劇場で観た方も、もちろん未見の方も、ぜひお買い求めくださいませです!!
DVDの売り上げのみが今後のシリーズの生命線ですから!!!
今回発売されるDVDで、畑澤監督作(除プロデュース作)として、ちょうど29本目、30本目になります。なんだか記念作っぽいです!(あくまで自分的に、ですが)
監督デビューして約8年で30本…多いのか少ないのか…、
さて、「ヴェッカー」を巡る旅、今回は…「時空警察ヴェッカーD-02」です。


ほとんどの方はこの作品で「ヴェッカー」を知ったんじゃないでしょうか?
今だに「市川由衣。小倉優子を輩出した」というのが代名詞になっちゃってます。
時は2002年…。
パイロットフィルムとして作った「時空警察ヴェッカー」はその使命を全うし、晴れて2002年からテレビ朝日の深夜ドラマとして製作される事になりました!
ただ、残念だったのはパイロット版でがんばってくれたキャストの皆さんもそのまま出演してテレビ化!という訳にはいかなかった事。あと、個人的には、企画 原作 監修…という立場に「上がって」しまい、監督(演出)が出来なかった事です。(まぁ、プロデューサーとしてはともかく、監督としての実績は皆無だった訳ですから当然と言えば当然)
でも、その後、その流れで「テレ朝エンジェルアイ」(なつかし~)の企画立ち上げや、「R#(ルームナンバー)」というアイドルオムニバスドラマを全話(36本)監督させてもらったりしました。
テレビ朝日Nプロデューサー、Kプロデューサーには今でもまったくアタマが上がりません、ホントに鍛えられました……。
時は戻って2002年。キャストを一新する事になり、かなり熾烈なオーディションをやりました。畑澤も若かった(笑)ので、かなりKプロデューサーとも戦いましたね。
そんな中で、まだこりん星から来て間もなかった小倉優子さんを見つけ出せたのは自分でも誇りに思っています。市川由衣さん、西村優子さん、森本さやかさんは(前番組からの)Kプロデューサーの推薦でした。
小野愛(まなみ)さんは当時16歳にしてあの風貌。「こういう作品に合ってるかな」という危惧は消し飛び、たぶん「最もヴェッカーを愛してくれた」出演者になりました。まだ中学生だった桜木睦子さんも「大抜擢」でしたね。
そして、密かに自慢(?)なのが、当時まったく無名だった村上幸平さんを見つけた事ですね。
村上幸平氏はご存知の通り、翌年「仮面ライダー555」の草加雅人役で大ブレイク、その後井上敏樹脚本作品の常連になるのはたぶん皆さんご存知の通り。
僕の監督作「RAY」にも雅人をパワーアップしたような役で出てくれました。

「ヴェッカー」での彼の役名は「木場健人」(「555」で木場って役名と健人って役者がいましたね)。6名の女性ヴェッカーの「アシスタント」という役柄でした。
今、見直すとこの「ケント」がホントに面白い。「演技派イケメン(?)」村上幸平はこの頃から健在だった訳ですね。
そんな訳で「ヴェッカーD-02」は時空刑事カナ(市川由衣)メイ(小野愛)アム(小倉優子)ハル(森本さやか)サキ(西村優子)エリー(桜木睦子)そしてケント(村上幸平)の7人の物語でした。

第1巻めの前後編を担当して頂いた長江俊和監督と「特撮番組」でなく「普通のドラマの中に特撮(SF)があるものを目指しましょう、というコンセプトで始めた「D-02」ですが、2巻め以降は
それぞれ個性豊かなキャラクターを個性豊かな監督陣が個性豊かにそれぞれのエピソードで描いています。
個性豊かでありながら、「ヴェニーナイツ」のように終盤スタッフの暴走を押さえられないような事もなく(苦笑)、なんとか最後までテーマを描ききれたと思います。
「ハイペリオン」にも続く「『時』に抗う宿命」を…
脚本監修にも力を入れ、当時好きだったエピソードは第4巻に収録されているエリー編。未来予知により「死」を予言された少女とアンドロイド・エリー(なんてのが後年「ウルトラマンマックス」に出て来ましたね)の交流の話でした。
今観ると話がストレートすぎるかな…と思いますが。
最近最見して一番面白かったのは川崎郷太監督による第2巻の前後編。
終始カナとメイが閉鎖空間でコントのごとき会話劇を続ける前編と、バラエティーのような構成の後編…という構成に当時戸惑った記憶があるのですが、今観ると、新人二人の演技を飽きさせない確かな演出力、歯切れのいいカットワーク…さすがだなぁと思いました。今さらですが(笑)。
「D-02」はまだレンタル店にもあるようなので、機会があれば未見の方はぜひ観てください。
拙くも、真っ白で眩しい「ヴェッカー」の青春時代(?)があります。
次回はもう少し現場寄りのエピソードを思い出して書いてみます。
これは最後のイベント(6人が揃った最初で最後のイベント)の写真(HPより)

ついでに「ヴェッカー」「ヴェッカーシグナ」のイベント写真も並べてみます。


「ハイペリオン」は歴史を繋ぐのか、ピリオド打つのか………?!