ヤマト2012 | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

時間調整の都合上、「ヤマト復活篇」と「2012」を続けて観ました。
(うまく「ウルトラ」が観れない(T.T))

…で、「ヤマト」と「2012」…乱暴にいうと同じような内容(笑)でした。

両方家族愛をテーマに滅びゆく地球から脱出しようとする…という話でした。

「2012」の最後に出てくる「方舟」(巨大な移民?船)があのまま宇宙へ飛び立ってくれたら至上最高の(トンデモ)映画になったのに!!ラストは「復活の日」のようでもありましたね。

大統領はやたらカッコよく、何億人死んでも主人公とその家族だけは絶対死なない(間男は死ぬ(笑))…という、典型的なアメリカ映画でした。
「これは映画か?」というキャッチでしたが、映画の中の映画でしたね。

「ヤマト」は…
最後に「第一部・完」とやはり出て「(苦笑)」しましたが、怒りはなく、むしろ楽しみです。

全編に流れる宮川奏、羽田健太郎の「ヤマトナンバー」が否応なく甘酸っぱい(笑)郷愁に浸らせてくれます。
古代くんは相変わらず考えナシの熱血バカで嬉しかったです(大人になっても子供が出来ても男はそうそう変わらないもんだ、うん)。

最後まで誰も死なず、地球もまったく被害を受けない…しかも最後に「エコ」を語りだす(笑)のが今日風…というか地球にも人にも優しくなった…んでしょうか?
湖川友謙キャラは昔に増して感情移入を拒絶するキャラで、古代以外はまったく見分けがつかない(苦笑)……のも、別に人間ドラマじゃないから(!)いいんじゃないかな。

石原都知事を「原案」に迎え、国粋主義に磨きがかかって、世界観が露骨に大東亜戦争やり直し…みたいな構図になってるのも「ヤマト」ならでは。
むしろ最も「ヤマト」らしい「ヤマト」でした。

「ヤマト」と「2012」
…似たような内容ながら、それぞれ(のお国)「らしい」映画だったと思います。