腐女子彼女とカルラ | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

週末は腐女子彼女と(笑)映画「腐女子彼女」を見に行きました。

自分の目的は「ハイペリオン」の予告編が無事流れているか、の確認でした。

上映30分前に到着するとやっぱり客層は女子ばかり…でもなく、単独の男子の姿も見受けられました。

「ハイペリオン」のちらしを手にとってくれる人も居て、(*^▽^*)と思ってると、「ふん」という顔で元の棚に返されました。

上映が始まるといきなり見慣れた映像が。ちゃんと上映されてました、予告編。キネコ(フィルム化)された自分の映像を大画面で見るのは初めて。感動してると、近所の席から「森久保~」という声が(笑)。さすがスーパースターです。


映画そのものは……一言、「恥ずかしかった」。コスプレのシャアやセイラさんが出てきたり、題材が「腐」のものだから…というだけでなく、いい年した大人の超純愛ラヴ・ストーリーなとこが、です。

でも、これって実は正体がニューハーフだったり、宇宙人だったりサイボーグだったりする女性が「それを負い目に思う」ラヴストーリーの変形ですね。いわば、王道、でした。

同行した人は、なんだか終始怒ってましたが、個人的には「あり」の映画でした。

ただ、偏見かもですが、「腐」女子さんってこういうストレートな恋愛もの、あるいは恋愛そのもがつまらないから「腐って」るんですもんね。

もしかしたら、彼女らには「腐女子流行ってるらしいから、こういう映画、どう?」みたいな見せられ方をしているのでは?という気がしました。実は自分も原作(および原作まんが)を読んでいたので、微妙な原作から映画への「書き換え」が、ちょっと気になりました。

ただ、誤解を恐れずに言うと同ジャンル(?)の映画化である「妄想少女オタク系」よりは気持ちよく見れたと思います。(これも原作大好きななんで)


継いでその夜は荒木しげるアニキの娘さん(兄貴の娘だからいとこ?)である三枝りなさんが、「城りな」と改名なさって舞台の出演中、という事なので平山師匠共々観劇して来ました。

三枝りなさんは「ハイペリオン」に「カルラ」という役で出演されています。
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「カルラ」の勇姿。やっぱり往年の荒木さんに似てる…?


劇そのものは好きな題材(平重盛やら常盤御前の話)だったからか、イマイチ入り込めませんでした。演劇って、演者が「演りたいもの」と観客が「観たいもの」がシンクロして始めて「楽しいもの」になるのです。

「知り合いが出てる」とか「ファンの子が出てる」というのは充分「観たいもの」のひとつになっているとは思いますが。……と、これも自戒を込めて。ちゃんとした「エンタテインメント」を観せなきゃですね。