても、ちゃんと面白い映画になるじゃないか!


これぞ「期待に応えて予想を裏切る」仮面ライダージョーカー!!(ジョーカージョーカーではない)
桜島1号よりブラックより黒い、そして文字どおり切り札だった、カッコいい仮面ライダーでした。


全てはサイクロン(風・フィリップ)に始まり、これに帰結するかのような物語構成の中で、何も持たない(驚く程付加された設定のない)主人公翔太郎。

きっとテレビシリーズでも、最後に彼が切り札…ジョーカーとなってくれるでしょう。




「仮面ライダーW」は「時空警察ハイぺリオン」と符合する設定も多く、気になってたシリーズでしたが、「ハイぺリオン」を続けられていれば…という口惜しさより、ここまでのテンションに作品のボルテージを高め、そして、こんなステキな映画を創られた「仮面ライダーW」を創った総ての皆さんに脱帽、ただ感謝の想いです。