いばらの戦い | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

GW終わったので映画観に行きました。

このへんが自由業のいいところ(?)。

1本目は「タイタンの戦い」

80年代に公開されたハリーハウゼンの特撮映画のリメイク…としか知らず、その映画もかすかにしか記憶がない。同時期の日本の「ボーンフリー」的な「コマ撮り特撮」巨編だった…はず。

それがコマ撮りに変わるCGと、ついでに3Dを使って現代にリメイクされた訳ですね。


「アバター」を見損ねてるので、3D映画の勉強にも、と観に行きました。


何よりも車田正美先生画のコラボポスターが目を引く!


何の冗談かと思って映画観たら、なるほどギリシャ神話の話(それも知らんかったんかい!)。ゼウス、ハーデス、アテナはじめ、おなじみ(?)の神々が実写で登場!(アレスもいたよ。一応)

主人公はゼウスの子ペルセウスで、アンドロメダ姫も、ペガサスも出て来る!(暗黒ペガサスだったけど)


ストーリーらしいストーリーは無く、全編アクションで…CGですが怪獣もいっぱい出てくるし、個人的には満足。


しかし、主人公が亀田弘毅そっくり(にしか俺は見えない)なのが残念!

ギリシャ神話の主人公なら金髪碧眼の美形じゃなきゃ!車田先生のポスターは金髪碧眼だったぞ!


何より問題(だと思う)なのは3Dである意味が…。もう、途中から3D眼鏡外しましたから!

効果的には「家なき子」とか「飛び出す人造人間キカイダー」と全然変わってない気がした。


ホントにこれ(3D)が今後の映画のスタンダードになるのか!?


もう1本はサンライズ制作のアニメ「いばらの王」


アニメ映画、劇場では「名探偵コナン」ぐらいしか見ないので、こーいうの久しぶり!

平日にも関わらず、そこそこの入りでした。

「ステームボーイ」「FREEDAM」のチームが手掛けた!と言われても、」どっちも観てないし。


難病を克服するために、医療技術が発達した未来までコールドスリープさせる…ってプロットは古典的SFの

プロトプロットのひとつですね。目覚めたとき、世界はどう変わっていたか!?というのが観られるハズだったんですが…

90年代から始まったいわゆる「セカイ系」と言われる、主人公の妄想自己完結型のアニメ…でしたね。

こういうのが流行りだして(た)からアニメ見なくなったんだけど、やはり作画、演出レヴェルの進化はスゴい!


それに、本作は「冒険もの」としても観られます。架空のモンスターとの激戦!救出劇(か?)!としても「タイタン」と奇しくも同じ。


ただ、主人公はじめほぼ全員が全編入院服(なんて言うの?)着てて…それが残念といえば残念。


で、面白いのか?


帰りに横を歩いてた主人公と同年代であろう制服女子たちが「怖かったー」「すごかったー」と言ってたので、

オッケイなんでしょう(苦笑)。


サンライズさんにお世話になってるので作品の苦言はしない!という訳ではないですよ。ハリーハウゼンにはお世話になってないし(笑)。


ただ、「観客」としての感性が鈍ってきてる…というか固まってきてる…のかも、と自分自身にちょっと不安。

たまにアニメ観るのもやっぱりいいもん(?)です。

「タイタン」もですが、誘ってくださった方、ありがとうございました。